「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ10 (2)

2009年09月14日 23時09分59秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

 BPDの人は

 自分の子供のニーズ, 感情, 願望を 考慮できないかもしれません。

・自分の感情に 没頭してしまい、 子供の感情を 見逃してしまう。

・子供の感情が 自分のものと違うことに 腹を立て、

 バカにしたり 否定したりする。

・自分が好まない人と、 自分の子供が仲よくするのを 認めがたい。

 子供を通して 相手に仕返しするかもしれない。

・その時の気分次第で、 過度の干渉と 無視の間を揺れ動く。

・自分の気に入ることを している間だけ、 子供に気を遣う。


 BPDの人は 一貫性がなく、 子供を混乱させるかもしれません。

・子供が全て悪いか、 全て良いかの どちらかのように振る舞う。

 これは 子供の自尊心を傷つけ、 一貫した自己感覚を妨げる。

・愛情のスイッチを 切ったり入れたりする。

 子供は 人を信用できなくなってしまう。

・気分次第で 一貫しない規則を実行する。

 子供は 予測が立たず、 無力感を感じてしまう。

・子供に対する 責任の取り方が、 過剰だったり過少だったりする。


 BPDの人は 子供の正常な行動で 脅かされるかもしれません。

・子供が成長して 親に依存しなくなると、

 BPDの人は 見捨てられたと感じ、 抑うつ的になったり、 腹を立てたりする。

 無意識に、 子供が自分に依存するように 試みる。

・子供が腹を立てると、 BPDの人は 激怒し返して、 状況をエスカレートする。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)