「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ9 (5)

2009年09月12日 22時09分40秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

○自殺

 BPDの人の3~9%が 実際に自殺してしまいます。

 自殺企図をする人は もっと多くいます。

 さらに多くの人が、 自殺の脅しをします。

 non-BPDの人は 自殺の脅しを 真剣に受け止めていると、

 BPDの人に 伝えてください。

 仮に 操作されていると思っても、

 「本気じゃないでしょう」 などと 言ってはいけません。

 自分は本気だと 証明するために、

 自殺企図へと 駆り立ててしまうかもしれません。

 思いやりの 言葉や態度を示せば、

 それで 全ての問題は 解決しませんが、 差し迫った危機は避けられます。

 深刻な状況では 専門家の助けを求めましょう。


 BPDの人は non-BPDの人との 関係が終わったあとで、

 戻ってこなければ自殺すると ほのめかすことがあります。

 non-BPDの人は 相手が死んでしまうと 恐れて留まり、

 BPDの人は 相手なしでは生きていけないと 留まる関係に陥ります。

 これは不健全で 不幸な関係です。

 関係が終わる前に、 このような状況について 話しておくことです。

 専門家に電話すべきと 伝えてもいいでしょう。

 もし BPDの人の 言う通りにすれば、

 BPDの人の命を 救えるかもしれませんが、

 このタイプの 行動を強化し、 再び起こる可能性を 増やしてしまいます。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)