「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界設定 -- 「BPD家族の会」 3回目 (1)

2009年01月18日 22時28分20秒 | 「BPD家族会」
 
 今日は 「BPD家族の会」 に 3回目の出席をしてきました。

 初参加の方や、 ご夫妻で参加されている方も 多くいらっしゃいました。

 今回も 「境界設定」 の話が 大事なテーマとして 話されました。

 どこまでのことなら してもいいか、 どこから先は してはいけないか、

 その境界 (限界) を、 ボーダーの人と 予め約束しておくということです。

 ボーダーの人は 自分の言動に 責任を持つことが苦手で、

 人のせいにしたり、 アクティング・アウト してしまったりします。

 しかし、 約束を破ったら 自分で責任を取るようにと 決めておくのです。

 ボーダーのお子さんが 問題を起こしても、

 親は 子供のためと思って 助けたり、 後始末をしたりして しまいがちです。

 でも それは結局 みんな逆効果になってしまいます。

 ボーダーの人は 親に守られて 自分が困らないうちは、

 何とかしようという 自覚を持てないので、

 厳しく限界設定をし、 親は絶対に 尻拭いをしないことが必要です。

 自分が困っても 親が何もしてくれないということが 分かると、

 ボーダーの人は 自分でやらなければならないと 思い直してくるそうです。

 本人が困っても、 人に迷惑がかかっても、 本人の責任である場合は、

 親は絶対に 手を貸さないという 断固とした覚悟が重要です。

 最初は反動が大きく、 事態は 前よりも悪くなりますが、

 腹をくくって かからなければなりません。

 ボーダーの人が 泣き叫んで暴れたり、

 「死んでやる!」 などと 脅されたりすると、 初めは 親もビビるでしょう。

 でも頑張って そこをやり過ごし、 何が起きても 揺るがないようになれると、

 ボーダーの人も 変化が出てくるということです。

 親が変わることで、 子も変わってくるのです。

 そうしてボーダーの人が 自分の言動に責任を持ち、

 小さな成功体験を 重ねていくことによって、

 次第に自分に 自信が持てるようになり、

 自立していけるように なると言われます。

(次の記事に続く)
 
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