「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

新風舎・財産状況報告集会 (1) (管財人の報告.1)

2008年07月31日 21時50分02秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 きのう 日比谷公会堂で、東京地裁主催の 新風舎破産 報告集会がありました。

 こういう会に出るのは 初めてですが、どんなものなのだろうと 参加してきました。

 参加者は 100人くらいだったでしょうか。

 裁判所の職員が大勢、会場の整備に当たっていました。

 壇上の幕が開くと、中央のテーブルに 裁判官3人と書記官、左に管財人の川島弁護士、

 そして右に  「破産者」 と書かれた松崎義行氏と 代理人が座っていました。

 神妙な面持ちで 居心地が悪そうな 松崎氏でしたが、

 「破産者」 というのは正に さもありなんということですね。

 全体で1時間半の 集会でしたが、

 前半は 川島弁護士による 財産状況と破産の経緯の説明、

 後半は 会場の参加者と管財人との 質疑応答でした。

(会場の参加者は ほとんど著者だったようです。)

 以下に その内容を記しますが、あくまでも 管財人が述べた内容です。

 また、僕には畑違いのことなので 充分に理解できていないことや、

 不正確な記述もあるかもしれませんし、納得のいっていない部分もあります。
 

 まず管財人から、新風舎,新風舎パブリッシャーズ,新風舎ホールディングス,

 および松崎氏個人の 財産目録と、破産賃借対照表の 説明がされました。

 一般債権者より優先される 財団債権に弁済されるために、

 一般債権者には 配当はないということです。

 次に、破産の責任は いずこにあるのかという説明が、管財人によってされました。

 以下のようなことでした。

 松崎氏は 自らが表現,出版に情熱を抱き、自費出版を事業化させた。

 新風舎は 共同出版という 新規の事業モデルを展開し、一時は業績も向上した。

 朝日新聞で大きく取り上げられた 反響が大きく、

 松崎氏は 宣伝や社会的信用を得ることが 重大だと認識した。

 大々的な広告や、出版賞などのイベントを拡大し、支社も増やした。

 しかし 経営技術は未熟であり、財務体質が弱く、実際の収益力は 乏しかった。

 にもかかわらず、多数の社員を抱え、一等地に 高家賃の社屋を構え、

 経営は立ち遅れていた。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/55357691.html