「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ネットと ボーダーの人 (2)

2007年12月23日 19時30分55秒 | ボーダーに関して
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/51818531.html からの続き)

 孤独感の強い ボーダーの人にとって、ネットは 人と通じる便利で貴重な

 「糸」 でしょうが、それを保っていくことは 簡単とは限らないのでしょう。

 人からの批判に弱い ボーダーの人が、ネット上で中傷を受けて、

 深く傷ついてしまうこともあります。

 あまつさえ、愛情を欲している ボーダーの人につけ込んで、

 自分の欲求を満たそうとする 許しがたい輩までいました。

 ネットは 諸刃の剣であり、ボーダーの人にとっては、

 現実社会と同様か それ以上に、その刃は 鋭いものになるのかもしれません。

 ボーダーの人は、より ネットリテラシーが大切ということも

 あるかもしれないと思います。

 心子と僕が 付き合っていた頃は、まだネットを活用できる 環境がありませんでした。

 世の中全体に ボーダーの情報は少なかったですが、ネットで知識を得たり、

 他のボーダー,ノンボーダーの人たちと 交流することもできませんでした。

 今は ボーダーの人同士のコミュニティも 沢山あります。

 当時、現在のような ネット社会があれば、

 心子も もう少し違う展開も あったかもしれないなどとも考えます。

 ともあれ、ボーダーの人たちが 少しでも癒される糧として、

 ネットが生かされていけば と望むものです。

 そして その糸が、太く長く、続いていくことを 祈ってやみません。