「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

光市母子殺害事件・最終弁論

2007年12月04日 20時30分17秒 | 光市母子殺害事件
 
 本日、光市母子殺害事件の 弁護側最終弁論が行なわれ、

 差し戻し審は 結審しました。

 今回の差し戻し審で 出てきた、ドラえもんや ロールプレイングゲームの話ですが、

 実は 取り調べ段階の 32通の調書の中で、

 少年はすでに 全部しゃべっていたのだそうです。

 これは僕も 初めて知りましたが、

 マスコミでも どうして今ごろになって 報道されたのでしょうか。

 一審二審では  何故これらが 出されなかったのか? 

 審理を充分 尽くしたと言えたのか? 

 弁護側の、検察のシナリオだった という主張も、

 あながち 妄言だとも言えないのか……?

 早くから取り上げていれば、

 本村さんの気持ちも もっと変わっていたかもしれません。

 やはり取り調べを 可視化することが大事だと、大谷昭宏が語っていました。

 元少年が 獄中から友人に宛てた、強姦を示唆する 手紙もありますし、

 殺意や暴行の意志の有無を 判断する際に、どのような影響を 与えるでしょうか? 

 裁判所は、果たしてどんな 審判を下すでしょう……? 
 

(以下、TBS 「イブニング5」 より。)

 弁護側は 3時間にわたって、元少年の殺意や乱暴目的を 改めて否認しました。

 これまで認定された殺害方法には 事実誤認があると主張。

 さらに、元少年が犯行当時 18才になったばかりで、

 家庭で虐待を受けたため 精神的に未成熟であったことから、

 減刑の必要があると 訴えました。

 遺族の感情は 将来に向けて変わることもあり、

 現在の遺族感情だけで 量刑判断を変えることには 冷静であるべき、としました。

 最後に、主任弁護人の安田氏は 次のように述べたそうです。

 何よりも、事件や社会を受け止めて、生きていこうと決意する 被告人がいる。

 残された課題は ひとつ、彼は今後 どうやって生きていけばいいか ということ。

 元少年に 生きる道しるべを 見いだす判決を、出していただきたい。

 元少年は 差し戻し審で初めて 本当の裁判を受ける機会を 与えられたとし、

 以前の真相究明が 不充分だったと強調しています。
 

 一方、検察側は 10月の最終弁論で、

 元少年は反省するどころか 事実ねつ造をし、

 遺族に さらなる苦痛を与えているとして、死刑を求めています。

 判決公判は、来年の4月22日 午前10時に決まりました。