「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

母殺害し頭部切断した少年が 人格障害? (1)

2007年05月19日 13時24分14秒 | 凶悪犯罪と心の問題
 
 福島県会津若松市で母親を殺害し、切断した頭部を持って出頭した

 17才の少年の事件。

 全く不可解で 戦慄するできごとですが、

 本人にとって 何か儀式的な意味があるのでしょうか? 

 今日TVで、ある精神科医が、

 この少年は 「スキゾタイパル人格障害」 だと言っていました。

 その特徴として、次のことを挙げていました。

・周囲から孤立している

・感情が平坦

・猜疑心が強い

・奇妙な信念を持っている

 しかしこの医師は、

 「スキゾタイパル人格 (パーソナリティ) 障害=失調型パーソナリティ障害」と、

 「シゾイド人格 (パーソナリティ) 障害=統合失調質パーソナリティ障害」を

 混同している、または、誤解を生む言い方をしていると思われます。

 特異な事件が起こると マスコミで、専門家という人物が 当人に面談もせず、

 簡単に人格障害と結びつける向きには 疑問を感じますが、

 基本的な情報までもが 誤認されるのは非常に問題です。
 

 米国精神医学界の診断基準 「DSM-Ⅳ-TR」 から 抜粋してみましょう。

○「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」

・奇異な信念、または魔術的思考

・疑い深さ、または妄想様観念

・不適切な、または限定された感情

・親族以外に信頼できる人がいない

○「シゾイド・パーソナリティ障害」

・親密な関係を好まない

・孤立した行動をする

・親族以外に親しい人がいない

・情緒的な冷たさ、または平板な感情

 スキゾタイパル・パーソナリティ障害の 診断基準には、

 「孤立」,「平坦な感情」という 文言はありません。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47684951.html
 
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