福島県会津若松市で母親を殺害し、切断した頭部を持って出頭した
17才の少年の事件。
全く不可解で 戦慄するできごとですが、
本人にとって 何か儀式的な意味があるのでしょうか?
今日TVで、ある精神科医が、
この少年は 「スキゾタイパル人格障害」 だと言っていました。
その特徴として、次のことを挙げていました。
・周囲から孤立している
・感情が平坦
・猜疑心が強い
・奇妙な信念を持っている
しかしこの医師は、
「スキゾタイパル人格 (パーソナリティ) 障害=失調型パーソナリティ障害」と、
「シゾイド人格 (パーソナリティ) 障害=統合失調質パーソナリティ障害」を
混同している、または、誤解を生む言い方をしていると思われます。
特異な事件が起こると マスコミで、専門家という人物が 当人に面談もせず、
簡単に人格障害と結びつける向きには 疑問を感じますが、
基本的な情報までもが 誤認されるのは非常に問題です。
米国精神医学界の診断基準 「DSM-Ⅳ-TR」 から 抜粋してみましょう。
○「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」
・奇異な信念、または魔術的思考
・疑い深さ、または妄想様観念
・不適切な、または限定された感情
・親族以外に信頼できる人がいない
○「シゾイド・パーソナリティ障害」
・親密な関係を好まない
・孤立した行動をする
・親族以外に親しい人がいない
・情緒的な冷たさ、または平板な感情
スキゾタイパル・パーソナリティ障害の 診断基準には、
「孤立」,「平坦な感情」という 文言はありません。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47684951.html