( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44009523.html からの続き)
依存性パーソナリティ障害の人は、
管理的な親の 言われる通りにしてきたり、過保護に育てられた人に多く、
自分で自分のことを決める力が 身に付きませんでした。
独りで何かをしようとすると、親から否定されたり ばかにされたりしてきたため、
自信をなくしてしまっているのです。
これからは 自分で決断し、実行する訓練をしていく 必要があります。
初めは失敗もするでしょうが、自分自身が欲することを やってみるのです。
自分のやりたいことさえ 分からないという場合も あるかもしれません。
最初ははっきりしなくても、迷いながらで構いませんから、
自分で決定する ということが大切です。
小さいことを 積み重ねていくうちに、意志や選択の力が 付いていきます。
周りの人も、何を選ぶか助言するのではなく、
自分で結論を出すように アドバイスしてください。
そして その人が決めたことを重んじ、評価してあげてください。
依存性パーソナリティ障害の人は、人から嫌われることに過敏で、
迎合したり 自己否定してしまったりします。
親の顔色を うかがってばかりいたので、大きくなっても
人の機嫌を取り、「いい人」 を演じるようになってしまったのです。
けれども、ずっと本心を押し隠していると、
無意識の内に フラストレーションや恨みが 蓄積されていきます。
それは 心身を少しずつ傷めたり、薬やセックスなどに 逃避したりしてしまいます。
子育てにも影響が及んで、子供の心を 抑圧することがあります。
そこから回復するには、人と波風を立てないだけでなく、
本音で関わり合える関係を 築いていくことが大事です。
葛藤やあつれきがあっても、心から向き合える 抵抗力を付けていくのです。
「NO」 と言うことができたら、周りの人も それを尊重してあげてください。
〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44620719.html