「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

サイコドラマ(1)

2005年12月27日 20時40分25秒 | 心理
 
 心子と僕が最初に出会ったのは、「サイコドラマ」という心理関係のワークショップでした。
 心子がサイコドラマに参加したのは1回きりでしたが、その日の飲み会で盛り上がり、心子と二人で会う機会ができるようになりました。

 さて、このサイコドラマというのはどういうものかというと、言葉で説明するのが非常に難しいのですが、アメリカで始まった心理療法です。
 10人前後の参加者のグループに、ディレクターと呼ばれる専門の指導者一人で行なうものです。
 ディレクターは精神科医や臨床心理士などです。

 リクリエーションのレベルから、参加者が抱えている大小の心の問題を取り扱うレベルまで、色々なやり方があります。
 後者の場合、その日のテーマに取り上げてほしいという希望を参加者の中から募り、その人を「主人公」として、ディレクターの指示に従って即興の「ドラマ」を進めていくのです。

(続く)