心子と僕が最初に出会ったのは、「サイコドラマ」という心理関係のワークショップでした。
心子がサイコドラマに参加したのは1回きりでしたが、その日の飲み会で盛り上がり、心子と二人で会う機会ができるようになりました。
さて、このサイコドラマというのはどういうものかというと、言葉で説明するのが非常に難しいのですが、アメリカで始まった心理療法です。
10人前後の参加者のグループに、ディレクターと呼ばれる専門の指導者一人で行なうものです。
ディレクターは精神科医や臨床心理士などです。
リクリエーションのレベルから、参加者が抱えている大小の心の問題を取り扱うレベルまで、色々なやり方があります。
後者の場合、その日のテーマに取り上げてほしいという希望を参加者の中から募り、その人を「主人公」として、ディレクターの指示に従って即興の「ドラマ」を進めていくのです。
(続く)
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