「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子と教会

2005年12月20日 19時55分12秒 | 心子、もろもろ

 脚本家・清水んは、自殺を自ら封印するためにクリスチャンになったとのことです。
http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_e221.html

 心子もクリスチャンでした。
 人の世に傷つき、純粋な信仰の世界に入りました。
 限りのある人間の愛情に絶望し、限りがない神の愛を希求して。
 また、女性の牧師先生に対して、母親代わりの愛情を求めたのでしょう。

 でも、心子は自分の死を止めることができませんでした。
 キリスト教で自殺は罪ですが、心子は遺書に、教会で葬儀を挙げてほしいとしたためてありました。
 遺族の意向で葬祭は仏式になりましたが、僕は心子の希望に沿うよう、教会での葬礼を牧師先生にお願いしました。
 牧師先生夫妻は罪のことには一言も触れず、願いをかなえてくださいました。

 今でも牧師先生は心子の良き理解者です。
 やはり心子は「キョウカイ」に縁が深いのですね。
(って、今日はダジャレ落ちです(^^;)。)