「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「プライドと偏見」

2005年12月26日 21時46分12秒 | 映画

 英国の女流作家ジェーン=オースティンの小説、「高慢と偏見」の映画化作品。
 18世紀末、イギリス田舎町の上流社会における、男女の出会いと恋物語を格調高く描いた話です。

 何といっても主役のキーラ=ナイトレイが魅力的でした。
 エレガントで華麗、強い意思を持ちながら、笑うとやんちゃさを覗かせる。
 高慢で鼻持ちならない男性に、嫌悪感を感じながら複雑な心理を抱き惹かれていく、当時の女性の心を演じていました。

 僕は02年、女の子のサッカーチームの映画「ベッカムに恋して」で初めて彼女を見て、ボーイッシュで個性的な眼差しがとても印象に残っていました。
 03年「パイレーツ・オブ・カリビアン」では、勇敢なお嬢様役を演じて大ブレイク。
 「ラブ・アクチュアリー」でも脇役ながら、かわいい女性で活き活きと輝きを放っていました。
 更に翌年、「キング・アーサー」でアーサー王の妻に扮し、気高く力強い演技で地位を確立。
 そして05年の「ドミノ」では、何と荒くれの女賞金稼ぎの役、まるで本人とは思えないような怪演でした。
 どんな役柄にでもなりきるキイラのファンになろうと思います。(^^;)

 今回の作品は、イギリスの片田舎の社交界を背景に、反発したり誤解したりしながら、次第に互いの気持ちに気付いていく男女の心情が伝わってきました。
 脇役では、本人は大まじめながら端からは失笑を買ったり、不愉快に感じさせられる三枚目役の神父、“神経質”を自任するお節介な母親など、品のあるユーモアもたっぷりで楽しめました。