<愛はどこにありますか? 誰が私を必要としていると言うのでしょう? 欲しいものは愛だけなのに。しんこ>
心子のメールです。
脚本家の清水喜美子さんも、これと同じセリフを30代半ばまで抱えていたそうです。
「愛が欲しい病」と清水さんは言います。
http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_e221.html
心子は物欲とも名誉欲とも全く無縁でした。
彼女が欲するのはただ、際限のない愛情だけなのです。
心子はあまりにも潔癖で、崇高な愛をこいねがっていました。
しかし混沌とした現実の中では、白馬の王子は別世界の夢物語でしょう。
“完璧な愛情”というものは実在しません。
この世には完全無欠なものなどないということを理解するのが、心子に極めて困難でした。
心子にとっては、100か0か、ふたつにひとつしかありません。
99%の愛は0と同じなのです。
心子は理想の愛情を期待し、常に裏切られ、乳飲み子のように泣き叫ぶのでした。
(続く)
心子のメールです。
脚本家の清水喜美子さんも、これと同じセリフを30代半ばまで抱えていたそうです。
「愛が欲しい病」と清水さんは言います。
http://see-saw.way-nifty.com/diary/2005/12/post_e221.html
心子は物欲とも名誉欲とも全く無縁でした。
彼女が欲するのはただ、際限のない愛情だけなのです。
心子はあまりにも潔癖で、崇高な愛をこいねがっていました。
しかし混沌とした現実の中では、白馬の王子は別世界の夢物語でしょう。
“完璧な愛情”というものは実在しません。
この世には完全無欠なものなどないということを理解するのが、心子に極めて困難でした。
心子にとっては、100か0か、ふたつにひとつしかありません。
99%の愛は0と同じなのです。
心子は理想の愛情を期待し、常に裏切られ、乳飲み子のように泣き叫ぶのでした。
(続く)