蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

今こそ日本国家の大改造だ!―菅総理は解散総選挙を!―

2011-02-20 19:24:25 | 時事所感
2月20日(日)うす曇、暖。

 このところ、連日、チュニジア、エジプト、バーレーン、イラン、リビアと中東の政変が報じられている。

 その中で、我が国も負けず劣らず菅政権が連日揺さぶられ16人の無責任議員に舐められる有様。まさにチンピラ議員に造反まで許している。
 もはや菅総理は、「自身の退陣と引き換えに予算を通してもらうなんて古い政治は行わない」と言っているとおり、そんな姑息な手は使わず、民主党政権はもとより民主党を瓦解・解体覚悟で解散総選挙を断行すべきだ。

 その選挙結果により喧々諤々合従連衡して政策的に合意できるもの同志の多数により、内閣をつくればよい。その結果二大政党制に拘らず真に政策的にまとまりのあるグループによる新党が結成されることが今一番望ましいのではないか。
 今回の民主党マニフェストのいいかげんさで、与野党ともにどう知恵を絞ってみたところで、結局は無い袖は振れずで、うっかり国民受けのしそうな甘いことをいってみてもはじまらないことを与野党ともに全議員が少しは勉強したのではないか。
 
 無駄無駄といいながらもどんなものでも物にはある程度の緩みが必然であることを改めて学んだということではなかろうか。
 だから、今度選ばれてくる議員さんや各政党は、少しはおりこうさんになって国会議事堂に帰ってくるのではなかろうか。

 そして、その際リーダーとして日本国家の看板になる総理大臣には、もう少し国民が親しみと信頼感のもてる明るい顔をした方にお願いしたいものだ。
 このことは、江戸時代の政治学者ともいうべき荻生徂徠が「政談」の中で述べている。

 ところで、このところさかんに首相のリーダーシップが云々されるが、そもそも現行の議院内閣制という制度の中で国会議員から選ばれると言うあり方に問題があるのではないだろうか。
 それが証拠に地方自治体の知事や市長は有権者からの直接選挙により選ばれ、その結果、たとえ議会では少数与党ではあっても、それなりに存在感を示しリーダーシップを発揮しているではないか。
 石原都知事、橋本知事をはじめ宮崎県の東国原知事でさえそうだ。

 しかし議院内閣制から大統領制ないし首相公選制にしろその制度を変えるためには、憲法の改正が必要になる。
 そして憲法改正が必要なのは、こればかりではない。もっと肝心要なことは国防体制をどう考えるかである。
 昨今の沖縄の基地問題の行き詰まりを見ても、要は日本国家に明確な自国の防衛は自分たちで行うという独立国家国民にとって自明のことが憲法前文と9条により曖昧かつ他力本願ですましてきたことにあるのではないか。

 今の我々には、納税の義務はあっても国防の義務はないのだ。こんなおかしなことを我々はしごくあたりまえのことと等閑視してきたのではないか。
 今のところどうまちがっても一般国民は、戦争にかりだされる心配が無く、国家との自己とのありかたについて真面目かつ真剣に考えてみることがないのだ。その結果として今の我が国のあらゆる場面でのたがの緩みは、この国防の義務を自覚しない能天気な緊張感の無さにあるのではないか。

 どうか今こそ、解散総選挙。そしてここで一旦既成政党は全て解党、離合集散しあらたな強力な新党で、戦後60年余り、牡蠣ガラがこびりついて身動きの取れなくなっているかの観を呈している日本国憲法を改正し、日本国家の再生に取り組んでもらいたいものである。

 北朝鮮は良くも悪くもその国民は食うや食わずと言われながら、国家としては強大国家アメリカさえもふりまわしている。その言動を苦々しく思いながらも世界の注目を集めている。
 ところが我が国は、いまやGDPは中国に抜かれたとはいえ世界第三位かでありながら、国際関係の中では、アメリカの腰ぎんちゃくとしかみなされていないではないか。
 ロシアからも中国からも舐められっぱなしである。
 こんな有様をあの明治維新の竜馬たちが見たら何ということだろうか…。嗚呼!やんぬるかなやんぬるかな。


―追記―
 私が、憲法改正を主張しているからといって、私は明治憲法時代の戦前の国家体制をイメージしているわけではありません。アメリカ憲法、ドイツ憲法等と同様を目指すべきではということです。
 私の真意は、日本がアメリカの頚木から真に自由になって、小さくとも独立国家として国際関係において他の多くの国から耳を貸してもらえる国家をめざすべきではということです。

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