蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

「テレビ朝日のうそ」!?…それでは、こちらはどうなのか?

2008-01-09 01:05:56 | 日常雑感
1月8日(火)晴れ、暖、三月上旬の気温とか。

 1月5日付け、『さるさる日記 - 佐藤立志のマスコミ日記』に、「テレビ朝日のうそ」として、要旨、次のような記事が出ていた。
 
  『コンビニ弁当が期限切れで廃棄されるのは、日本人の新鮮なもの好きによる。そのため日々膨大な食料が捨てられている。何と無駄なと言いたげなテレビ朝日の放送。
 それは、真っ赤な嘘で、消費期限の迫った弁当は、本当は値段を下げれば完売できるという。そうさせないのは、製造元のセブン何とかや、かんとかの本部が、完売したのでは一個60円のロイヤリティーしか入ってこないのが、廃棄処分すれば、140円も本部に入ることになる仕組みにあるという。佐藤氏は、こんなものがまともな商売かと筆鋒鋭く告発する。
 そんなことを知っていて、それを言わないのは、スポンサーが怖いからだと喝破している。』

 なるほど、これは酷い話ではないか。
 今、省エネ、食料資源が急迫する中で、自分のところが儲かることしか考えない大企業。

 そして、この話を読んで、昨日、7日の朝スパで放送していた、「48時間ワーキングプアに密着取材」なる映像を思った。

 こちらは、暮れに6800円の所持金しかないネットカフェ暮らしの男性を追っかけての映像である。
 暮れから正月にかけて倉庫での仕分け作業に従事しても、派遣会社が年末年始の休暇で、賃金が休み明けの7日までもらえないのだ。
 ついに、正月4日には、所持金が底をつき、気温4度の夜間から夜明けを歩いてすごすという。98円で5個のアンパンは1個を残すのみ。
 カメラは、そんな男性が夜の街灯のなかへ消えていく後姿を追って終わった。

 これを視ていて、どこまでが本当だろうかと思った。
 先ず、私が、取材対象の男性だったら、自分がこんなにも逼迫していて、惨めな姿を、為政者告発の正義感に燃えてのあまり、無償でカメラに収まり、インタビューに答えたりは、とてもできない。
 先ず、これは〆た、良い金づるが捕まったとばかり、取材協力費をいくらもらえるかを交渉するだろう。
 
 もし、そうでなくて反対に私が取材する立場なら、取材を終えた後で、相応の謝礼か何か、相手が直ぐにどこかのビジネスホテルで1泊して、暖かい食べ物でもおなか一杯食べれるぐらいのものは、そのポケットにねじこむだろう。
 そんなものは受け取れないというのなら、自分の事務所にでも無理やりひっぱってくるだろう。
 それが、人間ではないのか。
 
 もし、映像どおり、一銭の取材協力費も払わず、48時間も追っかけまわし、挙句凍死しかねない深夜の街に一銭ももたない人を平気で見捨てことができるマスコミ人とは、もはや人間とはいえないなにもかではないのか?

 まさかそんな間が、取材しているのでなければ、何かがあるのではないか…。これもテレビ何とかの嘘では、と思うのは私だけだろうか。
 
 佐藤立志氏の怒りからこんな妄想をたくましくしてしまった。

 それにしても、もし、この映像が事実どおりとしたら、世界一、二かの民主主義、文化国家、金持ち国家と言われるなかで、働く意欲がありながら、寒夜、雨露を凌ぐ軒端も与えられないとはどういうことだろうか。

 と思うこの頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか。


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