蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

この世は乱世と思うべし!

2009-01-06 23:21:58 | 日常雑感
1月6日(火)晴れ、暖。

 正月早々、職場を追われ住む場所も無くなった人たちの一時しのぎの仮宿泊所の話が報じられる。

 これは、まさに乱世の世相ではないか?
 ある日突然首を切られる。寝首をかっきられるのだ。生きていくすべを突然に全て奪われる。これが戦国乱世でなくてなんだろうか?

 世襲貴族の民の暮らしを忘れた王朝貴族政治の機能不全から平安朝が崩れ源平争乱の世となった。室町幕府の身内同族政治の内訌からおよそ1世紀に及ぶ戦国乱世の世となった。

 今まさに国会議員の三分の一近くが世襲議員だとか。そのお育ち良さの中で冷たい世間の風向きに鈍感になったご連中が国政の舵を握っているのだ。右へ左へ蛇行運転もいいところではないか。
 大体がどこへこの日本丸を向けていいのかさえ見当がつかないのだ。そんな船に乗っかって生命財産を預けなくてはならない国民こそいい迷惑だ。

 だがそんな船頭を選んだのは我々自身なのだ。
 所詮、世の中の景気不景気を巻き起こしているのはお互い様の人間の思惑の集積ではないか。これほどあやふやなものはないのだ。
 野に棲む獣たちの世界には景気不景気は無いのである。

 そうと見極めてしまえば、株で損することも、いつ首を切られて路頭に迷わざるを得なくなることも、殺されることにも驚くことはないのだ。
 お互い人間が作っているこの世の中というものに、何か確かげな幻想を抱くべきではないのだ。

 もっと早くこのことに気づけばどんなによかっただろうか。齢60を過ぎて気がついて見たのでは後の祭りである。

 どうかまだお若い皆さんは「この世は乱世」と思い定めて、これからを生きていかれることをお節介ながら申し上げたい。
さすればいつ徴兵制がしかれてとんでもない外国へ戦争をしに行かされても、いつ年金や健康保険制度が崩壊しても、消費税が何十%になろうとも驚くことは無いのである。

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