蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

大相撲名古屋場所を視る―出場力士が可哀相!―

2010-07-12 22:44:11 | 日常雑感
7月12日(月)雨が降ったり止んだりの涼しい一日。
 夕方、6時半からNHKBS2で大相撲名古屋場所の放送を視た。一瞬目を疑った。これがあの大相撲だろうかと。
 何か、化粧を落としたすっぴんを見る味気なさ。どこか田舎町の小屋掛けの旅回りの一座という感じ。
 大好きな北の富士や舞の海の解説も無し。アナウンサーの無機的な声で、ぶっきらぼうに淡々と最後の仕切り、立会い、結果だけが放映されていく。幕内全取り組みがたったの20分で終了してしまった。
 懸賞もぽつりぽつりと、それもたった1本。白鵬でさえもがたったの6本。
 観客は、土俵周りにうっすらと言った具合で、階段席というのか半ば上方は空っぽに近い。
 
 こんなことなら、やっぱり今場所は、すっぱり中止とすべきではなかったのか。何か歯の抜けた口の中をみているようだった。

 大相撲は、何と言っても、大入り満員の客席のざわめきの中で、じっくりとした立会いの仕切りのくり返し。その間、歯切れの好い解説を聞きながら、この勝負、懸賞何本かかるだろうかなんて思いながら視るのが楽しいのだ。
 
 何だか、出てくる力士一人ひとりが、ああ、こちらは問題の賭博に手を染めていなかったのか? よく無事ですんだなと思って見直してしまう。その分、どの力士も何かいつもより小さく見えてしまった。

 こんな土俵で相撲をとらされて、観客の複雑な目にさらされるのは、気の毒のような可哀相な気がするのだが…。

 それにしても、以前のような活気ある大相撲は、いつになったら視られるのだろうか…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿