蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

日本の安全保障、このままで好いのだろうか…

2012-02-18 10:00:21 | 時事所感
2月17日(金)
 今日、こんな記事が目にとまった。

『ロシアの軍事専門家はこのほど、「ロシア空軍がその気になれば、20分以内に日本を地球から消滅させることもできる」と述べた。と中国メディアの環球時報が15日付で報じた。

 ロシアの爆撃機など空軍機5機が8日、日本の領空に接近し、航空自衛隊は戦闘機をスクランブル発進させて追尾し、外務省はロシア側にこのような飛行を2度と行わないよう警告した。
一方、ロシア側は「日本の領空を侵犯しておらず、国際法にのっとった訓練飛行だった」と主張した。

 防衛省は「これほどの大規模の飛行訓練が日本周辺で行われたのは初めてであり、早期警戒管制機が日本に接近し、偵察を行ったのも前例がない」と指摘している。

 ロシアの専門家は今回の飛行訓練の目的について「これは空軍がなすべき仕事であり、日本が驚くようなことではない。ロシアはもっと早期から日本に対して、さらに米国やイギリスに対して行うべきことだった」と述べた。

 さらにロシア軍事専門家協会副会長である退役少将も「日本の反応も理解できる。なぜなら彼らはロシアが『すでに死んだもの』と思っていたのに、自分たちの想像が違っていることに突然気付いたからだ」と述べ、「戦略爆撃機は戦闘機と戦闘するためのものではない。もしも必要であれば1000キロも離れたところから核兵器を搭載した ミサイルを発射することもできる。そうなればロシア空軍は20分以内に日本を地球から消滅させることもできるのだ」と主張した。(編集担当:及川源十郎)』

 この記事、ロシア政府の本音ではないのか。そして現実の彼我の力関係を冷静に見たらこのとおりなのではないか。

 この本音の前では、ロシアにとって北方領土問題なんて、日本がいくら返せ返せと喚き叫んだところで蚤がとまったほどにもかんじないのではないか。

 ところで、戦後、60年にもなるというのに、我が日本国は、自分の身を守る牙を抜かれ、手足をもがれたも同然、アメリカのおためごかしの義手義足に頼って何の痛痒も、民族としての自立心おも捨て去り、そのことの恥ずかしさも忘れ果ててしまったままではないか。
 あまつさえ、その恥ずかしさを臆面も無く、憲法前文と九条を金科玉条に掲げて誤魔化しているのだ。

 現在、問題の沖縄の基地問題の根源もこの一点から発しているのではないか。

 好むと好まざるにかかわらず、現今の世界は、まだまだ弱肉強食の世界なのだ。力だけが正義なのだ。現実の力がなければどんな正論もとおらないのだ。

 我々は、戦後、60年、もういい加減でこの世界の力の現実に目覚めるべきではないのか。
 こういう私は、民族主義者でも右派でもないつもりだ。
 
 否、むしろ、この地球は、力の論理を捨てない限りいつか将来、地球人類の破滅を来たすことを確信する者である。
 だからこそ、今こそ世界政府(あらゆる国際紛争を即時に、押さえ込み調停し、解決する実行力を持った機関)を樹立する必要が喫緊の急務であると考える。

 しかし、この主張を全世界に向かって呼びかけ、その中核を担おうとするには、先ず、今アメリカの安全保障の頚木から自立し、大国の横暴といざとなれば刺しちがえることのできるだけの核武装をして、相応の力を持つべきだと考える。
 そうしてこそ、初めて、世界は日本国を一人前のメンバーとして認め、その云う所に耳を傾ける気になってくれるのではないか。

 もっとも、今頃になって日本が核武装なんてことを言ってみたところで、イランや北朝鮮の事例に見られるように、米、中、露から袋叩きの目に遭わされることは自明だろう。
 逆にこのことからも、先に核という超絶兵器を開発し保持、独占した国家エゴが、まかり通っている何よりの証左である。

 ただ、言えることは、我が国がアメリカとの安保条約でがんじがらめにされて、アメリカの核のおくるみにくるまれた中から、いくら何を言ってみたところで、世界中の国のどこからもまともに相手にされないことは明々白々ではないか。

 ゆえにこそ、日本がかっこうだけでも核武装することを、鮮明にするだけで、一定の世界世論にインパクトを与え、我が国の主張に耳を傾けさせることが出来るのではないか。

 とにかく隣国の人間に20分でこの地上から我々日本人を抹殺できるなどと嘯かれて黙っていられうだろうか。
 これが侍の後裔の国家だろうか。

 もっとも、微々たる防衛力にせよ、我が国自衛隊の総理に次ぐ総指揮官である防衛大臣を国会で、白昼堂々と「私は防衛の素人です」と自認して恥じないような人間を任命して、これまた性懲りも無くその同類の無能大臣を任じて恥じない総理大臣が君臨しているようでは、早晩、この国の亡国くへの運命は、ロシアの核攻撃の20分前ヨリも早く目睫の間にせまっているのかもしれない。


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