monologue
夜明けに向けて
 



カリフォルニアサンシャインその34
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ある朝、妻が泣きながら帰ってきた。
息子を保育園に送って行って帰りの歩道上で正面から来るマイケル・ジャクソンに似たかっこいい黒人の若者を不審に感じて避けようとした。しかしそれは人種偏見による人種差別行為にあたるのではないか。それはよくないのではないか。あなたならどうするだろうか。ごく自然にゆきすぎるだろうか。しかし自然には行き過ぎられずすれ違いざまに肩に下げていた30ドル入りのポシェットを引きちぎられたという。追いかけたけれど逃げられたらしい。わたしは朝、2時にクラブのエンターテイナーの仕事を終わって帰宅して眠っていたので起きて警察に連絡したりしたが、やってきた警官は、それで済んでよかったということだった。当時はヒルサイドストラングラーと呼ばれる凶悪連続殺人事件が起こったりして近所の多くの家の窓は格子を取り付け防犯工事していた。格子のない窓を破ってだれかが入ってきて殺害するのだ。銃を規制しても凶器が変化するだけかもしれない。
fumio

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