monologue
夜明けに向けて
 



ダウンタウンの試験場は近いけれど人が多いのでハリウッドに行くことになった。車好きの先輩が手はずを教える。試験場で筆記テスト用紙をもらったらこの車まで来い。この問題集の答えを写せ、でも全問正解せずに二三問間違えておけ。最後に口頭でも試験があるから英語がよくわかるフリすること、すこしぐらい間違えても大丈夫。通すことが試験の目的だから。通ったら実地の運転試験は即日ではなく練習して別の日にすることにしろ、と指示されてみんな試験場に入る。おまえも行けと言われて迷う。なんだか置き去りになったようで決心してみんなのあとについてゆくとやはり全員筆記テストに通った。「これから試験用の車をレンタルしに行こう。試験は慣れている自分の車でも試験場の車でもOKなんだ、オートマチック車だったらゴーカートみたいなものだから借りに行こう…。」という。その頃はシフト車とオート車の違いも知らず なにがなんだかわからなかったけれど近くのレンタカー会社で筆記試験に受かった仲間同士でオートマチック車を借りた。

 昼間は危ないので夜になるのを待って稽古を始めた。人の少ないビバリーヒルズあたりの駐車場で教官然とした先輩の横で初めて自動車のハンドルを握った。生まれて初めてなのでまっすぐ走れない。慣れてくると右折(
ターンライト)左折(ターンレフト)と英語で言ってもらって指示通りに進む。とにかく安全確認、目だけではなく首を大きく動かして試験官に確認していることをアピールすること。教えられるとおりに必死で運転した。「最後のほうで試験場に帰ってくる頃、縦列駐車ができるかどうかみられるから練習しよう」という。たしかに初心者にはむづかしい。コツを教えてもらってもなかなか満足に停車できなかったが信号での左折が課題 として残っているので路上に出ることになった。アメリカは車は右側通行なので左折が問題なのだ。真夜中でまったく車影はない。安全だけど駐車場から出たのがこわかった。大きくまわって車の流れに入れといわれても一台も車はこないので流れに入るという感覚がつかめなかった。とはいえ明日はいよいよ路上運転試験、ハリウッドの町を横に試験官を乗せて走るのだ。
生まれて初めてハンドルを握った次の日に…。
fumio






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 授業はもちろん英語だけだったけれどその環境にいるとなぜか意味が通じた。わたしはまったくのハクチというわけではないようだった。アパートで、その頃のヒット曲を日本からトランクに入れてきたカセットテープレコーダーに録音してその歌詞を聴き取って歌う練習をした。わからない部分は学校で休み時間に先生に聞き取ってもらったりした。わたしのわからない部分は先生も聞き取れないことがあった。そんな時は音楽店で売っている新曲の楽譜を見てノートに書き写した。1曲2ドル50セントなのでおいそれとは買えなかったのだ。すると他のクラスの生徒が噂を聞きつけてやってくる。「このごろ、八戒、八戒、八戒、八戒、と繰り返す歌が流行っているけどあの歌、何の歌…」べつにそれは西遊記の八戒の歌ではなかった。それはシルバーズの最新ヒット「ホットライン」 だった。日本人にはそれが八戒と聞こえてしまうのだった。そしてやっと授業に慣れてきた頃、先輩のひとりが「アメリカで暮らすには運転免許がいるぞ、身分証明書としても酒を買うときに必要だし、明日みんなで取りに行こう」と言い出した。わたしは車に興味がなかったので日本で運転したこともなかった。「この国は広いのでどうしても車がいる。ロサンジェルスは地下鉄もないし、仕事もできないぞ、フミオも一緒に来いよ」と強く勧めるので見学するつもりでついてゆくことにした。
fumio

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 翌朝、Cのクラスに出席して驚いたのは先生が若くて可愛かったことだ。
クラスメイトはほとんど日本人だった。日本で英語の先生をやっていて本場の英語を習いに来たとかアメリカの大学に入るために必要な英語力を身につけるためとか学会でスピーチするためとかそれぞれに動機は違う。年代も19才から50才ぐらいまでまちまち。その生徒たちが美人先生が点呼するたびに日本式に「ハイ」と返事する。すると先生もすかさず「ハイ」と返す。アメリカ人にはそれが習性になっているのだ。挨拶は「ハロー「より「ハイ」の方が親しみ深くてハイといわれると必ず返す。上のクラスならアメリカ式に名前を呼ばれたら「ヒア」とか「イエス」と手を挙げる。Cクラスはみんな新入生でそんなことは知らない。20人ほどのクラス全員が順番に「ハイ」というたびに律儀に「ハイ」と先生も挨拶を返すのがなんともいえずおかしかった。
わたしは初めての授業が終わるとまずステレオを買いに行った。そして安物ギターをサンセット通りの古道具屋で買った。それだけはどうしても必要だった。
そして夜、眠りに就くと強烈な金縛りにあった。まったく動けない。日本で経験した金縛りと性質が違った。この部屋にはなにか憑いているのかと不安になった。新たな住人への挨拶かも知れない。昨夜は大丈夫だったのにと不思議だった、。やっぱり早めに引っ越そうと思いながら薄目を開けてまわりを見ているうちに眠りに落ちていった。
fumio

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 日本人女性スーパーバイザーは「それでは、クラス決めのテストをしますから副校長の部屋に行ってください」という。
副校長室に入ると黒髪でラテン系の威厳のある中年女性が口頭試験を始めた。当然とはいえ質問もすべて英語だったのでなにもわからない。答えようがなかった。なるべくゆっくり発音してくれているのだが聞き取れない、ハクチと思われたかもしれないと思いながら副校長に付き添われて事務室に帰った。副校長はスーパーバイザーに結果を告げて、バイ、と出て行く。「あなたはABCのクラスの段階のCクラスです。じっくり勉強してがんばって上がっていってください」スーパーバイザーはそういって微笑みかけた。もっと下のクラスがあればそのクラスに振り分けられたことだろう。とにかくクラスが決まった。「アパートを一緒に探してくれる卒業生を喚んでありますから決まったら30ドルあげてください」と卒業生に紹介してくれた。そんなバイトをしているかれの車でバスで通学できる範囲のアパートをしらみつぶしに当たって探す。青空にパームツリー並木が似合う町並み。11月というのに30度を超す暑さで驚いた。相場を知らないので家賃(レント)は高かったけれどどうせしばらくして慣れたら引っ越すつもりで学校の近くに決めた。トランクその他を運び込んでやっとひと心地ついた。
夜、アパートの屋上に登って驚いた。空が広いのだ。日本で見慣れた夜空と違う。なぜかわからない。ずーっと見上げて飽きなかった。前途にやっと光が差し込むように感じた。
fumio

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 アメリカでの記念すべき第一夜はこうして想わぬ形で睡魔との戦いのうちに明けた。やがて従業員以外の人々の動きがでてくる。わたしは相変わらず従業員がこちらを見ると知った人の顔を探すフリして伸びしたり首を廻したりして視線を外す。すると黒人のグループが笑いながら二階から降りてきて「ヒア・ウイ・ゴー」と言ってホテルを出発していった。それがその国の人々が話す会話を初めて聞き取ったことばになった。そうなんだ、さあ、行こう、は「ヒア・ウイ・ゴー」と言うんだ、となんだか感動した・今でもそのことばの響きは耳の奥に残っている、きっと死ぬまで残るのだろう。三々五々ロビーに人が集まり会話が聞こえる。ホテルの朝が始まった。わたしもその中に交じって泊まり客であったかのようにふるまう。トランクを提げてトイレに行ったり身仕舞いをして学校の事務所に人が来そうな時間まで過ごした。公衆電話はたくさんあったけれどオペレーターが出てくるとこわいのでフロントで学校の電話番号を見せて電話してもらった。
すると日本語が通じる人がいて近いのですぐに車で迎えにきた。
学校は7thストリートにあって歩いても行ける距離だった。
その学校のスーパーバイザーは日本人女性で、昨日空港に迎えに行ったらだれも待っていなかったから仕方なく帰ってきたの、と無駄足を踏んだことの恨み言を口にして怒っていた。わたしはなにか申し訳ない気持で聞いていた。なにはともあれやっとこの双六の上がりである学校にたどり着くことができたのだ。
行く手は擦った揉んだの末にやっと真っ暗闇ではなくなった。
fumio

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 タクシーはすべるように真夜中を走りだした。フリーウエイ、文字通りのフリーで只なので料金所も信号もなく何車線もあるだだっ広い道をまっしぐらに走る。初めて見るアメリカの町の夜景を横目に時計をみるとまだ朝の1時前、こんな時間にホテルに着いてから知らない町をトランクを提げて学校を探して歩くのは不可能のように思えた。どうしたらいいのだろう。あれこれ考えるうちにHarbor フリーウエイからスピードを落としてダウンタウンに入る。運転手にとっては来慣れた場所らしくGrand Ave.(グランドアヴェニュー)上で5th と6th st. の間に位置するホテルの前に停車した。それがヒルトンホテルだった。べつに泊まるわけではないからフロントに行っても仕方ない。スーツにネクタイ姿で良かった。ホームレスと思われたら追い出される。従業員たちの視線に身を固くして入り口付近の待ち合わせロビーに人待ち顔を装って座る。とにかくここで夜が明けるのを待とうと決めた。しかし、しばらくすると疲れが出てうとうとして姿勢が崩れる。そこで寝るな、部屋をとって眠れ,と言われるのがこわかった。何度も姿勢を戻して元気そうにあたりを見回して長い長い夜を過ごした。それがそれから十年暮らすことになるこの国でのホテルで泊まったといえる唯一の経験となった。その後ホテルには泊まったことがないのだから。あれでも泊まったといえるのなら…。
fumio



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私的カウントダウンアルバム「水面に書いた物語 収録曲の今週のアクセス聴取ランキング
**********************
10月17日(金)~10月24日(金)
ヒット数:2,227 件中
    
順位( )内は前週の順位< >内は前々週の順位 

第1位(1)<2>水面に書いた物語
第2位(3)<3>あやかしのまち
第3位(6)<6>女優(スター)
第4位(2)<4>ごめんなさい
第5位(5)<12>Sentimentallady”M”
第6位(7)<7>ラスト・ランデヴー
第7位(10)<13>マイ・スィート・ライフ
第8位(4)<1>はるかなるメロディ
第9位(11)<5>ときめきFALL IN LOVE
第10位(9)<10>素顔のマスカレード
第11位(7)<9>軽々しく愛を口にしないで
第12位(8)<8>オーロラの町から
第13位(12)<11>恋すれば魔女
第14位(16)<16>それってⅨじゃない
第15位(13)<17>しあわせになれる
第16位(14)<15>わかりあえる日まで
第17位(18)<19>まことのひかり
第18位(19)<18>NEVER GIVE UP!
第19位(15)<14>Stay with me


*********************  
 
「はるかなるメロディ」のセンチメンタリズムの季節はもう過ぎたらしく上位から外れた。かわって「水面に書いた物語」「あやかしのまち」「女優(スター)」の強力トリオがトップ争いしている。ご愛聴感謝。

【業務連絡】 旧『世紀末フォーラム』メンバーに、mixi(ミクシイ)に月さんによって開設された『世紀末フォーラム(同窓会) 』と称するコミュニテイのことを紹介しましたがおかげさまで多くの方が参集されております。
まだご存知ない方や当時の世紀末フォーラムのメンバーではなくとも活動に興味のある方はどうぞお寄り下さい。
当ブログの「隠居と六」シリーズは『世紀末フォーラム(同窓会) 』で書き継いでいますのでよろしくお願いします。
fumio







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真夜中の空港で重いトランクをさげてあちこちうろうろとしていると車が何台かやってきて人を乗降させてゆく。そのうちにタクシーらしき車が見えたのでそこで待つことにした。つぎにやってきたタクシーに乗り込むと黒人運転手が行き先を訊く。学校の名前を言っても当然ながら知らないらしい。タクシー運転手が知っていそうな目印の場所としてなんとか記憶をたぐってヒルトンホテルの近くということを思い出した、とにかくヒルトンホテルまで行けば探しながら歩いてでも行けるだろうと思った。
それで「ヒルトンホテル」と答えた。すると「ビバリー・オア・ダウンタウン」とまだ尋ねてくる。ヒルトンホテルがふたつあるとは知らない。どっちなのか。クイズの司会者でもない運転手が二者択一を迫る。間違うと知らない所に置き去りにされる。どうしても当てなければこのスゴロクは上がれない。運転手が困っているわたしを振り向いてふたたび「ビバリー・オア・ダウンタウン」と決心を迫る。
追いつめられたわたしは「ええい、」とばかりに「ダウンタウン」と答えた。
fumio


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 どのぐらい時間が経ったのか。なにか動きがあったらしい。航空会社同士で話しがついたようだった。あちらの飛行機に乗り込めと指示が出た。乗客をハワイに置き去りにするわけにはゆかないのでノース・ウエスト航空がロサンジェルスまでの航行の肩代わりすることになったのだ。あわてて乗り込む人々のあとについてこれまでと違う会社の飛行機に乗り換えた。無事ロサンジェルスに着くことを祈って…。
 前のスクリーンの映画に集中できるわけもなくこれからどうなるのかと思った。やがて飛行機はアメリカ本土上空にさしかかる。初めて見る希望の地が眼下にあったが飛行機が違うから予定している留学先の英語学校の迎えはきっと来ないだろうと感じて不安だった。連絡をとる方法も知らない。そうこうするうちにロサンジェルス空港(LAX)に到着してトランクを受け取り迎えを待ったがやはりだれも迎えに来ない。到着時間も大幅に変わりまだ夜中で空港のまわりは真っ暗。公衆電話を見つけて小銭を入れて学校に電話しょうとしたがオペレーターが出てきてことばが通じない。何度も何度も試した。空港の外に出るとバスが何台か停まっている。日本と同じ方式で乗れるのか、尋ねるにしても運転手はいない。どれに乗ればいいのだろうと行き先の表示を繰り返し見て迷いに迷って逡巡した。
なんとかロサンジェルスに着いたもののやっぱり前途にはまだ闇が拡がっていた。
fumio

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 わたしは幼い頃から音楽が好きでおどけものだった。小学校のクラスのお別れ会で三船浩の歌う連続テレビ映画「月光仮面」の挿入主題歌「月光仮面の歌」を英語版といって「ムーンのライトをバックに受けて」と踊りながら歌ったりした。長じてはリズムアンドブルースやイギリスのバンドに傾倒しアメリカで音楽をやると吹聴した。毎朝犬をひっぱって走り人気のない校庭や畑で大声を張り上げ声を鍛えロック歌手としての基本訓練をした。そして七年間働いて貯金が留学に必要とされる額にやっと達したのでついに計画を実行に移すに至った。わたしは高校卒業後、京都市内の紙関係の商事会社に就職し半年ほどして大阪高槻の松下電子工業に転職した。それはテレビのブラウン管を製造する仕事で毎日ただひたすら決められた数のブラウン管を作るだけであった。昼休みにはみんな広場でソフトボールやバトミントンなどさまざまに過ごした。その工場の隣の班に横堀という同僚がいた。
休み時間に顔を合わせると不思議なことに、かれもアメリカへ行くということだった。
1976年11月、早起きして京都の家を出た。胸躍る新たなる門出。
空港でタイ エア・サイアム航空のロサンジェジェルス便に横堀氏と一緒に搭乗していざ出発した。
途中ハワイで給油中、食堂で食事しているとまわりが慌ただしくなった。英語がわからないのでわかりそうな日本女性のそばで話しを聞いた、今まで乗ってきたこの飛行機はロサンジェルスには行かないという。会社がつぶれたらしい。1965年に発足した格安料金航空会社が格安の看板に負けてこの日突然終焉を迎えたのだ。ギャグではなかった。なにもわたしの門出の日を狙ってつぶれなくとも、もう一日でも長く持ちこたえてくれれば良かった。みんな必死で電話したり対策を立てている。どうしていいかわからない。英語もわからないし公衆電話のかけ方も知らないしただおろおろして人の行き来を見守り途方に暮れて前途に拡がる虚空を見つめた。
fumio

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 わたしは留学して間もなくハリウッドのユダヤ人医師の家にホームステイした。
その家は有名なハリウッドHOLLYWOODサインのHの看板の下あたりにあった。
遠くからみるとそれほどでもないがそのひとつひとつの文字は巨大なのだ。
どこにでも悪いやつはいるもので、ある年のクリスマスあたりに市民は朝起きて臨むその見慣れたサインがなにかおかしいと思った。よくみるとHOLLYWEEDというスペリングになっていたのだ。夜中の間にだれかがHOLLYWOODのOOをEEに取り替えていたのだ。ひとつひとつの文字は巨大なので大変な仕事である。夜中の内によくそんな作業ができたとだれもが感心した。HOLLYWEEDのWEEDとは草のことでマリワナタバコのことを指す。つまりHOLLYWEEDとは聖なるマリワナということになるのだ。そんなことしてどうなるといいたくなるがその勇者(バカモノ)たちのなした行為は今も市民達の語り草になっている。
翻ってわが国の大相撲のロシア出身力士たちにとってはあのHOLLYWEEDは魔の草になってしまったようである。
fumio


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10cc  


「アイム・ノット・イン・ラヴ」 という名曲がある。妻はその曲が大好きでわたしに向かって「こんな曲を作ったら…」という。わたしは「この曲は曲がいいのじゃなくて雰囲気がいいんだよ。コーラスを重ね録りして、普通はこんなに厚くならないんだけど…、すごい。むづかしいね」と鉾先をかわす。「このバンドの名前どうして10ccというの」と訊くから「男性が一回に出す精液の量の4人分が、だいたい10ccだから」と昔、喧伝されていた説をひけらかした。自分でもひとり2.5ccなのか、よくそんなもの量ったなあ、個人のときは2.5ccですというのかと不審に思いながら。
 ところがこのあいだ、SONG TO SOULという番組でオリジナルメンバー のエリック・スチュワート(Eric Stewart)がインタビューに答えているのを見て真相を知った。所属レコード会社社長、ジョナサン・キングが
「昨夜こんな夢を見た。"Outside Wembley stadium there was a big sign seen 10cc greatest group in the world " ウェンブリー・スタジアムの外に世界で最も偉大なバンド、10ccとでっかい告知が出ていたんだ」と言ったので10ccに決まったとのことであった。わたしは30年ほど精液説を信じてだまされつづけきたのでがっかりした。これからは曲のようにロマンチックな答えを予想している相手に10ccの由来を訊かれたとき、精液4人で10ccと答えられなくなった。真相は知らない方が面白いこともあるのだ。
fumio


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昨日【業務連絡】として告知した、mixi(ミクシイ)に開設された『世紀末フォーラム(同窓会) 』と称するコミュニテイの『世紀末フォーラム』自体 についてご存知ない方のために説明しておく。
『世紀末フォーラム(FARION)』とはパソコンネットワーク「ニフテイ・サーブ」上に宇宙神霊ARIONとその媒介者、北川恵子氏によって設立されたフォーラムの名称であった。
 設立当時はまだワープロ通信の時代だったのでわたしもワープロ、「書院」にモデムを取り付けてアリオンの日々発するメッセージに触れた。そのフォーラム中に設けられた多くの電子会議室のうちの預言解読部屋にわたしは常駐していた。
今回mixi(ミクシイ)の『世紀末フォーラム(同窓会) 』コミュにも預言解読部屋が設けられたので参加することにしたのである。はたしてこのコミュがどのような展開を見せるのか、期待している。過ぎ去った『世紀末』にとどまらず新たな未来を開く起爆剤となるのだろうか。
fumio

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私的カウントダウンアルバム「水面に書いた物語 収録曲の今週のアクセス聴取ランキング
**********************
10月10日(金)~10月17日(金)
ヒット数:1,484 件中
    
順位( )内は前週の順位< >内は前々週の順位 

第1位(2)<2>水面に書いた物語
第2位(4)<4>ごめんなさい
第3位(3)<3>あやかしのまち
第4位(1)<1>はるかなるメロディ
第5位(12)<12>Sentimentallady”M”
第6位(6)<5>女優(スター)
第7位(7)<7>ラスト・ランデヴー
第8位(8)<6>オーロラの町から
第9位(10)<9>素顔のマスカレード
第10位(13)<11>マイ・スィート・ライフ
第11位(5)<10>ときめきFALL IN LOVE
第12位(11)<17>恋すれば魔女
第13位(17)<16>しあわせになれる
第14位(15)<13>わかりあえる日まで
第15位(14)<9>Stay with me
第16位(16)<14>それってⅨじゃない
第17位(9)<8>軽々しく愛を口にしないで
第18位(19)<15>まことのひかり
第19位(18)<18>NEVER GIVE UP!


*********************
  
 
上位の曲順が入れ替わり なにやら変動の気配。
第5位にSentimentallady”M”が浮上してきた 。
。ご愛聴感謝。

【業務連絡】 旧『世紀末フォーラム』メンバーに告ぐ。
mixi(ミクシイ)に『世紀末フォーラム(同窓会) 』と称するコミュニテイが月さんによって開設されました。バラバラになったメンバー全員にメールで通知することはできないのでご存知の世紀末フォーラムのメンバーの方々にご通知ください。
当時の世紀末フォーラムのメンバーではなくとも活動に興味のある方はどうぞお寄り下さい。
このブログの「隠居と六」シリーズも『世紀末フォーラム(同窓会) 』に移行を始めました。
よろしくお願いします。
fumio







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 そして、その者達のために…


*-*

 そして、その者達のために「時」は流れ…

**-*

龍神は目覚め水の変化を知り、麒麟は風の声に訪れを聞いた…

***-*

眠りにつく者の耳に聞こえる潮騒の音は、目覚めた水の声…

****-*

風は大きく、波は高く、そして麒麟の夢は深海のとどろきと共に…

*****-*

 火の瞬きは、青い湖の底に眠り続けることを拒み

******-*

 茜色の雲たなびく所、かの人々は迷わず杖を振り降ろすだろう

------------------------------------------

 0811 苦界(クガイ)に酔う者達への贐(ハナムケ)の言葉が語られる

 0823 雪の白さにも似た真っ白い空間が現れる

 0903 クマラは、その手を上げて「真のコトノハ」を伝えるだろう

 0914 多くを知り、多くを為さない事に依る揺さぶりがあるだろう

 0915 かすかに聞こえるカゲロウの羽音

 0921 有実にして有名の者は、力を現わすことが出来るか?

 0930 堅いものは堅いままに、柔らかいものは溶けるだろう

 1002 望まれない許しは得られない、如何に繕おうとも

----------------------------------------

*-**

 さて、人の裡より果てることの無い欲が解き放たれた
 人が人であるために、夢が夢であるために、命が命であるために
 深い海より現れる「文字にならない言葉」を読み取りなさい

**-**

 鎖の跡を見せて女は言った、「虐げられたのは、私です。ここに印があります」
 さて、鎖は何を繋ごうとしたのか?

***-**

 あなたの舌を脅かすものは、あなたの周囲では無く、
 あなたの歯である
 あなたの舌と歯を争わせるのは、あなたの「思い」と「考え」の違いだ

****-**

 「やはり…」と男は言った。
 「やはり…」と男は答えた。
 そして、女は黙っていた。

*****-**

 あなたがた人間の総意で望むことが、この世には存在する
 あなたがたの生命の「表」では無く、「裏」に存在する
 それらは、あなたがたの「表」では望まれない未来を招きつつある
 それらを変えてゆくには、「表」だけ理解していては成らないだろう
 あなたがたの命の「裏」は、あなたがたの意識のコントロールを受けない

 時の砂は、振り続け…
 「そして、その者達」によって、同じ問いが繰り返される
 しかし、この度は繰り返してはならない、
 同じ過ちを…



                   ---ARION,O∴O---

93/08/04 03:31

「アリオン発言集」より


***********************


「ご隠居さん、ご隠居さん、疲れましたか、倒れるフリしないでくださいよ。ひと息入れましょう。コーシーでもどうですか。勝手知ったる他人の家、台所でいれてきますよ。」
「それにしても、ご隠居はどうしてあんなわけのわからない預言の意味がわかるんですか」
「うん。それは…、わたしの前世がアトラ・ハシスだったから…。」
「そりゃ、だれですか。」
「暇なとき、 メソポタミア幻視行、でも読んでごらんよ。かれはシュメールの神、エンキの側近だったのさ」
「へー、シュメールの…。そうだったんですか。それは、それはって感心したいけどよくわからない。まぁ、なんというか、とにかくえらい人だったんだ。」
「べつに位は高くはなかったが志が高かった。かれのおかげで人類は絶滅を逃れた。」
「ところでおいらの前世ってなんだったんでしょうね。このごろ気になってしかたないんです。だってね、いつも洞窟みたいなところで血の海地獄にはまってもがいているときにうなされて目が覚めるんです。前世でそんな目にあったことがあるんでしょうか。」
「うーむ、血の海地獄、洞窟…、…、そうか、わかった。六さんの前世はタンポンッ」
「えーっ、そんな前世があるんですか。」
「普通はないが六さんの場合は特別だったらしい。」
「いいかげんにしてください。ひとをバカにして、自分ばっかり人類を救ったとか、なんとかえらそうに、良いカッコして。おいらはひとに前世を訊かれてタンポンッて言うんですか。」
「そうか、いやなのか、それじゃ、ゴム製品…」
「やめくださいっ。下ネタ嫌いなんですから。コーシーがまずくなります。
それだけ減らず口がたたけたら大丈夫そうだからつぎいきます。

 『さて、人の裡より果てることの無い欲が解き放たれた
 人が人であるために、夢が夢であるために、命が命であるために
 深い海より現れる「文字にならない言葉」を読み取りなさい』ということですがこれはおいらにもわかります。問題 は『深い海より現れる』だけですよね。深い海は神界なんだ、そうでしょう。あとは言葉のままに味読すればいい」
「あれまあ、わたしの出番がなくなったな。そろそろ自立してきたようだ。なんだかうれしいね。暇人(ヒマジン)オール ザ ピープル…」
fumio

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