monologue
夜明けに向けて
 



ところで古事記の「黄泉の國」の終わりでイザナミは、出雲と分断してしまおうと企むイザナギに「愛するイザナギ、そんなことをしたらあなたの國の人を日に千人殺すわよ」と脅し、
イザナギは、「愛するイザナミそれなら、わたしは日に千五百人生むさ」と答えた。
かれイザナギはそのあと黄泉国のケガレを落とすために日向国で禊を行ってひとりでアマテラス、ツクヨミ、スサノオの三貴子が生んだのだが、スサノオがイザナミのいる黄泉国へ行きたいと言って泣き止まないため、スサノオを追放し、近江の多賀大社(滋賀県犬上郡多賀町)に篭った。
そしてイザナミは黄泉津(よもつ)大神と名付けられ、またイザナギに追いついたことから道敷(ちしき)大神とも呼ばれたのだった。
イザナミの方はこの黄泉津大神という名の黄泉の主宰神になったあとの消息がプツンときれてしまっている。どうしたというのだろうか。
かの女は出雲と日向の橋渡しとしてその後、緋色の女、邪馬台国二代目女王トヨとして生まれ変わったのである。そのときはナミと名乗っていた。
緋色の女についてはわたしのサイト
緋色の女救出作戦 を参照いただきたい。
この国を生んだほどの母なる神なので何度も様々な名前で繰り返し現れるのである。水の神としてよく祀られている神の正体は元を正せばかの女であることが多い。
fumio

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