monologue
夜明けに向けて
 

ozaki  


わたしがこれまで一番歌がうまいと思った日本人歌手は尾崎紀世彦だった。
それでわたしは尾崎のアルバムの1曲「ジョージア・オン・マイ・マインド」を練習してNBCテレビの「ゴングショー」に出演したのだった。視聴者は日本人がどうしてジョージアの歌を歌うのか変に思っただろう。「フミオ・フロム・トーキョー」と紹介されて、京都出身なので「キョートなのに」と思った。日本といえばトーキョーと言うのが決まり文句のようだった。
歌っている途中、司会も兼ねていた名プロデューサー、Chuck Barris(チャック・バリス)が女性と踊ってみせて、最後までゴングは鳴らされなかった。点数は審査員全員8点の札を上げてコメントは「ナイスバラード」だった。ジャパニーズイングリッシュと揶揄される日本的発音の言葉の訛りで途中で打ち切られなくてホッとした。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« オーデション 厳しい »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。