てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@ふくしま特別編2018のご案内

2018年02月13日 16時10分11秒 | 開催予定
2011年の10月から毎年開催してきた「てつがくカフェ@ふくしま特別編」を
今年も開催いたします。
今回も昨年同様、3月11日のザ・デイに開催することになりました。
いろいろな経緯があって始まった「特別編」ですが、
昨年から「てつがくカフェ@ふくしま」のあり方も変わってきた以上、
これまでどおりの延長線上でただ「特別編8」として継続するわけにはいきません。
そこで今回は「@ふくしま」の存在意義そのものを問うてみることにしました。
特に「特別編」では東京からの世話人も参加して、
福島のウチとソトから震災・原発事故について語り合ってきましたが、
対話を続ける中で「温度差」や「分断」の問題、
「当事者」と「他者」といった問題等々が浮かび上がってきました。
はたして「てつがくカフェ@ふくしま」は〈3.11〉後の福島に、そして日本に、
市民どうしの対等な対話という文化を根づかせることができたのでしょうか。

【テーマ】
3.11後における「てつがくカフェ@ふくしま」の意義を問う
  ―震災の「当事者」と「他者」との関係を問い直す―
【日 時】2018年3月11日(日)
     15:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター 多目的ホール

      (チェンバおおまち3階)


参加費無料・飲み物代無料
事前申し込み不要(直接会場へお越し下さい)
問い合わせ先:fukushimacafe@mail.goo.ne.jp




震災・原発事故直後は「がんばろう日本」や「絆」といった美辞麗句が溢れ、
限界状況下における日本人の美徳や公共心の高さが喧伝されましたが、
その一方で福島からの避難住民に対する差別やバッシングは激しいものがありました。
それは時とともにエスカレートし、
福島のみならず日本中の弱者が攻撃対象となっていきました。
そんなギスギスした日本のなかで、草の根の市民が本音をぶつけあい、
思ったことを安心して何でも言いあえる場として哲学カフェは登場し、
日本各地に広まっていきました。
「てつがくカフェ@ふくしま」も「てつがくカフェ@せんだい」から派生し、
その後、「てつがくカフェ@ふくしま」からさらに「てつがくカフェ@いわて」、
「哲学カフェ@しぞ~か」、「パイデイア哲学カフェ@すぎなみ」、
「てつがくカフェ@あいづ」などがどんどん生まれていきました。

そこではこれまで日本において見られなかったような自由な対話が繰り広げられ、
相互に異なる唯一者としての人間たちが、互いの相違を理解し受け入れながら、
そのときどきのテーマについて思う存分語り合っています。
そこには本当の意味での自由と民主主義が息づいているようにも思われます。
しかしながら、それは日本全体や世界全体で見るならば、
ほんの局地的な現象にすぎず、世界は確実にそれとは反対の方向に歩んでいます。
哲学カフェには世界の趨勢を変える力はないのでしょうか。
「分断」や「温度差」を乗り越える可能性は残されていないのでしょうか。
「当事者」と「他者」との間隙を埋める術はないのでしょうか。
「てつがくカフェ@ふくしま」の8年を振り返りながら、
皆さんとともに考えてみたいと思います。
「てつがくカフェ@ふくしま」は初参加の方でも気軽に、対等に、
安心して何でも話し合える場です。
皆さまのご来場をお待ち申し上げております。

≪特別編世話人≫
相原博   (法政大学兼任講師)
大森一三  (法政大学兼任講師)
小野原雅夫 (福島大学教授)
齋藤元紀  (高千穂大学教授)
牧野英二  (法政大学教授)

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