5月のてつカフェには当事者の方も含めて多くの方が参加してくださり、
LGBTの問題について熱く深く話し合うことができました。
6月もできれば当事者の方にご参加いただきたいテーマにしてみました。
今回は「障がい」について考えます。
てつがくカフェ@ふくしま2019.6.15.
【テーマ】「『障がい』は、障害か?」
【日 時】2019年6月15日(土)
16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A1会議室
チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物も無料)
【事前申し込み】不要 (直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】onohara@educ.fukushima-u.ac.jp
今までてつカフェで障がいという問題を正面切って取り上げたことはなかったように思います。
ただし「アートdeてつがくカフェ」では、伊藤峰尾さんの作品を取り上げたり、
視覚障がい者の方々とともにワークショップを開いたことはありました。
今回は直接的にテーマのなかに取り込んで真正面から論じてみたいと思います。
とはいえ、プログやポスターでこのテーマをどう表記するかという時点で、
すでに壁にぶち当たってしまいます。
もともとは「障礙」とか「障碍」と書かれる仏教用語が出発点で、
「しょうげ」と読まれ、妨げるもの一般を指す言葉だったようですが、
明治時代に「しょうがい」という読みが広まり、
その読みに合わせる形で大正時代には「障害」という表記が広まり、
戦後、当用漢字表によって公的には「障害」に一本化されたようです。
1950年に施行された「身体障害者福祉法」において初めて、
今回取り上げるような意味での「障害」や「障害者」という言葉が使われ、
「不具者」等の言葉に代わってそれらが定着するようになったようです。
しかし、皆さんもご存知の通り、現在では「害」という文字を用いることが批判され、
「障がい」とか「障碍」と表記すべきという意見が出てきている一方で、
ことさら「害」の文字を避けることに対して、当事者からの批判の声も出てきたりしていて、
事態は混迷をきわめています(ウィキペディア参照)。
今回はとりあえずテーマを「『障がい』は、障害か?」と表記しましたが、
この表記も含めて話し合っていただければと思います。
また、この問題を考える上で、英語では次元の違う問題を別のことばで表している、
ということも知っておいたほうがいいかもしれません。
impairment:生理的な機能障がい(例、足が動かない、下肢がない)
disability:生理的機能障がいに起因する、ものごとを遂行する能力の障がい(例、歩けない)
handicap:能力障がいのゆえにこうむる不都合な状況(例、歩けないので仕事に就けない)
日本では「障がい」という一言でこれら3つの次元をいっしょくたに捉えているかもしれません。
さて、来年はパラリンピックの年ですので、
ポスター案としてはこんなものも作ってもらっていました。
これを見ていただくと、impairmentがただちに、
disabilityやhandicapになるわけではない、
ということをご理解いただけるのではないでしょうか。
というわけで今回は、「『障がい』は、障害か?」というテーマで話し合ってみたいと思います。
ぜひ当事者の方にもご参加いただければと思います。
「てつがくカフェ@ふくしま」は、健常者であれ障がい者であれ、
誰でも気軽に対等に、安心して何でも話し合える場です。
初めての方もお気軽にご参加ください。
LGBTの問題について熱く深く話し合うことができました。
6月もできれば当事者の方にご参加いただきたいテーマにしてみました。
今回は「障がい」について考えます。
てつがくカフェ@ふくしま2019.6.15.
【テーマ】「『障がい』は、障害か?」
【日 時】2019年6月15日(土)
16:00~18:00
【場 所】福島市市民活動サポートセンター A1会議室
チェンバおおまち3階 (福島市大町4-15)
【参加費】無料 (飲み物も無料)
【事前申し込み】不要 (直接会場にお越しください)
【問い合わせ先】onohara@educ.fukushima-u.ac.jp
今までてつカフェで障がいという問題を正面切って取り上げたことはなかったように思います。
ただし「アートdeてつがくカフェ」では、伊藤峰尾さんの作品を取り上げたり、
視覚障がい者の方々とともにワークショップを開いたことはありました。
今回は直接的にテーマのなかに取り込んで真正面から論じてみたいと思います。
とはいえ、プログやポスターでこのテーマをどう表記するかという時点で、
すでに壁にぶち当たってしまいます。
もともとは「障礙」とか「障碍」と書かれる仏教用語が出発点で、
「しょうげ」と読まれ、妨げるもの一般を指す言葉だったようですが、
明治時代に「しょうがい」という読みが広まり、
その読みに合わせる形で大正時代には「障害」という表記が広まり、
戦後、当用漢字表によって公的には「障害」に一本化されたようです。
1950年に施行された「身体障害者福祉法」において初めて、
今回取り上げるような意味での「障害」や「障害者」という言葉が使われ、
「不具者」等の言葉に代わってそれらが定着するようになったようです。
しかし、皆さんもご存知の通り、現在では「害」という文字を用いることが批判され、
「障がい」とか「障碍」と表記すべきという意見が出てきている一方で、
ことさら「害」の文字を避けることに対して、当事者からの批判の声も出てきたりしていて、
事態は混迷をきわめています(ウィキペディア参照)。
今回はとりあえずテーマを「『障がい』は、障害か?」と表記しましたが、
この表記も含めて話し合っていただければと思います。
また、この問題を考える上で、英語では次元の違う問題を別のことばで表している、
ということも知っておいたほうがいいかもしれません。
impairment:生理的な機能障がい(例、足が動かない、下肢がない)
disability:生理的機能障がいに起因する、ものごとを遂行する能力の障がい(例、歩けない)
handicap:能力障がいのゆえにこうむる不都合な状況(例、歩けないので仕事に就けない)
日本では「障がい」という一言でこれら3つの次元をいっしょくたに捉えているかもしれません。
さて、来年はパラリンピックの年ですので、
ポスター案としてはこんなものも作ってもらっていました。
これを見ていただくと、impairmentがただちに、
disabilityやhandicapになるわけではない、
ということをご理解いただけるのではないでしょうか。
というわけで今回は、「『障がい』は、障害か?」というテーマで話し合ってみたいと思います。
ぜひ当事者の方にもご参加いただければと思います。
「てつがくカフェ@ふくしま」は、健常者であれ障がい者であれ、
誰でも気軽に対等に、安心して何でも話し合える場です。
初めての方もお気軽にご参加ください。
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