てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

てつがくカフェ@あいづ、始動!

2016年07月17日 20時43分22秒 | 開催予定


この秋、てつがくカフェ@あいづが始動します
ついに、会津地方での哲学カフェが実現されます
以前から哲学カフェにご関心を寄せられていた会津三島町の「つるのIORIカフェ」の経営者小松今日子さんが、今年4月の@ふくしまにご参加下さって、私どもに哲カフェ運営のご相談をして下さったことから、このたびの開催に至りました

そもそも、@ふくしまの開催に際しては、てつがくカフェ@せんだいの主催者・西村高宏さんのありがたくも強引な牽引で開催にこぎつけたられたことから、私たちも同様の手法で小松さんの戸惑いもふりきって、昨日の初打ち合わせの場で開催日時・テーマ・世話人の決定からブログの作成までしてしまいました。
小松さん、大変失礼いたしました
でも、冗談抜きで、こうした後先考えない仕方で始めたからこそ、@ふくしまはここまでこれたのです
「始まりがなされんがために、人間は創られた」(アウグスティヌス)のです。

世話人はカフェの主である小松さんですが、幸いにも@ふくしまの常連で、奥会津に異動された荒川信一さんと林裕文さんが近所にお住まいだということで、お二人にも喜んで世話人をお引き受けいただけました
はじめのうちは、てつがくカフェ@ふくしまの世話人がファシリテーターなどのお手伝いをさせていただきますが、おそらく荒川・林両人は@ふくしまでの失策をたくさん目にしていますから、さっさと自分たちなりのファシリテートをしたくて仕方ないに違いありません。
奥会津のアルピニストとカブトムシの異名を持つお二人に乞うご期待です

ところで、小松さんをはじめ、荒川さん、林さんは哲学カフェの主催者及びファシリテーターの資格として哲学の専門性の有無を気にされていました。
たしかに、大学の文学部哲学科を出ていなければできないとか、専門的な哲学教育を受けていなければ、哲カフェを運営する資格がないのかという懸念を抱くことは、個人的な経験からもわからないではありません。
これに関しては、賛否両論があります。
しかし、ワタクシごときが思うに、哲学研究者は別として、「考える」ことが好きな人、「考えること」に関心のあるひとは、すべからくその資格があると言っていいように思われます。
ここでいう「考える」という意味についても、世の中を理路整然と説明できたり、いわゆるお勉強や仕事ができるいう意味ではありません。
むしろ、いわゆる「できる人」と呼ばれる類の人間は哲学的思考には不向きだとさえ言えます。
ワタクシが思うに、「哲学的な人間」とは、訥々と喋りながらも、物事の真相をつかみたいという欲望を断念できなかったり、割り切れなさや世間的な価値にズレを覚えることに拘り、自分自身の言葉をつかむことを求めるような人々です。
その点で言うと、@ふくしまに参加されてきた荒川さんや林さんは、とても常識人なんだけれども、同時にそのような「非(反?)社会的」な傾向を持つ哲学的思考の持ち主ですし、それに関心を抱かれた小松さんもまた、その例外ではないように思われます。
だから、お三人には自信をもって、会津初/発の哲学カフェを開始していただきたいと思うのです。

つるのIORIカフェは、隣に名湯「つるの湯」があり、カフェの佇まいとしても最高の環境です。
雄大な只見川を臨みながら、緑にあふれる奥会津の地で実現される哲学カフェは、これまで日本各地に展開されてきた哲学カフェにはない独自の豊かさが備わっています。
ぜひ、皆さんで「てつがくカフェ@あいづ」の成功を応援しましょう
昨日の話し合いでは9月中の開催になりそうですが、その詳細は近日中にブログにアップされるはずです。
まずは小松さんの「てつがくカフェ@あいづ やります」を祝し、ここにご紹介させていただきます