てつがくカフェ@ふくしま

語り合いたい時がある 語り合える場所がある
対話と珈琲から始まる思考の場

「哲学カフェの進め方」 第1草稿

2011年03月08日 20時51分56秒 | 「てつがくカフェ@ふくしま」について
「てつがくカフェ@ふくしま」 の基本ルールというか、進め方の原案を作文してみました。
これも西村さんが起草した 「てつがくカフェ@せんだい」 のものを参照しつつ、
2人で飲みながら話した内容をまとめてみたのですが、
またまた長くなってしまいました。
もうちょっと簡潔にできたらと思いますが、
とりあえず、草稿段階のものをアップしてみます。
皆さんからもいろいろと御意見や御注文をお寄せいただければと思います。

起草者の意図としては、「~してください」 というタイプの文は、
基本的に皆さんに守っていただかなければならないルール、
「~しましょう」 という言い方の文は、必ずしも守れないかもしれないけれど、
できるかぎりそうなれるようにがんばっていきましょうという努力目標のつもりです。



【哲学カフェの進め方】

1.お互いに対等な立場で話し合ってください。

1-1.参加者の中に例えば上司と部下、教員と教え子等がいたとしても、この場では上下関係は忘れて、対等な参加者として話し合ってください。

1-2.そのために 「○○先生」 など敬称をつけて呼ぶのはやめ、お互いに 「○○さん」 とかニックネームで呼び合ってください。

1-3.哲学その他に関する専門知識があるかないか、多いか少ないかということを争う場でもありません。知識の多寡ではなく、論拠の正しさによって議論を交わすようにしましょう。



2.聞くときは最後まで聞き、話すときはわかりやすくまとめてください。

2-1.他の参加者の意見を最後まで聞いてください。そして、できるかぎり正確に理解するよう努力しましょう。

2-2.皆さん最後まで聞いてくださいますが、自分の話だけで時間を取ってしまってはいけませんので、話はわかりやすくできるだけ簡潔にまとめるようにしてください。

2-3.ただ自分の身近な具体例を述べるのではなく、理由や根拠に基づいて一般化し、普遍的な意見として発言するようにしましょう。



3.独白の応酬ではなく、対話となるように努力しましょう。

3-1.他の人が述べた意見と無関係に話すのではなく、関連させながら話すようにしましょう。

3-2.他の人の意見に同意できなかったとしても、相手の人格を全否定してはいけません。相手に対して質問を投げかけ、相手の意見をできるだけ理解したり (同意ではない)、相手の意見の不整合を明らかにするようにしましょう。

3-3.自分の考えと皆さんの考えとの類似点や相違点を確認しながら、思考の流れそのものを楽しみましょう。



4.ファシリテーターは皆さんの哲学的対話が活性化するようにお手伝いします。

4-1.ファシリテーターが自分の知識や自分の意見を押しつけたりすることはありません。

4-2.ファシリテーターは、参加者全員ができるだけ対話に参加できるよう気を配ります。

4-3.ファシリテーターは、皆さんの対話が噛み合うよう時々議論の整理をすることがあります。