今日は母の日、ということで
昨日は母に贈るプレゼントを買いに行きました。
…何を贈ればいいのか、毎年悩みます。
私の母は、貰ってもあまり嬉しくないものは「いらない」と態度に表す人なので
大抵いつも、我が子の純粋な気持ちを踏みにじってこんちくしょうと思うはめになります。
しかし、母に本当に気に入ってもらえた場合「わあ～、うれしい！」と
子供のように分かりやすく喜んでくれるので、選びがいがあるといえばあります。
なんだかんだ言って、私はプレゼントを選ぶのが好きなので
ここがセンスの見せ所とばかりに、母が喜ぶ姿を想像しながら頭をひねりました。
最近欲しいといっていたものはないか、困っていることはないか
テレビや雑誌、ネットで話題の50代主婦が喜びそうなものはないか
街を歩きながら、雑貨屋さんやデパートなどの店頭に並ぶ品々を眺めながら
たまに母へのプレゼントとは全然関係ない自分が興味のあるものを見ながら
普段の母の姿を思い出しながら
粘り強く考え、歩いていたら…
無事にひらめきました。
そう、これに限らず
諦めずに探し続けていると、答えは見つかるものなんだなぁと思った。
今年の母へのプレゼントは、
・大人から始めた人用のピアノの楽譜と
・ピアノ上達のコツがまとめられた本
これらにメッセージカードを添えて渡すことにしました。
母は、毎日ピアノを練習しています。
しかし、母は私と弟がまだ小さい時に通ったピアノ教室の
ママさんレッスンのようなものに数か月通っただけなので、
超マイペースに弾きます。
音の長さもリズムも思い込みというか、めちゃめちゃです。
私が何度説明しても直りませんでした。
それに、どうも伸びやかに弾くことができないようでロボットのようです。
しかし、私なんかよりずっとピアノに触っており
色々な曲を弾けるようになりたい、上達したいと思っているみたい。
ただ、習いに行ったり発表したりということには至らないようで
「いいでしょ、ボケ防止なんだから」と言いながら
完全に自己満足で弾いている。
だから母が自宅で一人ピアノを楽しく練習できるように
最近までやっていたＮＨＫ連続テレビ小説『カーネーション』のテーマなど
歌謡曲から昔からある童謡まで載っている、ピアノ初心者向けの楽譜と
「一人で練習するときの上達法」や「ピアノの椅子の座りかた」など
ピアノ上達のためのノウハウを簡単にまとめた本を選びました。
それから、メッセージカードに今の思いを書きました。
母への言葉って、意外とパッと浮かばないもので、思いついたことをかき集め
なんだか脈絡のない言葉の集まりのような、メッセージになってしまった。
母の笑顔は太陽だから、母が笑顔だと家族は幸せだというようなことを書いた。
今朝、プレゼントとカードを母に手渡したら
「まぁ、お手紙～？」といって嬉しそうだった。
私は自分の部屋に戻り、しばらくして台所にいくと
母が気持ちのこもった「ありがとう」を言ってくれた。
台所の机の上をみると、老眼鏡のとなりに
閉じて置いてあるノウハウ本のページが少し浮き上がっており
既に最初の数ページを読み始めていたようだった。
それを見て、心の中でガッツポーズをしました。
今年の母の日ミッションは無事に遂げられたのでした。