初志貫徹

私は建物が好きだ。美しい街の風景が好き。
大自然…というより人の住む街が好き。
人が集まる場所が好き。

心地いい空間が好き。
そういう場所に出会うととても優しい気持ちになる。包まれているうな、人や自然を思いやる作り手の思いや情熱やエネルギーやなんかが伝わってくる。

正直言って、今の会社で仕事をしていて、
なんで？と疑問に思うことが沢山ある。
私はただ人が安心して過ごせる場所や建物を作る為に、そしてもちろん自分の生活のために、力を尽くしたいだけだ。
そうやって私は自分に与えられた人生の時間を使いたい。
事務も建築についても専門的な知識や経験の乏しい私に唯一ある強みといったら、このまっすぐな「好き」の気持ちだけだ。

頭で考えたことでなく自分の感覚を信じて進もう。
それを捨てたら、私が私でなくなる。
負けないぞぉおお！

自分中心

　ああ、今の気持ちを言葉で言うと、
「ちょっと待って」

物と時間の波に飲み込まれそうだ。

それでも一日の中に、一瞬時を忘れる瞬間があって、
心地よい風が吹いて、太陽の香りがして、
「うわぁ気持ちいいなぁ」と、スーっと楽になるような時がある。

でも、街に出れば人・人・人…

私の部屋には要らないモノばかり。

　私の感覚がおかしくなりそうだ。
もういやだ。

ああ、もっと全部吐き出してしまえばいいのに、
もっともっと、全てを壊してしまいたい、
要らないもの全てを無くしてしてまいたい、
も一度最初から、やり直したい。

でも、そうやって、全部捨てていったらきっと私には何も残らない。
本当に必要な物は全て自分の心の中にあるから。
目の前にあるものをいくら消していっても、多分満たされなくて、
多分どんどん寂しくなるだけで、
何もない代わりに、孤独になってしまうんだ。

もしかしたらそこにはある種の美しさがあるのかもしれないけど、
（もちろんそれは第三者的に見て）
私はそんなの耐えられない。

でも、こんなドロっとした疲れを抱えたままでいるのは辛い。
もっともっと眠れたらいいのに。
丸３日くらい眠り続けたい。

もっと生きる喜びを感じる感性を取り戻したい。


ああ、叫びたい。
ああ、大声で泣いてしまいたい。
このわけの分からない状態を、一度リセットするために。


どうしていつもこうやって、自分のことばかり考えているのだろう。
私は、私は、私はばかり。
自分大好き人間だ。
でも仕方ない、人はそういうものだ。
自分がかわいい。
でも、でももう一人はいやだよ。
もう一人だと思い込むのはいやだよ。
もう強がるのはいやだよ。

　きっとこれが本当の私の姿だ。