Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

どこまで脱ぐの!?

2009年09月28日 | イギリス旅行2009
ロンドンでは、友人二人はバース、ウインザー城への一日ツアーに行ったりして別行動だったので、
一人で市内をうろつきました。
ザ・ホテル・ラッセルは、かの大英博物館から歩いて数分という好立地だったのですが
博物館が開くのは朝10時から。
待ちきれない私は、地下鉄の一日券を買って、朝早く他の所から攻略。

ロンドンの地下鉄のチケットというのは
慣れない人間にとっては非常に分かり辛い。
片道料金が£4からで、£が250円と高い時期には、地下鉄の初乗りが千円もする!と
評判になったようですが
色々と割引システムがあって、オイスターカード(デポジット制の日本のスイカのようなもの)
を作ると、それがなんと£1.5になる。
更に、「ワン・デイ・トラベルカード」(一日券)や朝9時半以降の「オフピーク券」などを
上手に利用すると、もっと安くなる。
詳細を調べて上手に利用すればいいのでしょうが
ビジネスや旅行でちょっとだけロンドンに立ち寄ったという人には
そんな余裕がない場合もあるでしょうし…
どうも、何も知らない外部の人間からぼったくるという姿勢に見えて仕方ありません。

と私は密かに怒りながら、一日券を使って乗りまくったのでした。
一日目はイギリスに来て以来の素晴らしいお天気で、最高気温27度の快晴、
この日だけは、一度も曇ることも雨が降ることもなかったのでした。
そうしたら、あちらの人、脱ぐわ脱ぐわ…
公園などの芝生の上で、盛大に脱ぎまくって日光浴している。
老いも若きも、男も女も。
ヨーロッパに行く度に思うのですが
日本では近年、UVケアは大変な騒ぎで、日傘・帽子・手袋・ストールなどで防御している
人も多いのに、向うの連中ってそういうの全然ないのですね。
日焼けや皮膚がんなんて心配しないのかしら?

しかし、裸で寝転びたくなるような公園が多いことは
羨ましい限りです。
バッキンガム宮殿の隣のセントジェームズ・パーク、ベーカー・ストリート近くの
リージェンツ・パークなどに行きましたが、何しろ広い!
どのくらい広いって、リージェンツ・パークに着いた時、丁度お昼頃だったので
私は公園入口にあった地図を見て、その中にあるカフェでランチをしようと歩き出したのです。
しかし、行けども行けども到着しない。
30分ほど歩いて再び地図を見て、自分が目的地までの半分も進んでいないことを認識して
あきらめたのでした。
なんたって、公園内に動物園(ハリポタのロケ地にもなったロンドン動物園)もあり、
カレッジもあるというのですから…
そして、有名な「ハイド・パーク」はそれよりも更に広いというのですから
推して知るべしです。

この日私は、バッキンガム宮殿、ビッグ・ベン、ウエスト・ミンスター寺院、
ロンドン・アイ、テート・ブリテン、ロンドン塔、タワー・ブリッジ、
最後に大英博物館を廻ったのでした。
よく歩いたものです。
夜は、友人の友人であるイギリス人と食事をし、イギリスに来て以来の
疑問に思ったことなどをぶつけ、また相手は根気よくそれに答えてくれて
おおいに溜飲を下げたのでした。

写真 バッキンガム宮殿
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そしてロンドンへ

2009年09月26日 | イギリス旅行2009
湖水地方に二泊し、午後2時ウインダミア発の電車でロンドンに帰る予定になっていました。
5時頃ロンドン・ユーストン駅着、予約したホテルはそこから近いので
7時半開演のミュージカル「オペラ座の怪人」をピカデリー・サーカスで観るのに
ドレスアップして、軽く夕食を取る時間はある筈だったのです。
それにはまた、途中の乗換駅でダッシュしなければならないと心構えしていたのです。
ところが…

ウインダミア発の電車が来ない。
10分経っても20分経っても。
しかし、前もって切符を手配してくれた友人から
この切符は時間指定特別料金チケットなので、万が一これに乗り損なうと
他の電車には乗れないから気をつけてと念を押されていたのです。
当然、次の乗り換え電車も。

一体どうなるの?とあせる中、30分ほども遅れてようやく電車が来て、
次のオクセンホルムでも待つこと40分くらい。
結局ロンドン・ユーストン駅に着いたのは、6時をはるかに廻ってから。
(件の時間指定特別チケットについては、訊かれもしませんでした)
タクシーでホテルに駆け付け、荷物だけ預け、
ホテルの前を走っていたダブル・デッカー(二階建てバス)に飛び乗ったのでした。
ホテルのコンシェルジェが、ピカデリー・サーカスに行くならバスの方がよいと教えてくれたのですが、
そのバスから予定外の処で降ろされてしまい、
散々迷って「ハー・マジェスティズ・シアター」に着いたのは開演の直前。
この日のためにせっかくお洒落着持ってきたのに
TシャツにGパンのまま…(泣

「オペラ座の怪人」はしかし、素晴らしかった。
私はこれは映画で観たことがあったのですが、やはりナマのオーケストラと
舞台で観るミュージカルの迫力は、銀幕にはとても敵わないところです。
ただこの劇場、 外観も内部も豪壮で素晴らしいのですが、座席が意外に狭い。
中の方の席の人が出ようとすると、その列の人全員がでなくちゃならないような感じ。
大体、日本でミュージカルというと女性客が圧倒的に多いように思うのですが
あちらは男性客が多くて…それで余計に狭く感じたのかもしれません。
終わってからも中々興奮冷めやらず、夜のロンドンを徘徊しました。
ピカデリー・サーカスからすぐ近くのトラファルガー・スクエア、ビッグ・ベン,
ウエスト・ミンスター寺院辺りをずっと歩いて。
ライトアップがとても綺麗。

「ザ・ホテル・ラッセル」(四つ星)に12時頃帰ると
ツインとダブル(シングルユース)の部屋を頼んだ筈なのに、ダブル2部屋になっている。
ネットで予約する時に、ダブルではなくツインを頼んだつもりでも、
行ってみたらダブルだったということは、イギリスではあり得ることのようです。
しかし、夫婦ならともかく、友人と二人でダブルベッドというのはちょっとつらい。
という訳でフロントで交渉し、なんとかツインに変えてもらうと
ダブルの倍ほどの広々とした部屋でした。
やはり言ってみるものです。

写真 ダブルデッカーの二階席から見た街並み
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湖水地方とピーターラビット

2009年09月24日 | イギリス旅行2009
リバプールから湖水地方のウインダミアまで
電車の乗り換えも含めてほんの2時間ほどで行ける筈なのに
遅れに遅れて、4時間ほどかかってようやく着いたのでした。
イングランド北部だけあって、駅に降り立つと空気が冷たい。
私たちが過ごした日々、大方天気はよかったのですが(イギリスのことだから
しょっちゅう曇ったり降ったりはしましたが)
湖水地方で一日だけ、本当に寒い日がありました。
(その日は、人によっては防寒コートにマフラーにブーツといういでたちでしたが
片やTシャツに短パンという人もいる…)
私はオックスフォードで買ったトレーナーを着て、
中に半袖のTシャツを3枚くらい着込んで凌ぎました。

憧れの湖水地方、本当に綺麗!
緑の丘陵、連なる山々、点在する湖、そしてレンガ造りの素朴な家々。
ただ計算外だったのは、意外に交通量が多く、
田舎の細い道を凄いスピードで飛ばしている車が多いということ。
レンタカーにしなくてよかった。
私たちは小さなB&Bに二泊し、ここも交通の便が非常に悪いので
地元の小さな旅行社の一日ツアーに参加したのですが
そのミニバンに揺られながらつくづく思いました。

とにかく道が悪い!
狭くて曲がりくねっていて視界が悪い。
山の中に入ると、車一台でやっとという細い道が延々と続くのに
そこを凄いスピードで飛ばしていく。
ごくたまにですが対向車が来ると、どちらかがギューンとバックしたり、
横の茂みや木にバキバキとぶつかりながら進んでいく。
おまけに道の標識はろくにないし…
湖水地方をレンタカーで廻るなんて
はっきり言って我々には到底無理な話でした。

ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターがその半生を過ごした
「ヒル・トップ」(写真)は、思ったよりもずっと小さな家でした。
ピーター・ラビットは私が幼い頃親しみ、息子たちが小さい頃にも
散々読み聞かせた絵本であり、その作者の半生を描いた「ミス・ポター」という映画も
まだ記憶に新しいところです。
ロンドンの裕福な家に生まれた、ばあやつきのお嬢さんが、こんな田舎に家を買い取り、
執筆しながら農婦として過ごし、ナショナル・トラスト運動にその身を捧げたということは
考えてみればすごいことです。
「ビアトリクス・ポターズ・ワールド」という博物館があり、
ピーターラビットやリスのナトキン、あひるのジマイマなどの人形が微笑みかけ、
しかも彼女の生涯についての詳細な解説がありました。

その頃のイギリス裕福な家の子弟は、男の子は全寮制の学校、女の子は
家から出して貰えず家庭教師について勉強する、ということに決まっていたようです。
同世代の友だちとも遊べず、家に閉じ込められた多才な少女ビアトリクスは
さぞ不満だったのではないかと思っていたのですが
そこに引用してあった「Thanks God…」で始まる彼女の言葉に驚きました。
詳細は忘れましたが、要するに、画一的な集団教育ではおそらく潰されてしまったであろう
自分の才能が、伸びやかに花開いたのは学校に行かなかったおかげである、と。
そういう考え方もあるのかと思ったのでした。

The World of Beatrix Potter
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イギリスの電車

2009年09月23日 | イギリス旅行2009
イギリスの電車で驚いたのは、どのプラットホームから乗るのかということが
直前まで決まらないということです。
そんなことってあり得る?
みんな私に意地悪して教えてくれないだけのじゃないの?と最初思ったのですが
イギリス人にも分からないらしい…

ではどうやって自分の乗りたい電車を見つけるかというと
駅の電光掲示板で、行き先・発車時刻・鉄道会社の名前を探し出すということになる。
しかし大きな駅ともなると、巨大な電光掲示板に何十という電車の案内が出ているし、
行先も、例えば○○行きに乗って××駅で乗り換えるということもあるし、
この後、発車時刻というのも当てにならないということが分かってきて…
非常に非合理的なシステムです。

リバプール駅で湖水地方行きの電車に乗り込むのは簡単だったのですが
問題は、その次の乗り換え。
オクセンホーム駅での乗り換時間が、10分しかない。
トランクを引き摺り、正しいプラットホームを探し当てるのが果たして10分でできるか!?

散々心配しながら乗っていたのですが…
リバプールを出て15分もした頃、小さな駅に止まった電車、一向に動き出さない。
???と思っていると「We apologize…ナントカカントカ」という車内放送が流れ、
乗客がぞろぞろと降りてゆく。
隣の乗客に、何故?何が起こったの?と訊いても
肩をすくめて首を振るばかり。
小さな駅の薄ら寒いプラットホームで待たされること1時間ほど。
しかし、誰も文句を言おうともしないで
ただ悄然と待っているのです。

次の乗り換え電車の予約切符はどうなるのだろう?
せっかく指定席も取ってあったのに、どうなっちゃうんだろう?
心細い思いをしながら待っていると
ようやく次の電車が現れて、人々は何ごともなかったように乗っていく。
予定の電車と違ってしまって、予定の指定席に座っていいかどうかも分からずに
うろうろしていると、好きな所に座っていいんだよ、と。

この後の乗換駅でも、当然の如く電車は遅れてきましたが
親切なイギリス人男性が、乗り換えるべきプラットホームまで連れて行ってくれました。
(この人は日本に来たことがあるとかで、楽しげに色々話してくれ、
妊娠しているという娘さんの胎児の超音波写真まで見せてくれた)
この後電車に乗る度、散々遅れたり来なかったりしましたが
その度に親切な人々が色々と助けてくれました。
電車の中でも、ドイツから来てイギリスでバイトをしているという青年と話したり、
スコットランドに行く途中だという男性は自分の旅行計画を熱く語り、
イチゴまでくれました。
大きな犬(レトリバー)を連れて乗っていたオバサンがいたのですが
このワンコ疲れてしまったのか、飼い主が降りようとしてもへたり込んでしまって
押しても引いても動こうとしない。
そうすると、あちこちの席の乗客がCommon!と声をかけたり、オヤツを差し出して
ワンコを誘導しようとする。
ゴルディという名のそのワンコが、ようやくやっと、よろよろと動き出すと
車内から拍手が起きたのでした。

私、日本の新幹線で隣の乗客と喋ったことないなあ…
正確で速いけれど無機質で愛想のない日本の電車、
まったく当てにならないけれど素朴で暖かいイギリスの電車、
どっちがいいか…?
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ペニー・レイン

2009年09月22日 | イギリス旅行2009
6日目。
せっかくリバプールに来たのだからビートルズゆかりの地を
あちこち訪ねたい。
しかし、12時発の湖水地方行きの電車の切符が買ってある。
午前中だけで何処まで廻れるか?
しかも、歩いては行けないし、トランクもあるし、電車もバスもないところばかり…
困り果ててホテルのコンシェルジェに相談。
年配の英国紳士を絵に描いたようなコンシェルジェと話し合った結果、
8時半にタクシーを廻し、ペニーレイン、ストロベリーフィールズ、ジョンとポールが出逢った教会、
その辺りを廻ってビートルズ・ストーリー(博物館)で降ろす、
11時にそこでピックアップしてリバプール駅まで送る、〆て£35でどうか?と。

やったあ!
3人で割れば£35は安いもの。
コンシェルジェが綺麗な英語を話してくれてよかった…

早速迎えに来たタクシー運転手ゲイルは、赤ら顔、腕に刺青の陽気な土地っ子。
車を飛ばしながら色々解説してくれるのですが
残念ながら酷い訛りで…
ペニー・レインというのは、そういう名の小さな通りで、
歌に出てくる床屋や街角の銀行は今も健在です。
ジョンが幼い頃よく遊んだという孤児院ストロベリーフィールズは
今は、その赤い門(写真)が残っているだけ。
中は草が茫々に生い茂っています。
しかし未だに、世界中からそこを訪れるフアンが絶えないのだとか。
ビートルズというと、リバプールの貧しい下町出身の若者達という
イメージを私はずっと持っていたのですが
実際廻ってみると、それほど汚くもない、小さなレンガ造りの家が並んだ
静かで綺麗な住宅街でした。
ジョンが育ったというお姉さんミミの家も、こじんまりした二階屋でした。

ビートルズ・ストーリーというのは、近年出来たビートルズの博物館で
これがよくできていて、彼らの生い立ちから出会い、デビューから活躍ぶりが
様々な資料と共に再現されている(しかも日本語の音声ガイドつき!)。
実物大の人形や、彼らが実際に使ったギターやピアノが所狭しと展示してあって
フアンだったら、一日いても飽きないようなところです。

11時にゲイルが再び迎えに来てくれ、
リバプール駅で荷物と共に降ろしてもらい、湖水地方行きの列車に乗り込んだのでした。
それから15分後に列車が止まってしまうとは思わずに…

ビートルズ・ストーリー
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Harddays night Hotel

2009年09月21日 | イギリス旅行2009
5日目の午前中、ストラトフォード・アポン・エイボンの街を散策して
午後、リバプール行きの電車に。
ここで由々しき事態発生(いや、最初から分かっていたことですが)。
それまでずっと電車やらホテルやらの手配をして下さり、
てきぱきと誘導してくれたKさんが、ロンドン郊外の自宅にお帰り。
イギリスに来て以来、英語に自信を失くしていた私が
さらに英語がお得意でない二人を引っ張って行くことになる。
しかも私は、致命的な方向音痴ときている…

大きなリバプールの駅の構内でkさんと握手をして別れ、
駅から一歩外に出た瞬間、息を呑みました。
それまで静かな大学都市や、牧歌的な観光都市を歩いて来た私が見たのは
路上にゴミが舞い散り、港からの風に襟を立てて多くの人が足早に歩いている姿。
ビートルズを輩出した港湾都市リバプール。
そういえばAJが、リバプールではくれぐれも気をつけてって言ってたなあ…

駅の自動販売機で市内の地図を買い、予約したホテルを目指したのですが
どうにも分かりにくい。
道行く人に訊いても、言葉は益々酷く訛っているし、
新しいホテルなので場所を知らなかったり。
この頃になると私も少し要領を得てきて、”身なりの良い人に訊けば英語が分かる”
ということが分かってきたのですが、
しかし道に迷って困った時に、スーツ姿の人なんて中々現れない…
泣きたくなるような思いでトランクを引き摺りながら、散々訊いて、
なんとか辿り着いたのでした。

「Harddays night Hotel」(四つ星)はしかし、中々素敵なホテルでした。
外見は古く大きな建物ですが、その中を改装して去年できたというこのホテル、
名前からして分かるようにビートルズ一色!
全館にビートルズの曲が流れ、廊下や部屋にはビートルズの巨大な写真が飾られ(写真)、
彼らがデビューした「Cavern Club」から徒歩一分の立地ときている。
それまでは4人だったので、ツインルームを二つ取っていたのですが、ここからは3人。
イギリスのホテルというのは(少なくとも私が泊まったホテルは)、シングルルームと
いうのがあまりないようで、一人だとダブルルームのシングル・ユースということになる。
しかも、ツインもダブルもそんなに値段は変わらないので
ダブルのシングル・ユースというのは割高になるのです。
それでも、一人の開放感には変えられない。
私はこの日、ジャンケンに負けて一人部屋になり、思う存分一人を満喫したのでした。

各部屋には大きなPCがあり(今回の旅行ではこんな設備はここだけだった)、
私は小躍りしたのですが、その使い方がどうにも分からない。
マウスもないし、大体、最初の入り方が分からない。
フロントに電話して、只でさえ分からないリバプール訛りでPCの説明を訊くという
恐ろしいことをして、なんとか使えるようになったのですが
ようやく出た画面、漢字は全部、四角にしか見えない。
タイピングは当然、英語しかできないし。
それでも久しぶりのPCは嬉しかった…

「Cavern Club」は裏通りの、薄暗い階段を下りた地下にあって今も営業中、
「汗の匂いが満ちた労働者のための酒屋」(Johnの言葉)ですが
ビートルズ・フアンが世界中から集まり、活気に満ちていたのでした。

「Harddays night Hotel」
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マナーハウスの屋根裏部屋

2009年09月20日 | イギリス旅行2009
ランドルフの件で中断していた旅行記の続き。
オックスフォードを後にした我々は
ストラトフォード・アポン・エイボンに向かったのでした。

ここはシェークスピアの生まれ故郷。
彼の生家が大事に保存してあり、中を見学することが出来ます。
近くにはシェークスピア・ミュージアム、シェークスピア・ブックショップなど。
漆喰壁と木の柱を組み合わせたチューダー調の家々が建ち並び、
そこに花々が咲き乱れ、お伽話の中のような世界です。
街を流れるエイヴォン川には、屋根つきの細長いボートがいくつも浮かんでいる。
これはナローボートといって、これに乗ってゆっくり休暇を楽しむのが
イギリス人の憧れのライフ・スタイルなのだそうです。

イギリスでは、到る所で花が咲き乱れていました。
家々の窓際に咲きこぼれ、街角には多種多様のハンギングがぶら下がっている。
ペチュニア、サフィニア、ベゴニア、インパチェンス、ゼラニウム、薔薇、日々草など。
私も少しばかりガーデニングをするので分かるのですが
ゼラニウム以外は、一日でも水が切れたら、しょぼくれてしまう花ばかりです。
あちこちの街を随分歩き廻ったのですが、どの花もみな元気に生き生きと
咲いていました。
この国は雨が多いので(一日に何度もさあっと降ったりする)
ろくに水をやらなくても、元気に咲いているのだそうです。
それならガーデニングも楽な筈だ…

この夜泊まったのは、アルベストン・マナーハウス(写真)。
マナーハウスというのは、昔の領主の館を改造して作られたホテルのことです。
広大な庭、生い茂る木々、そして豪壮なお屋敷。
部屋は屋根裏部屋のようなしつらえですが、意外に天井は高く、樹々の間からの木漏れ日が
出窓からチラチラと差し込む。
子どもの頃夢中で読んだ「木かげの家の小人たち」の世界そのままだったのでした。
屋根裏でひっそりと生きるアイリスやロビン、アッシュ家の小人たち、
小さな空色のコップ一杯のミルクで生きていく小さな人たちに
幼い私はどれだけ思いを馳せたことか…

ここのメイン・レストランでのディナーは、先に書いたように
サービスも味も雰囲気も素晴らしく、我々は静かな宵を心ゆくまま堪能したのでした。
マナーハウスの広い館内を歩いていると
宿泊客の誰かに行きかうことがよくありました。
私たちが泊まったのは平日だったせいか、年配のご夫婦が多く、
その誰もがにっこり笑って、Hi!とかGood morning!とか声をかける、
そんなところも私は気に入ったのでした。

アルべストン・マナーハウス
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ランドルフからの返事

2009年09月18日 | イギリス旅行2009
ランドルフからの返事がきました。
対応はやっ!!

Dear xxxx,

Thank you for your email to our Customers Services Department regarding your recent stay at The Randolph Hotel.
May I first and foremost sincerely apologise for the shortcomings you experienced in our restaurant.
We pride ourselves in offering the highest level of customer care and service and I am most embarrassed that we did not live up to this ideal.
Firstly, I was sorry to learn that the service afforded to you during your dinner in our restaurant was marred by long waits
and communication issues from my Restaurant Supervisor.
Please be assured that this is not the normal feedback I received and I shall be speaking to her regarding her communications skills.
Thank you for bringing this to my attention.
Secondly, I was also concerned to learn that the starter you ordered was no the one you selected.
We are a very popular restaurant but we endeavour to ensure we are always well stocked and can offer all items on the menu.
We pride ourselves in offering fresh food. I was most perturbed that the waitress had not flagged this situation up to you and instead brought an alternative fish option.
I shall be speaking to my Restaurant Manager regarding this issue to ensure that this is not repeated again.
Thank you for bringing to my attention the issues you had again in the restaurant but at breakfast.
I shall be sharing your comments with all my Management Team at our weekly meeting and please be assured that we take all guest
feedback very seriously to ensure we are offering the highest level of care and service.
I appreciate that your opinion of The Randolph Hotel is at a low ebb and would like to restore your faith and confidence back into the hotel.
To this end I would be delighted to invite you and your colleagues back to the hotel for Once Night Bed & Breakfast Stay on a date that is convenient to you, subject to availability. This invitation is valid for one year from the date of this email and is based on two twin bedded rooms.
Once again may I apologise for the shortcomings and hope to welcome you back when your travel plans next bring you to the City of Oxford.

Yours sincerely,

Paola ××××
Operations Manager



という訳で
一泊二日の無料宿泊券進呈だそうです。
一年間有効。
やったあ!

しかし…
これで見ると、サバが切れてるということはやはりあり得なかったのか?
あのウエイトレスの意地悪だったってこと!?
その割に、ディナー招待がついていない…
朝食だけなんてケチくさくない?
これだけ”apologise”を繰り返すのなら
それくらいつけたら!?
大体、総支配人の名前じゃなくて、Operations Managerの名前で来るって
こんなものなの?(こんな経験初めてなので、よく分からない…)

でも、かなりスッキリしました。
少なくともこれで、あの赤毛の女性は今後ああいう態度は取れないでしょう。
私だけでは何も出来ず、ただ文句を言ってるだけで終わったでしょうに。
友人に感謝です。

写真 コッツウォルズのパブ
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面白いことになってきた!ランドルフその後

2009年09月17日 | イギリス旅行2009
例のホテル・ランドルフでの不愉快な件について怒っていたところ、
英語に堪能な友人が、抗議文を書いてくれました。

こんな格調高く説得力のある怒りのこもった英文、
私には、逆立ちしてもひっくり返っても裸に剥かれても
死ぬまで書けません…(読むだけで大変だし)
ひたすら感謝です。
さあどう出るか、
ランドルフ!?
無視するかそれとも…??

(友人の了解を得ましたのでアップします)

To the kind attention of
The General Manager
Mr.xxxx( or his successor)
the Macdonald Randolph Hotel,
Oxford
England

Tokyo, 16th of September, 2009

Dear Mr. Grange (or his successor),

Although it will take me time and efforts to write this letter,
in a language which does not belong to me, nonetheless I shall complete this endeavor on account of the prestige of your hotel and of the fact that I have been an unfortunate guest of it during the one night of September 2nd 2009.
Let me offer you my judgements of your hotel services :

-Quality of the room 9/10
-Lobby services 9/10
-Restaurant services 0/10(ZERO)
-Other services; average, for a 5 stars hotel anywhere around the world

You may be curious enough and want to know why my ranking about your restaurant service is equal to ZERO (and this is only thanks to the fact that today I am in good moods!).
At about 19:30 of Saturday September 2nd 2009, I entered your restaurant with some Japanese friends for dinner and set at one table for four. After glancing at the menu,
my guests and I would have hoped to be approached by a waitress for us to deliver her our order.
To no avail. We had to wait roughly for 15 minutes before a tall, red haired waitress with the name tag of which only the initial "L" was visible wearing a black uniform approached our table.
We delivered her our order under a very uncomfortable stress, given that the waitress was getting nervous ahead of time due to the different language and culture.
Although in a way her moods were understandable, on the other it was UNACCEPTABLE and UNJUSTIFIABLE for paying guests of a five stars luxurious hotel to be treated with such sufficiency and
rudeness by one of your low grade personnel, simply because it took us one or two minutes longer than normal to deliver our own order.

Upon being served, I noticed that I had been delivered the wrong serving as opposite to what I had ordered. (saute' tuna in lieu of grilled mackerel)
When I complained to the red haired waitress about the above mistake,
I was told that the mackerel was finished and that the saute' tuna was the only replacement available.
No one came to warn us before the delivery about such situation.
The red haired waitress did not have even one simple word of apology and commented with sufficiency in her voice that it was the only thing the house could offer. After this incident there was no follow up by the red haired waitress for any remaining food or drinks at our table.

What a dissapointing experience!

Next morning, at our breakfast table, the same red haired woman came to take our orders for coffee or tea but did not offer us the menu at all, while all other guests had gotten it.
It was only upon my good will that I got up and got the menu from another empty table...
Although the facts I have described may seem of little importance to you,
trust me they are quite annoying to me and to my friends who come from a culture where the excellence of service is a "must".

Perhaps you may want to comment on this, while you should thank me for high lighting to you some unethical behavior of your personnel for the benefit of all involved.

Sincerely,

写真はオックスフォードの街並み
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微妙な差別

2009年09月16日 | イギリス旅行2009
オックスフォードで五つ星ホテル「ランドルフ」(写真)に泊まった時のこと。
そのメイン・レストランでディナーを頂くべく、我々はちょっとお洒落なワンピースなどに着替えて出向いたのです。
赤を基調とした、薄暗く天井の高い、風格のあるレストラン。
壁には貴族だか何だかの大きな肖像画があちこちに。

応対したのは長身赤毛、黒スーツの若い女性。
飲み物のメニューから、どのワインにしようかなどとあれこれ選んでいると
いらだたしそうな顔をして姿を消す。
飲み物と料理がなんとか決まり、注文したのですが…

イギリスのサバ(mackerel)は脂が乗って美味しいと聞いていたので、私はそのグリルを頼んだのです。
が、出てきたのは、マグロ(tuna)のソテー。
しかも、謝罪の言葉もなく、サバは今日切れてしまったからと素っ気なく。
普通、注文した際にそう断って確認するでしょう…?

この女性、その後も我々のテープル放りっぱなし。
飲み物の追加を聞くでもなし、料理の評判を確認するでもなし。
でも、正直私は、まだイギリスに来たばかりで
自分がどんな扱いを受けているのかピンと来なかったのです。
この国は一流レストランであってもこんなものなのかなあ、と。

翌朝もこの女性が我々のテーブルに。
ニコリともせず、コーヒーか紅茶だけかを聞き、シリアル、フルーツ、ハム、
チーズなどが並べられたテーブルから好きなものを取って食べろと。
しかし他のテーブルを見ると、メニューを見て注文しているではありませんか。
五つ星ホテルで、フル・イングリッシュ・ブレックファストでない筈がない。
他のウエイトレスに聞いてみると、すぐにメニューを持ってきて
卵料理その他の注文を取ってくれました。
見るとあの赤毛のウエイトレス、白人客のテーブルにはメニューを持って行き、
斜め横のアジア系客のテーブルには持って行っていない。

翌日泊まったマナー・ハウスのメイン・レストランのディナーでは
非常に感じの良い若い男性が担当。
ニコニコと料理の説明をし、丁寧に注文を取り、その後、
"Is everything all right?""Are you enjoyning?"と
しつこいくらい聞きにくる。
あまりにも愛想が良いので、あれ本当にイギリス人かしら?アメリカからバイトに
来てる学生なんじゃないの?という会話が、我々のテーブルで交わされたくらい。
お店を出るときに見送ってくれたので
あなたイギリス人なの?と聞くと
sure!!Why asking??と言うので
いえあんまり陽気で感じがいいから、と答えると
そりゃ東洋からの美女を迎えてるんだから、とあくまでも調子がいい。

話がズレた。
しかし、サービスというものは本来こういうものでしょう?

そうか、あれが差別というものなのか…
あれは、どう考えても五つ星ホテルのサービスではなかった。
今思うと、あの赤毛の女性に
「お名前なんておっしゃるの?
サービスがとってもよかったから是非お聞きしたいわ!」
くらいの一言を言ってやればよかった。
でも、あの時は訳が分からなくて
というか、初めて”差別”らしいものを体験した衝撃で
自分の目の前で何が起こっているのか分からない、という感じでした。

こんな些細なことは、差別のうちに入らないのかもしれない。
仮にあのホテルの責任者に文句を言ったところで
あの女性が、(サバが切れたことを言うことやメニューを持って行くのを)忘れた、と言えば
それで終わってしまうのかもしれない。
でも我々が不愉快な思いをしたことは事実だし、
あのレストランには二度と行きたくないと思うこともまた、事実なのです。
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