Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

ドイツ旅行⑧

2014年09月23日 | ドイツ旅行2014


以前、ドイツ人の女子大生を我家にショートスティさせたことがあります。
非常に素朴なその女の子のドイツ南部の出身の村が
人口200人と聞いて驚いたものです。
当時、私が住んでいたマンションは、総戸数100戸。
少なく見積もっても300人はいたでしょう。
それよりも少ない人口の村って…

彼女は写真を何枚も見せてくれました。
窓辺をゼラニウムが彩る、茶色いレンガの古い家。
映画の中に出てくるような綺麗な部屋の中で、仲良く微笑む家族。
印象的だったのは、煙突にコウノトリが巣を作っていると言ったこと。
庭にはリスやウサギも現れると。



ドイツの街からちょっと離れると、車窓から見える世界は、
田園や牧草地や果てしなく続く針葉樹の森となります。
それとなくコウノトリを探しましたが
よくわかりませんでした。
サギのような鳥や、カササギは見かけましたが。



写真は、ローテンブルクの城壁。
このような堅固な城壁で、小さな町はぐるりと守られています。
ここに登って歩くこともできます。
古壁に、城壁の修復に寄付をした会社や個人の名前がずらりと刻んでありました。
日本の会社名を見つけたときは、ちょっと嬉しく思いました。

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廻るトイレ

2014年09月12日 | ドイツ旅行2014
イタリアやスペインなど南欧では
便座が壊れたトイレ、便座がなくなったトイレに驚きましたが
フランスでは、便座そのものが最初からないトイレに仰天したのでした。
ドイツでは、欧州の他の国同様、有料ではありましたが
概ねトイレは快適なものでした。

驚いたのはこれ。
使用後、水洗のボタンを押すと、なんと便座が360度回るのです。
そうして便座を洗浄しているらしい。





 


もう一つ便利だと思ったのは、このトイレット・ペーパー入れ。
大きな円盤型の入れ物が壁に設置され、そこからペーパーを引っ張り出すという
タイプのものが多かったのですが、これは、真ん中から一枚ずつ引き抜くのです。
余分に取り出しすぎることがなく、節約になるのかもしれません。



ご多分にもれず、ウオッシュレットにはついぞお目にかかれませんでしたが…


ケルンの大聖堂

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「8勝2敗で日本の勝ち」

2014年09月06日 | ドイツ旅行2014

ニュルンベルクの聖ローレンツ教会

「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」(川口マーン恵美著)という本は
日本の尖閣列島とドイツのアルザス地方といった領土問題に対する扱いの違い、
原発に対する姿勢の違い、サービスの違いなどを事細かく説明してくれて
中々面白かったのですが、
とりわけ私が興味を持ったのは、両国の教育の違い。
子どもを現地の学校に通わせた母親の立場で、詳細な報告がなされています。


ローテンブルク

日本の学校では論理を構築する論文を書かせない、討論力を養わない、
だから国際的な論争でいつも太刀打ちできない、就職活動が画一的過ぎる、
英語力のお粗末さは話にならない等々、日本の教育の難点を数え上げた末、
しかし”日本の義務教育は、間違いなくドイツよりもよい”と断言しています。


ディンケルスビュールのドイチェス・ハウス

何故か?
ドイツの学校制度は、4年間の小学校が終わると
大学に進学する子供の行くギムナジウムと、職人になる子が行く基幹学校、
或いは実業学校の3本に道が別れるのだそうです。
しかし、10歳の時に進路を決めるというのは、あまりに早すぎる。
結局、経済的に恵まれない家庭など、社会の弱者に属する層の子供は
自動的に基幹学校に組み込まれることになり、自分は落ちこぼれだという
劣等感を10歳で植え付けられることになる。
なおかつ、ドイツの教師は、他の職業についてる人と同じく、勤務時間にとてもシビアで
義務の時間よりも一分たりとも長く働くことを嫌う。
だから、部活動も給食も掃除も学校では一切行われず、
学校は勉強をするだけの所となるのだそうです。


ローテンブルクの市庁舎の塔から見た町並み

”学校では、まず成績がものをいい、人間性を育むといった二次的な機能は重視されない”
”「日本の教育は崩壊している。それに比べて、ドイツは教育がしっかりしてる。
その話をしてほしい」などという依頼を時々受けるが、はっきり言おう、それは妄想だ”
と著者は言い切っているのです。

10歳なんて…
我が家の息子たちはのびのびと遊びほうけておりました。
ドイツにいなくてよかった。

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ドイツお犬事情

2014年09月04日 | ドイツ旅行2014

マーシャとエマ

欧米に行く度に不思議に思っていたことがあります。
あちらの犬は、何故あんなにお利口にしていられるのか?
カフェやレストランで、飼い主の足元で静かに座っている犬。
電車やバスの中でも、そのまま連れられてお利口に座っている。
街角や公園でも、飼い主と歩調を合わせて歩き、時にはリードなしのことも。
タロウを飼ってみてわかったことですが
犬には生まれつきそんな態度が備わってるなんてことは決してありません。



今回「ドイツの犬はなぜ幸せか―犬の権利、人の義務」(グレーフェ・アヤ子著)
「ドイツの犬はなぜ吠えない?」(福田直子著) などの本を読み、
あるいは現地の人に色々聞いて、その謎が氷解しました。



先の本によると、”「犬と子供はドイツ人に育てさせろ」というくらい、
犬の飼い方に関して飼い主に厳しい義務が課せられている”のだそうです。
飼い主からは”犬税”を徴収している。
「一日に一定の時間以上、犬の相手をしなければならない、散歩に連れて
行かなければならない」といった、飼い犬についての保護法がある。
(特定の犬種については)犬を飼うための「資格試験」がある。
(義務ではないが)子犬の時に「犬の学校」に行かせる人が多い、等々。



なるほどねえ。
犬と人間が共存できる社会には、そうした厳しい掟があったのですね。
ドイツでは、街中、山道、公園の中、お店の中など様々なシーンで
本当に良く犬を見かけました。
ジャーマン・シェパード、レオンべルガー、バーニーズ・マウンテンなどの
大型犬の他、ジャック・ラッセル、テリー、シュナイザーなどの小型犬も。
「見事な(可愛い)犬ですね!」などと声をかけると(ドイツ語はできないので英語で)
大抵の飼い主が相好を崩して、写真を撮らせてくれました。



極め付きはこれ。
イギリスでも「犬のウンチ箱」を見かけて羨ましく思ったものですが
ドイツのそれは、小袋までついているのです。
いいなあ…
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おとぎの国の残酷物語

2014年09月01日 | ドイツ旅行2014


ローテンブルクは、中世の家並みがそのまま残る、お伽話の中に出てくるような、
小さな美しい町です。
その美しさについては多くの人が語っているでしょうから、私は別の切り口で。
この童話のような町には、「中世犯罪博物館」というものがあるのです。



この町は日本人の観光客が多いということで、日本語のパンフレットもありました。
それによると、ここには12~19世紀のドイツの立法や司法(拷問、死刑、名誉刑等の処罰)
の歴史についての、3000点を超える展示品があるということです。


これは「針の椅子」。魔女裁判に使われたらしい。


足を絞めるための拷問具。横の絵で様子が分かります。



汚辱のマスク。こういった、辱めのためのマスクがいくつも。
これを被せられて広場に立たされたらしい。


首かせ用バイオリン。身持ちの悪い女性用。


貞操帯。こんなものが本当にあったのですね。

他にも多種多様な拷問具が並んでいました。
藁でできた粗末な冠のようなものがあり、婚前に関係があった花嫁は
これをかぶって黒い玄関を通って祭段に向わなければならなかったのだそうです。
挙式から7ヵ月以内に子供が生れた夫婦は、罰金や監獄の刑罰を課されたのですと。
下手な楽士用の、汚辱の笛というものもありました。
おしゃべりが過ぎる女性用の、辱めのマスクも。

いやはや…
現代に生まれてよかった。。。

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悲劇の王の夢の城

2014年08月31日 | ドイツ旅行2014

ノイシュヴァンシュタイン城はあまりにも有名ですが
そんなに古いお城ではないのですね。
バイエルン国王ルートヴィヒ二世がこの城を作り上げたのは1913年。
歴史的価値はそれ程ないのでしょうが
ルートヴィヒ二世の悲劇の人生を考えると、非常に興味深いものがあります。

近くのホーエンシュヴァンガウ城

ものの本によると、17年の歳月をかけて建てられたこの城に王が住むことができたのは
たったの102日間だったといいます。
何故か?
有名な話なのでご存知の方も多いでしょうが
政治には無関心で、ワーグナーと築城に情熱を懸けた王は
この城と殆ど同時期に、リンダーホーフ城とヘレンキームゼー城の建設を進めたのだそうです。
1886年には負債総額は2600万マルク、王室歳入の二倍半を超える数字であったのだとか。
大臣たちがいくら苦情を言っても聞き入れず、莫大な負債が膨れ上がるばかり、
ついに王を精神病としてベルク城に拘束。
その翌日に、近くの湖畔で王とその主治医の遺体が発見されたのだそうです。
41歳の若さで。

撮影ポイントのマリエン橋は観光客でぎっしり。

謀殺か、事故死か、自殺か、
死因については諸説あるようです。
191cmの長身に美貌を誇っていた王、22歳でバイエルン公女ゾフィーと婚約するも
一方的に婚約破棄。
その理由も、王が男色であったからとか、ゾフィの姉エリザベート(シシィ)に
思いを寄せていたからとか、色々な説が。
いずれにしても、孤独な生涯を送った悲劇の王だったのですね。

そんなルートヴィヒ二世の情熱が込められた夢の城、
こんなところによくも、と感心するばかりの山の中の絶壁にあります。
日本人に特に人気と聞いていましたが、行ってみたら世界中から観光客が。
内部はバロック、ゴシック、ルネサンスなどあらゆる建築様式の豪華絢爛な空間ですが
残念ながら撮影禁止。
しかも王の突然の死によって未完のままというのが、なんとも悲しい。
当時、国中から責められた王の酔狂な無駄使いが、今ではドイツきっての観光スポットになっているというのも皮肉な話です。

バスから降りて、30分ほど山の道を上ります。こんな馬車も。
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ドイツ旅行②

2014年08月29日 | ドイツ旅行2014


暫く前、FBでこんな画像を見つけて笑ってしまいました。
男女をしっかり分けている日本、酔っぱらっているようなフランス、
突っ込みどころは満載ですが、なんといってもドイツ!
これ、定規で線引いてるの?
このきっちりさ加減には負けた…


ヴュルツブルクの橋

民族ジョークでは、大抵ドイツ人は合理性を重んじ、
規則を守る頑固者として登場します。
人気のない田舎道で佇んでいる人をヒッチハイカーだと思って車を停めたら
赤信号を待っているドイツ人だったというのは
ジョークだったのか、友人から聞いた実話だったのか…?



今回の短い旅行で、ドイツ人の性質まで特定できませんでしたが
少なくとも街なかの信号は守られていました。
ホテルのモーニングコールも時間きっちり。
欧州だけでも十数ヶ国を旅してきましたが
この二つのことが守られるって、物凄く珍しいことです。
日本では当たり前のことですが…
そして閉店間際のお店で買い物しようとして
とーっても嫌な顔をされたのもドイツでした。


ヴィース教会 内部が素晴らしい

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ドイツ旅行①

2014年08月27日 | ドイツ旅行2014

ヴュルツブルクの司教館

ドイツと聞いて真っ先に思い浮かぶのは
私の場合、エーリッヒ・ケストナーです。
子供の頃大好きだった児童文学の作家。
金持ちの家の娘と貧乏家庭の少年との友情物語「点子ちゃんとアントン」。
全寮制のギムナジウムを舞台にした少年たちの物語「飛ぶ教室」。
湖畔のサマーキャンプで出会った双子の少女の物語「二人のロッテ」。
幼かった私はどれだけ憧れ、どれだけ夢中になって読んだことか。



「点子ちゃんとアントン」に出てきたお菓子「トルコ蜜飴」に恋焦がれて
トルコに行った時は、それを探し廻ったくらいです。
点子ちゃんの大きな家には、住み込みの養育係と家政婦がいるというのにも驚きました。
そういえばそこではダックスフントが飼われていて
一人っ子の彼女のよい友達だったのだけど
それが確か「かも足犬」と訳されていたような…(手元にないので確認できませんが)
私が子供の頃はまだ、ダックスフントなんて日本では知られてなかったのでした。
今思うと、隔世の感があります。


ニュルンベルク カイザーブルク

そんな児童文学偏愛女の、短いドイツ旅行記です。


ニュルンベルク 聖ローレンツ教会
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