この映画を観始めてすぐに、深く後悔しました
私は何故、わざわざお金と時間を使って、こんな残酷な作品を観に来たのだろう?
もう観たくない、逃げ出したい、誰か助けて!という気持ち。
緊張しまくり、マスクをしていたせいもあって殆ど過呼吸状態。
それでも評判になっていると聞くと、観なくちゃいけないと思ってしまう難儀な性格。
私は何故、わざわざお金と時間を使って、こんな残酷な作品を観に来たのだろう?
もう観たくない、逃げ出したい、誰か助けて!という気持ち。
緊張しまくり、マスクをしていたせいもあって殆ど過呼吸状態。
それでも評判になっていると聞くと、観なくちゃいけないと思ってしまう難儀な性格。
1917年4月16日。
二人の若い兵士に指令が言い渡される。
通信手段が途絶えてしまった最前線の連隊に、突撃中止を伝えること。
そうしないと、1600人の大連隊がドイツ軍の罠に嵌ってしまう。
その伝令トムとウイルの、命がけでひた走る一日の物語。
「全編ワンカット」が話題になりましたが、それは事実ではありません。
2時間ずっとワンカットで撮っている訳ではないのですが、
実に上手く繋げてあって、その巧妙さに息を呑みます。
二人が塹壕から出て敵地に入った瞬間から、自分もその場に連れて行かれた気分になります。
人間や牛や馬の死体が転がり、それをネズミやカラスがつついている。
死臭漂う、まさに地獄絵図。
何処からドイツ兵の銃弾が飛んでくるか分からない。
墜落して炎上する飛行機から必死に助け出したドイツ兵から、いきなり刺される。
まあそれが戦争なのでしょう。
(この右の方にあるのは無数の溺死体)
何度も殺されかけ、二人が一人となり、文字通り命がけでようやく伝言を果たすのですが
大佐の淡々とした反応に、少々拍子抜けします。
また明日には新たな命令が来る、と大佐は言う。
それもまた、戦争なのでしょう。