Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

誕生日ランチ@ロオジェ

2010年03月30日 | グルメ
ミシュラン三つ星、誇り高き銀座のグランメゾン。
若い頃からの憧れの場所でした。
ここの前庭の植栽は季節毎に変えられ、
冬には見事なクリスマスツリーが建てられます。
銀ブラする度に、いつか入ってみたいものだと思っていたのでした。
遂に大台に乗る今年、その夢が実現。

ドアマンに丁重に迎え入れられて白い大理石のエントランスを入ると
アールデコ調のインテリア、右手にウエイティング・ルーム。
ガラス張りの白い螺旋階段を案内されて登っていくと…

ダイニング・ルームは思ったよりもこじんまりとしています。
壁にはモダンなタペストリー、ダリとコクトーのガラスのオブジェが。
ここのテープルは13卓しかなく、40人の客に対して従業員の数は45人なのだとか。
道理で、黒とグレーのスーツのギャルソンがやたら目に付きます。
客層は…年齢層割と高く、男女半々くらい、外国人の姿も何人か。

アスパラガスとグリンピースのフラン
ズワイ蟹のサラダ庭園風
帆立貝のヴルーテ 白子のロワイヤルと共に 柑橘系の泡つき
真鯛のポシェ 
プチデセール ソルベ、ゼリー、クリームブリュレ、マカロン、焼き菓子等々
デセール ベリーのタルト
ワゴンのプチフール
(料理にはそれぞれ、もっと長く難しい名前がついていたが覚えられなかった)

ここの料理もさることながら、デセール(デザート)も有名。
プチ・デセールだけでも、マンゴーのソルべ、クリームブリュレ、マカロン、焼き菓子等々。
この後デセール(写真)、そして取り放題の三段ワゴンのプチフールと続きます。
メインのデセールには、誕生日のお祝いのメッセージが。
どれも食べたいけどこんなにはとっても無理だと泣きを入れたら
それではとお土産に少々包んで頂けました。
有名なお料理を無視して、お菓子の写真を選んでしまいましたが
コリコリとしながらとろけるような食感の白子が入ったスープ、
殆どナマのような歯応えの真鯛のポシェなど、どれも美味しく頂きました。

グランメゾンというのは、日常を束の間忘れさせてくれる
特別な空間なのだと思います。
美味しいお料理、常にダイニングにいて気を配っているメートルの細やかなサービス。
(メートルとは、日本語では給仕長、英語ではフロアマネージャーという意味らしいのですが
特にここではその言葉がピッタリ。だって彫りの深いお顔、恰幅のいい身体の
フランス人だったんですもの。)
そういったものを堪能できて…
生きててよかった!と思えたのでした。

ロオジェ 
コメント (2)
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ベーカー・ストリート221番地

2010年03月25日 | 映画
イギリス映画「シャーロック・ホームズ」が今、公開されています。
映画好きな私としては観たいのは山々なのですが
ちょっとためらう向きも…

子どもの頃、あまりにも夢中になって読んだので
イメージが自分の中で出来上がってしまっている。
そんな場合、その後観た映画で、満足した試しがないので…
ホームズの「緋色の研究」「 四つの署名 」「バスカヴィル家の獣犬」「赤毛連盟」
ルパンの「奇岩城」などと共に、夢中になって読みました。

今のように映像が溢れていなかった昔、
田舎の子どもには想像もつかないシーンも多々あった訳ですが
それでも本の中の小さな挿絵や、文章による描写から、
子どもの柔軟な想像力を駆使して、自分なりの世界を作り上げていたのです。
天才的頭脳を持つ私立探偵、冷静沈着な英国紳士、
霧にけむるロンドンの街灯、石畳にコツコツ響く足音…

ロンドンのベーカー・ストリートにあるシャーロック・ホームズ博物館(写真)、
昨夏行って来ました。
細長く古い建物、狭く急な階段をどんどん登っていくと
当時を再現したホームズの書斎など色々な部屋があり、等身大の人形もあり…
子どもの頃読み親しんだホームズの世界がそこにはありました。
「ベーカー・ストリート」駅全体がもうホームズ一色。
プラットホームにはホームズの影絵、 駅前にはホームズの銅像。
未だに世界中にシャーロキアンがいるという事実を、再確認したのです。

不思議に、大人になってから読んだ児童文学をその後映画で観た場合には
失望することもないのです。
例えばハリー・ポッターとか黄金の羅針盤とか。
デス・イーター(死喰人)、マー・ピープル(水中人)、ダイモン(守護精霊)など、
大人の錆付いた想像力では手に負えないものも多くて
映画に助けて貰えてありがたいくらい。
これはやはり、読む回数(子どもの頃好きな本は何十回、何百回読んでいた)の違い、
それと想像力の違いなのでしょうね…

映画の配役はホームズがロバート・ダウニー・Jr、ワトソンはジュード・ロウ。
ちょっと、いや、かなりイメージが違う。
しかも、頭脳を使う推理劇というよりは、派手なアクション劇であるらしい。
どうしようかな…?
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咲き始め!

2010年03月22日 | Weblog
いいお天気の連休ですね。
こちら桜も少し咲き始めました。
満開にはまだまだですが…
見頃は来週末くらいかな?

でも住宅街では、レンギョウ、山吹、雪ヤナギ、マーガレット、
パンジー、クロッカスなど春の花が満開。
こんな日にはタロウを散歩させながら
春の陽射しの下、オープンカフェでお茶でも頂きたいものです。

ネットのニュースに「カフェオレとカフェラテの違いわかる?」というのが
出ていました。

”全世代を総合すると「コーヒー派」(73.5%)が圧倒的に多かったという。
しかし、コーヒー派に「カフェオレとカフェラテの違い」を問うと珍回答が続出。
好きでよく飲んでいても、違いを理解している人は少ないらしい。”
のだそうです。

一言でいえば
「カフェ・オレ」ドリップコーヒー+ミルク
「カプチーノ」 エスプレッソコーヒー+泡立てたミルク+クリーム
「カフェ・ラテ」 エスプレッソ+泡立てたミルク
というところか。
更に言うなら、カフェ・オレはフランス式だし、後の二つはイタリア式だし。
私が若い頃には「ウインナ・コーヒー」というものがあったのだけど
そういえば、あれは今では見かけなくなってしまった…

なんにしても今日は、久しぶりにクロゼットの整理などを始めて
古い服の仕分け、冬物の洗濯などでくたびれてしまった。
気分転換に散歩に出かけ、春の花を愛でながら談笑しながら
暖かいカプチーノでも飲みたい!


でも実際には…
夫は連休のうち2日間ゴルフ、今日も早朝からいない。
タロウは極度の犬嫌いで、遠くの他の犬を見かけただけで逃げ出す始末、
ワンコ仲間は全然できない。
一人でオープンカフェに座っても寂しいし…
そういえば、この前スタバで飲んだ新顔の「桜ラテ」というのは
あまりにも甘すぎて、私の口には合いませんでした。


情報元
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『しあわせの隠れ場所』

2010年03月15日 | 映画
豪邸に住むセレブな主婦の白人女性リー・アン(サンドラ・ブロック)は
冷たい雨の中、半袖一枚で歩く巨体の黒人少年に目を留める。
母親は薬物中毒で、寝る場所もないというマイケルを
一晩のつもりで家に招き入れるが、生活を共にするうち、結局法的後見人となり、
ベッドから教育、家族の愛、あらゆるものを彼に与える。
落第すれすれのマイケルだったが、アメフトの才能を買われ、
有名大学にスカウトされ、やがてNFLの有名選手となる。

まさにアメリカン・ドリームの王道ですが
これが実話だというのだから驚きます。
リー・アンのしたことを、金持ちの道楽だとか偽善だとか
色々と言う向きはあるでしょう。
しかし、最初のきっかけはどうであれ、
結果的にそれで一人の少年が幸せになれたのであれば
それは悪いことではなかったと言えると思うのです。

話の中ほどで、リー・アンが自分の子ども達とマイケルを連れて
本屋に立ち寄るシーンがあります。
子ども達が、自分の好きだった絵本を手に取って懐かしむ横で
リー・アンがマイケルにあなた(の好きな本)は?と訊くと
何も、と。
悲惨な環境で育った彼には、絵本なんて無縁だったのでしょうね。
そこでリー・アンは、小さな息子と巨体のマイケルに
絵本を読んで聞かせるのです。
そこに出てきたのが「花のすきな牛」。

おお、私の得意分野ではありませんか。
「花の好きな牛」知ってますとも。
英語の題名は"The story of Ferdinand"というのですね。
牛のフェルジナンドは花の匂いが大好き。
他の牛たちはみなマドリードの闘牛場で勇ましく闘うことを夢見ているのに、
フェルジナンドだけはいつも花の匂いをかぐのを楽しんでいた…
「自分自身でいていいんだよ、そのままが一番」
というようなことがテーマの絵本だったと思います。
リー・アンはそのままのマイケルを受け入れ、
彼の才能を開花させてやった…

独善的で怖いものなし、キップのよいセレブ主婦を
サンドラ・ブロックが気持ちよく演じています。
ゴールデン・グローブ、アカデミーの両方で主演女優賞を取ったのも
納得できます。

☆3.5

『しあわせの隠れ場所』
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お水をください

2010年03月08日 | 社会
幼少時に感銘を受けた童話や児童文学の一節が
不意に甦ることが、今でも私にはよくあります。
今回思い出したのは、濱田広介の「むくどりの夢」。


母さんムクドリが何処かに行ってしまって
子どものムクドリはずっと待っている。
「カサコソカサコソ音がして
子どものムクドリは
母さんだ、母さんが帰って来たと喜びました。
でもそれは、枯れ葉の舞う音でありました。」
(うろ覚え、不確かな記憶です)


幼い子どもは
ことほど左様に母親を追い求める。
その本能的なひたむきさ、純粋さは
どんな恋愛感情も敵うところではないでしょう。


奈良と埼玉の、悲しいニュース。
奈良の五歳児は、体重が6キロしかなく身体中アザだらけ、
両親は何処に出けるにも、妹だけを連れ出していた。
埼玉の4歳児。
部屋からは怒鳴り声や子どもの泣き声が毎日のように聞こえ
「お水をください」と哀願する声もあったという。


6キロって…
我家のミニチュア・ダックスのタロウが丁度6キロ。
通常5歳児の体重は20キロ近く、
生まれたばかりの新生児だって3キロくらいあるのです。
本来なら、親からどんなに愛されても尽きない可愛い盛りなのに
母親が恋しくて仕方ない時期なのに
食べ物も飲み物もロクに与えられず、
恐怖と絶望と飢えと乾きに震えながら、命を散らしていった。
いや、これは明らかに殺されたのです。


鬼畜にも劣る、と両親を責めたいところですが
ここにも悲しい虐待の連鎖があったのかもしれませんね…
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結構やるじゃん!

2010年03月06日 | 社会
昨日の朝日夕刊。
三谷幸喜氏のコラム「ありふれた生活」に
バンクーバー五輪の閉会式のことが出ていました。

開会式のとき、3本しか立ち上がらなかったあの聖火台。
4人点火者がいたのに一人だけあぶれてしまってウロウロ。
あれで、本来4本の筈の聖火台が一本上がらなかったということが
世界中に知れ渡ってしまった。

と、そこまでは私も知っていました。
しかし、閉会式でその続きがあったことは知りませんでした。
”閉会式で再びこの聖火台が人々の前に現れた時、誰もが目を疑った。
やはり脚は3本。
この期に及んで、何故恥の上塗りを?
するとそこへ現れた一人の道化師。
彼は台に近づくや、世界中が見守る中、足元に落ちていたコードを掴み、
抜けていたコンセントをおもむろに繋いだ。
すると4本目の脚が、なんと床からせり上がってきたのである。”

へええ…
知りませんでした。
開会式は夢中になって観ましたが、フィギュアのすぐ後だった閉会式は
なんだかその気になれず、見ないで終わってしまったのでした。

”会場は拍手で包まれた。
彼らは自分の失敗をユーモアでカバーし、なおかつそこに
新たな感動を呼び起こしたのだ(中略)
一時は地に落ちたカナダのイメージを、「結構やるじゃん、カナダ人って」
に変えてしまったのである。”


そんなドラマがあったのか…
それは、さぞ後味がよかったでしょうね?
でも、この「失敗を成功に変えるユーモア」。
これこそ、日本人がもっとも不得意とする分野だろうなあ。
例えば同じオリンピックでいうなら
あのハーフパイプ選手の腰パン騒動と「チッ、うるせーな」会見。
あの後、自衛官だという彼の父親の、ひたすら低姿勢の謝罪の言葉は
聞いていてつらかった。
あれを「結構やるじゃん!」に変える一発逆転の秘策は…



やはり思いつきません。
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「インビクタス」

2010年03月04日 | 映画
またしてもイーストウッドにやられました。

冒頭、緑の芝生のグラウンドで、ユニフォームを来た白人の少年達がラグビーをする一方、
道を挟んだ向こう側では、石ころだらけの荒地で貧しい黒人の子ども達が裸足でサッカーをしている。
どちらにも柵が廻らしてあるその間の道を、27年の間投獄されていたマンデラが
ようやく解放されて車で送られていく。
実に象徴的なシーンです。

アパルトヘイトによって痛めつけられた黒人にとって、
ラグビーは白人のスポーツという考えが根強く、
しかも南アフリカのラグビー・チーム「スプリングボクス」は弱小チームで
この国の白人からも、恥さらし呼ばわりされていた。
1995年のラグビーワールドカップが南アで開かれるのを契機に
マンデラ(モーガン・フリーマン)はこの大会を通じて、
国民の心をひとつにしようとする。

しかし草野球の親善試合じゃあるまいし、いくら大統領が鼓舞したところで
そしてチームのキャプテン、フランソワ(マット・ディモン)がいくら彼に敬服したところで
ワールドカップでここまで勝ち進むか?と思ってしまいますが
これが事実だというのだから凄いですね…
2007年の「マンデラの名もなき看守」を観たときにも思いましたが
マンデラという人は、本当に人の心を掴むのが上手なのでしょうね。
無論それには、27年間の投獄にも耐えた彼の屈強な精神力、
どんなに虐げられようと相手を赦そうとする、
無限の許容の心があってこそのことなのでしょうが…

後半はひたすらワールド杯の試合シーンが続きます。
私ときたら、ラグビーのルールなんててんで分かっていない。
サッカーのように蹴ったかと思えば、バスケットのようにパスしてるし、
かと思えば取っ組み合いして動かないし、一体何コレ?という具合。
その私でさえもが、延々と続く試合シーンに飽きもせず、
それどころか、選手の荒々しい息遣い、激しくぶつかり合う身体の汗や痛みまでをも
感じて息苦しくなってしまったくらい…

インビクタス(invictus)という言葉は、辞書を調べてもないと思ったら
これは不屈という意味のラテン語だったのですね。
獄中のマンデラの支えとなっていたという詩からきています。
エンドロールで流れる、実際のマンデラやラグビー選手達の映像、
そしてアフリカ音楽がアレンジされた「ジュピター」には泣けます。

事実に基づいた、美しい人間賛歌です。

”I am the master of my fate
 I am the captain of my soul”
 私が我が運命の支配者
 私が魂の指揮官(invictusより)

☆4

「インビクタス」
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