漫画原作の邦画ということで、失礼ながら気にもしていなかったのですが
友人からの評判を聞いて鑑賞。
60年代の佐世保を舞台に、ジャズに魅了された高校生たちの友情、そして恋。
西見薫(知念侑李)は親を亡くして、長崎の親戚に引き取られる。
秀才ではあるが繊細で、親戚宅に自分の居場所を見つけられない孤独な薫は
学校一の暴れん坊の千太郎(中川大志)、その幼馴染の律子(小松菜奈)に出逢う。
薫は律子に思いを寄せるが、律子は千太郎を思い、千太郎はまた別の女性を。
思うようにならない恋、そして思いがけない別れ。
「あの大嫌いな坂道を、あいつは軽々と駆けて行った」
10年後、医師になった薫の独白で話は始まります。
「あいつ」とは千太郎のことですが、天衣無縫に見える千太郎も
悲しい生い立ちを抱えて、自分の居場所を見つけられず悩んでいた。
秀才の薫と不良の千太郎、二人は反目しながらも友情を築いていくのですが
大きな事故が起きてしまって…
赤い公衆電話、ビクターの犬が飾られたレコード店、やぽったい制服、長崎弁。
そこにMornin、 My favorite thingsなどのJAZZの名曲が絡まります。
高校生のみずみずしい恋心、歯痒い行き違い。
若いタレントの名前もろくに知りませんが、薫役も千太郎役も
ピアノもドラムもまるでできなかったのに、特訓を重ねてここまでできるようになったとか。
吹き替えなしというセッション・シーンは見事なものです。
その原作という漫画も私は知らなかったのですが
画像を見ると、映画のイメージそのまま。
よくこんな役者たちを見つけてきたものです。
久しぶりにド直球の青春ストーリーと熱いジャズを楽しみました。
「坂道のアポロン」 http://www.apollon-movie.com/
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