Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

イギリスの電車

2009年09月23日 | イギリス旅行2009
イギリスの電車で驚いたのは、どのプラットホームから乗るのかということが
直前まで決まらないということです。
そんなことってあり得る?
みんな私に意地悪して教えてくれないだけのじゃないの?と最初思ったのですが
イギリス人にも分からないらしい…

ではどうやって自分の乗りたい電車を見つけるかというと
駅の電光掲示板で、行き先・発車時刻・鉄道会社の名前を探し出すということになる。
しかし大きな駅ともなると、巨大な電光掲示板に何十という電車の案内が出ているし、
行先も、例えば○○行きに乗って××駅で乗り換えるということもあるし、
この後、発車時刻というのも当てにならないということが分かってきて…
非常に非合理的なシステムです。

リバプール駅で湖水地方行きの電車に乗り込むのは簡単だったのですが
問題は、その次の乗り換え。
オクセンホーム駅での乗り換時間が、10分しかない。
トランクを引き摺り、正しいプラットホームを探し当てるのが果たして10分でできるか!?

散々心配しながら乗っていたのですが…
リバプールを出て15分もした頃、小さな駅に止まった電車、一向に動き出さない。
???と思っていると「We apologize…ナントカカントカ」という車内放送が流れ、
乗客がぞろぞろと降りてゆく。
隣の乗客に、何故?何が起こったの?と訊いても
肩をすくめて首を振るばかり。
小さな駅の薄ら寒いプラットホームで待たされること1時間ほど。
しかし、誰も文句を言おうともしないで
ただ悄然と待っているのです。

次の乗り換え電車の予約切符はどうなるのだろう?
せっかく指定席も取ってあったのに、どうなっちゃうんだろう?
心細い思いをしながら待っていると
ようやく次の電車が現れて、人々は何ごともなかったように乗っていく。
予定の電車と違ってしまって、予定の指定席に座っていいかどうかも分からずに
うろうろしていると、好きな所に座っていいんだよ、と。

この後の乗換駅でも、当然の如く電車は遅れてきましたが
親切なイギリス人男性が、乗り換えるべきプラットホームまで連れて行ってくれました。
(この人は日本に来たことがあるとかで、楽しげに色々話してくれ、
妊娠しているという娘さんの胎児の超音波写真まで見せてくれた)
この後電車に乗る度、散々遅れたり来なかったりしましたが
その度に親切な人々が色々と助けてくれました。
電車の中でも、ドイツから来てイギリスでバイトをしているという青年と話したり、
スコットランドに行く途中だという男性は自分の旅行計画を熱く語り、
イチゴまでくれました。
大きな犬(レトリバー)を連れて乗っていたオバサンがいたのですが
このワンコ疲れてしまったのか、飼い主が降りようとしてもへたり込んでしまって
押しても引いても動こうとしない。
そうすると、あちこちの席の乗客がCommon!と声をかけたり、オヤツを差し出して
ワンコを誘導しようとする。
ゴルディという名のそのワンコが、ようやくやっと、よろよろと動き出すと
車内から拍手が起きたのでした。

私、日本の新幹線で隣の乗客と喋ったことないなあ…
正確で速いけれど無機質で愛想のない日本の電車、
まったく当てにならないけれど素朴で暖かいイギリスの電車、
どっちがいいか…?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ペニー・レイン | トップ | 湖水地方とピーターラビット »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿