Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

小さな犯行と「たかが世界の終わり」

2017年03月31日 | 映画


雨で散歩に行けないと、人間の子供のように泣いたり怒ったりはしないが、
地味に悪さをするタロウ。
クッションを囓って、こっそり覗いているところです。





2016年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
成功した劇作家の次男は、自分の死期が近いことを告げるため、12年ぶりに実家に帰るが…
グザヴィエ・ドラン監督というので期待したのですが、私はダメでした、この作品。
エゴ丸出しでひたすら罵倒し合う家族、結局言えなかった次男。
あの兄貴が、弟の死期を途中で気づいていたとしたら話はまた違って来るが
結局それも観客が決めなければいけない。
「アウシュビッツでマスでもかいてろ」という兄貴の言葉が問題にならなかったというのも凄い。
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誕生日ランチ@ロオジェ

2017年03月29日 | グルメ


銀座並木通りにあるグランメゾンのロオジェ、ミシュラン二つ星。
私は7年ぶり、2013年にリニューアルしてからは初めての訪問でした。

1階にエントランスとウェイティング・スペース、そして地階にダイニング・スペース。
地階といっても壮大な吹き抜けになっており、1階からシャンデリア越しに丸見え。
上手く説明できないのですが、なんとも面白いデザインです。
これはピエール=イヴ・ロション氏によるデザインで、この人は
ロンドンのサヴォイ、上海のペニンシュラ、パリのシャングリラ等のホテルや
日本のラトリエ・ロブションやブノワなどのレストランの内装を手がけたのだそうです。

螺旋階段を降りてフカフカの絨毯のダイニング、3月下旬なのに真冬のように
寒かったこの日は、床暖房が入れてあったのですって。
靴を履くスペースに床暖房というのは、初めての経験でした。



メニュー表を頂いたのですが、聞き慣れない単語ばかり並ぶのでメインだけご紹介します。
「蝦夷鹿のロティ 黒トリュフのクルート シェリービネガーを効かせた赤ビーツのカリソン仕立て
リンゴとセロリラブのピューレ ブレゼしたエポールのカネロニ ソースポワブラード」
ほらね…
私には何のこっちゃ?状態。
よく分からなくても、美味しいものは美味しい。
ごく小さなものがカラフルに並んで、ちょっと昆虫標本のようではありますが。

 (デザートワゴン)

こちらのデザートワゴンも有名なのですが(フリヤンディーズのワゴンというらしい)
おなかいっぱいで、幾つも食べられませんでした。

エグゼクティブ・シェフのオリヴィエ・シェニョン氏が、食事中にご挨拶に。
非常に腰の低いこの方、38歳の若さなのですって。
食後も丁寧にお見送り頂きました。
美味しいお料理、上質な空間、特別な時間に感謝です。

L’Osier http://losier.shiseido.co.jp/losier
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ヤギとアルガンオイル

2017年03月25日 | 社会


以前、この写真を見て驚きました。
合成のジョーク写真という訳でもないらしい。
どちらかといえば臆病というイメージのヤギが、何故にこんな木の上に!?

これは、モロッコの砂漠地帯にあるアルガンツリーなのだそうです。
この実を食べるために、ヤギはこの木に登るのですと。
そしてアルガンオイルは、この実の種から作られるらしい。
ビタミンEと不飽和脂肪酸をたくさん含む貴重な植物油アルガンオイルは
アンチ・エイジングや美容に良いとして、今注目されているようです。



そのアルガンオイルのイタリア製コスメセットを友人から頂きました。
シャンプーやコンディショナー、ヘアスプレーにオイル。
美容オイルというものを私はあまり使ったことないのですが
意外にサラッとしています。
そしてなんとも奥ゆかしい、いい匂いがする。
どのように効果的なのか、楽しみです。

モロッコの写真はこちらから頂きました。
https://lovegreen.net/gardentree/p16653/
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今年の綱町三井倶楽部

2017年03月22日 | グルメ


ブログ仲間のMさんTさんと綱町三井倶楽部でランチしました。
お二方とも70代ですが、多方面で活躍され、国内外を問わずあちこち旅行され、
そのフットワークの軽さにはいつも舌を巻きます。

私の叔母でもあるMさんは、今回のランチのために岐阜から新幹線で。
この人は、短歌会だの何だので普段からよく上京されているのです。
東京の美術館に関しては、私よりもはるかに詳しい。
それって地元では浮くでしょう?と聞くと
そりゃもう大変よ、ご近所じゃ相当呆れられてると思う、と。
海外旅行に行く時は、スーツケースを先に宅配便で送り、
当日は目立たないように小さな鞄一つで出られるのだそうです。
それでも散々言われるけど、無視してるからいいの、と。



その点、都会のマンション暮らしは本当に楽。
岐阜出身である私も、そのわずらわしさは多少理解しているつもりです。
門構えが立派なお屋敷に住み、しかし生活を楽しんでいるようにはあまり見受けられない人の
なんと多いことか。
そしてそういう人に限って、近隣の住人の動向を気にしたりする。
お金を貯め込んだって、棺桶にまで持って行けないのにねえと
三人で華やかに笑って過ごした午後でした。

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序列問題

2017年03月20日 | 家庭


犬は、序列を作る動物だと言われます。
それはタロウを見ても、実によく分かります。
我家における順位は、1番次男、2番夫、3番私なのです。



例えば、ピンポンとドアチャイムが鳴ったとする。
ワンワンと吠えたてるタロウに、うるさい!と次男が怒鳴りつけると
すぐに吠えるのをやめる。
夫が怒鳴ると、すぐにではないが、やめる。
ところが私が怒鳴りつけても、一向にやめないのです。
一事が万事で、すべてにおいて。
例えば散歩にしても、次男が連れて出ると(滅多にないが)
タロウはひたすら黙って、次男に従って歩くらしい。
毎日私が連れ出す時は、あっちへウロウロこっちへウロウロ、
他の犬に会うと吠え立て、ゴミを見ればすぐに咥え、もうどうしようもないのに。



まったく、日々の散歩、餌やりやその購入、トイレの始末、
普段世話しているのは私なのに、私が最下位だなんて。
タロウにとって私は、自分と同列か、あるいはそれ以下のようなのです。
きっと給仕係くらいに思っているのでしょう。
どんだけ舐められてるんだよ、と次男が私をバカにする。
じゃあどうすりゃいいのよ?と訊くと
悪さしたらもっと叩くんだよ、と。
確かに次男を見ていると、悪いことをした時には結構酷く叩く、
でも(滅多にないが)遊ぶ時は思いきり遊んでやると
緩急を上手につけているようなのです。



次男が出て行ったら、私の地位は向上するかと思いきや、
最下位はやっぱり最下位のようで、中々言うことを聞かせられません。
でもねえ…
私の膝に乗って来るタロウを、中々叩くことができないのです。



写真は昨日のSt.Ptricksのパレード@表参道。
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お願いだから…

2017年03月18日 | 社会
あのBBCニュースの子供乱入事件をSNSで見て笑い転げたのは
4~5日前のことだったか。
娘が踊りながら入っている所、歩行器に入った息子が続いて入ってくる所、
真面目腐った顔の男性が「お願いだから…」というように目を瞑る所、
何回見ても楽しい。



多くの人が思ったように、私もこの女性がベビーシッターだと思い込んで
これで彼女がクビになるのではないか、教授もBBCをクビになるのではないかと
心配していたのでした。

でも結果的には、この映像は全世界から微笑ましいと受け止められ、
その再生回数は記録的になったのだそうです。
そして女性をベビーシッターだと決めつけた(実は奥様だった)ことが差別的だと
論争が起きたのですって。
いや…ただ単にそう思ったことを、何故差別と決めつけるのか
少々理解に苦しむところです。
決めつけること自体の方が、差別的ではないかとも思うのですが。

で、こんなパロディも廻って来た。
これは楽しい!


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「ルチア」とグラス・ハーモニカ

2017年03月16日 | 劇、オペラ、コンサート


パンフレットによるとこの作品は、ドニゼッティ作曲のベルカント・オペラの
最高傑作と言われるのだそうです。
オペラ初心者としては、ベルカント・オペラとは何?ここでもう引っかかる。
ググってみたら
”15世紀末から18世紀にかけてイタリアで発達し、19世紀前半のロッシーニオペラで
ほぼ完成の域に到達した、高度な歌唱装飾を伴う声楽歌唱の一様式”ということらしいです。

新国立劇場での上演は14年ぶりであり、しかも今回は、
モナコ公国・モンテカルロ歌劇場との共同による新制作なのだそうです。
兄エンリーコに恋人エルガルドとの仲を引き裂かれたルチアの悲劇。
言ってみれば、スコットランドを舞台にしたロミオとジュリエットか。
ルチア役は、ベルカントの新女王と言われるオルガ・ペレチャッコ。
本作の最大の聴き所は、絶望のあまり狂気に陥ったルチアが歌う「狂乱の場」。



オルガ・ペレチャッコのソプラノも素晴らしかったが
私が心惹かれたのは、その「狂乱の場」で演奏されたグラス・ハーモニカ。
フルートなどで代用されること多いこのシーンの音楽を
19世紀の作曲家の指示通り、グラス・ハーモニカで演奏したのだそうです。
ドイツのグラス・ハーモニカ奏者であるサシャ・レッケルトを呼び寄せて。
美しく透明に響き渡る、不思議な音色。
貴重なものを聴かせて頂きました。

サシャ・レッケルトによるグラス・ハーモニカの演奏、こんな感じです。

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「ラ・ラ・ランド」

2017年03月13日 | 映画


週刊文春の最新号のみうらじゅんのエッセイの中に
「そもそもラ・ラ・ランドって何なのか?」という言葉が出てきます。
そこから連想される言葉として
「パ・パ・パスタとか、プ・プ・プリンとか、キ・キ・キリンとか、オ・オ・オニギリが好きなんだなとか」。



いや、「ラ・ラ・ランド」から裸の大将の「オ・オ・オニギリ」を連想するとは
思わず笑ってしまいました。
ご存知の方も多いでしょうが「la la land」というのは
ロスアンジェルス、あるいは「現実ではない夢世界」を意味します。
オーディションに落ち続ける女優志望のミア(エマ・ストーン)と
自分のジャズクラブを持つことを夢見るジャズピアニスト、セブ(ライアン・ゴズリング)が
ロスを舞台に繰り広げるラブロマンス・ミュージカル。



アカデミー賞作品賞受賞という取り違えがあった位、この作品は評価されたようですが
実を言うと、私はそこまで感動しなかったのです。
「巴里のアメリカ人」「雨に唄えば」「シェルブールの雨傘」など
往年の名作のオマージュが沢山散りばめられていて、それを探すのとか、
冒頭の、渋滞の高速道路でいきなり歌い踊り出すシーンは、確かに楽しくはあったのですが
あの「セッション」であれほどエグい人間関係を描いたデミアン・チャゼル監督にしては
え?このまま終わっちゃうの?と思ってしまったのでした。



ハッピーエンドではなく、ラストはほろ苦く捻ってあり、
そこにはホロリとさせられましたが
それにしても、絵に描いたようなアメリカン・サクセス・ストーリーです。
という訳で、作品賞を取り違えられた「ムーンライト」に期待しようっと。

公式HP http://gaga.ne.jp/lalaland/
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九州旅行③長崎

2017年03月12日 | 国内旅行


大浦天主堂は、1865年に建てられた日本最古のキリスト教会なのだそうです。
1597年日本で最初に殉教した日本二十六聖人たちに捧げられた教会。
中には華麗なステンドグラスがありましたが、内部は撮影禁止。
その、二十六聖人たちが処刑された地という所にも行って来ました。



そこには記念碑と記念館、そして聖フィリッポ教会があります。
ここで多くの人々が火あぶり、水責め、穴吊りといったむごい手段で処刑されたと。
映画「沈黙」を観た後なので、感慨もひとしおでした。



グラバー園は、スコットランドの貿易商のトーマス・グラバーその他、
豪商たちの住いであった6つの洋館を移築復元して造られた広大な施設。
長崎港、稲佐山を見渡せる、ビュースポットでもあります。
他に、平和記念公園、眼鏡橋、中華街などへ。



そしてハウステンボス。
「Huis Ten Bosch」はオランダ語で「森の家」という意味なのですって。
やたらお化け屋敷が多いアトラクションはしょぼいが
オランダの街並みをイメージしたという石畳みの美しい園内に
100万本の色とりどりのチューリップが咲き乱れていました。




一度経営が破綻したのをHISが蘇らせた、その腕前は素晴らしいが
入ってすぐの所にJRAの立派な建物が。
ウィンズ佐世保というその建物、場外馬券売り場なのだそうです。
経営が変わるということは、そういうことでもあるのですね。
そして今はこちら、隣国の人々のお気に入りスポットでもあるようで
日本語でない言葉ばかりが飛び交い、自分が異邦人のように感じられました。


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九州旅行②柳川

2017年03月09日 | 国内旅行


柳川を縦横に巡る水路の総距離は約500㎞なのだそうです。
これは、江戸時代に利水と治水を目的に造られたのですと。
柳川の裕福な商家に明治18年に生まれたという北原白秋は
その水郷の故郷を、こよなく愛したといいます。

「からたちの花が咲いたよ。
 白い白い花が咲いたよ。

 からたちのそばで泣いたよ。
 みんなみんなやさしかったよ」



この優しい歌が、昔から大好きだったのですが
「からたち」ってミカンの一種なんですってね。
こんな花が咲くのだそうです(この写真はネットから頂きました)。
知らなかった…



柳川の船下りは、20人乗り位のボートに差し向かいに足を伸ばして座って始まります。
陽気な船頭さんの冗談を聞いてケラケラ笑っていたら
眼の前に、水面から50㎝くらいの高さの橋が。
どうするの?と思う間もなく、お客さん頭を伏せて!と。
仰向けでもうつ伏せでも何でもいいから、とにかくボートのヘリの高さにまで頭を縮める。
そんな低い橋が次から次に現れて、中々忙しい船下りです。



この季節には、水路にお雛様も飾ってありました。
でも私に印象的だったのは、水路にいたニャンコとワンコでありました。


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