Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

雨にけむるコッツウォルズ

2009年09月14日 | イギリス旅行2009
ブレナム宮殿を午前中見学した後、
コッツウォルズの小さな町ウッドストック(町といってもメインストリートは数分歩くと終わってしまう)で昼食。
こちらの一日ツアーというのは、昼食は各自自由です。
12時解散、1時半にこのパブの前に集合!という感じ。
おかげで好きなものを好きなように食べられて、非常によろしい。

コッツウォルズ地方というのは、コッツウォルドストーンと呼ばれる蜂蜜色の
石で建てられた家が美しい、静かな佇まいの古い村々が集まった地域です。
いや、本当に綺麗。
蜂蜜色の家に色とりどりの花が咲きこぼれたり、緑の蔦が絡まったり、
お伽話の世界そのままです。
近年、日本の女性誌などがこぞって特集を組んでいるのも分かるような気がします。
しかし、小さい。
かのウイリアム・モリスがイギリスで一番美しい村と絶賛したというバイブリーにしても
え?これだけ?と拍子抜けするほどです。
村の中心に有名な"The Swan Hotel"があり、その前を小川が流れ、
マスの養殖場があり、その周りに石造りの家並みがひっそりと佇み…
それだけ。
まあ、小さいからこそ価値があると言えるのかもしれません。

ウッドストックで郵便局に入りましたが
イギリスの田舎の郵便局というのは、小さな雑貨屋の中にあるのです。
(その後行った、湖水地方の郵便局もそんな感じだった)
お菓子や絵葉書やカレンダーなどが雑然と並べられた奥にこっそり窓口があって
中の局員は、近所のオバサンなんかとのんびりお喋りしている。
でもこちらが用件を言うと、愛想よく(手順は非常に遅いが)対応してくれました。
小さな赤いバンで、コッツウォルズのその他の村を2~3廻り、一日ツアー終了。

この日は午前中曇りでしたが
午後には一時的に、さあっと雨が降り出しました。
話には聞いていましたが、こちらの連中は雨が降っても傘をささない。
ウインドウブレーカーのフードを頭に被るくらい。
確かに、風混じりに横から斜めから降ったりするので
傘はあまり役に立たないかもしれません…
しかも天気が変わりやすく、始めは晴れていてもいつ降り出すか分からない。
という訳で今回の旅行中、ウインドウブレーカーは手放せなかったのでした。
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イギリスの食事①

2009年09月13日 | イギリス旅行2009
イギリスの朝食は、コンチネンタル・ブレックファーストと比べて
リッチなことで有名です。
口の悪い某作家はその本の中で、イギリスに行ったら朝食だけ食べていれば
いいと書いたくらい…(誰だったか忘れましたが)。

フル・イングリッシュ・ブレックファーストというのは
炒めたベーコン
炒めたキノコ
茹でたソーセージ
フライド・トマト
卵料理(フライド・ポーチド・スクランブルドから選ぶ)
ブラック・プディング
ベイクドビーンズ
これに、シリアル、フルーツ、ジュース、コーヒーか紅茶、トーストなど

ブラック・プディングというのは、ブタのレバーや血で作ったもので
そう聞くとギョッとしますが、それほど癖もなく、食べやすい味でした。
ベーコンは分厚くどっしりとした味、大きなソーセージも食べ応えがあります。
あるホテルでは、丸いブラックプディングの上に太っちょソーセージが鎮座していて
笑ってしまいました。
焼いたトマトというのは日本人には馴染みのないものですが
慣れると、甘味が増すようで美味しい。
あっさりしたトマトソース味のベイクドビーンズは、何処で食べても同じ味だったので
これは缶詰でしょう。
いずれにしても、どれも熱々の料理を熱々のお皿に載せて提供されます。

卵料理はどれにするか、それにつけるソースはどれにするか、
パンはブラウンかホワイトかレーズン入りか、紅茶にするかコーヒーにするか
最初にうるさいほどに訊かれます。
私は普段は、朝はコーヒー党なのですが、せっかくなので
今回はずっと紅茶を頂いていました。
紅茶の本場イギリスでは、何処に行ってもティーバッグだというのは
有名な話ですが、見事にそうでした。
五つ星ホテルのレストランであっても、立派な陶器のティーポットに
ティーバッグが入っていました。
日本では、美味しい紅茶を淹れるには、大き目のポットにたっぷりお湯を入れて
茶葉をジャンピングさせて…などとうるさいのですが、拍子抜けする思いです。
でも逆に言うと、水が違うので(イギリスは硬水)、それでも美味しい紅茶ができてしまう。
逆に、緑茶などは美味しく淹れられないそうです。
やはりその土地に合った飲み物が発達するのだなあと、つくづく思いました。

朝からこんなリッチな朝食を頂くと(完食はとても無理だった)
私などお昼になっても、まだおなかが空かないような感じでした。
そういう時には、軽目のランチがいい。
例えば、リークのスープとパンのセット。
リーク(長ネギの一種)とハムとジャガイモをどろどろに煮込んだもの。
スパイスが効いていて、こってりとして美味しい。
他にも、ローストビーフなどの具をたっぷりはさんだバゲットのサンドイッチ、
ひき肉とジャガイモとタマネギを包んだコーニッシュ・パイ、ご存知フィッシュ&チップスなど
リーズナブルで手軽な食べ物が色々…
うん?
イギリス、おいしいじゃないの!
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ブレナム宮殿の王子様

2009年09月12日 | イギリス旅行2009
オックスフォード滞在の一日目は、地元の旅行会社のミニバスツアーで
「ブレナム宮殿&コッツウォルズ1日観光」に参加。
8人も乗ればいっぱいの小さな赤いバンで、参加者は我々4人の他、
アメリカ人のカップルと中国人のカップル。
ガイド兼ドライバーは陽気なイギリス人。
地元の旅行会社のツアーに申し込むと、非常に国際的なのは嬉しいのですが
説明は当然、英語だけ…(泣

ブレナム宮殿というのは、オックスフォードシャー、コッツウォルズ地方にあり、
マールバラ公ジョン・チャーチルが、スペイン継承戦争中のブレナムの戦いで立てた戦功によって当時のアン女王から贈られたという大邸宅です。
1987年に世界遺産に登録。
これが、とにかく凄い。
門をくぐると、見渡す限りの緑の芝生、白鳥がたゆたう湖が広がります(写真のはるか左奥に見えるのが宮殿)。
バロック様式の宮殿の壮麗さ、調度品のきらびやかさもさることながら
噴水式庭園あり、スペイン式庭園あり、バラ園あり、
さらに世界最大の迷路庭園もあるのだとか(そこまでたどりつけなかった)。
一体どれくらいの広さなのだろうと見てみたら
面積は約2100エーカー、これはおよそ8.5平方㎞で、千代田区の73%、
皇居の5倍の広さなのですって。
これが貴族の私邸というところが…
恐るべし、イギリス貴族。

ここはまた、かのウインストン・チャーチルの生家でもあります。
こんなお城に生まれて、放蕩息子にもならず、天下の宰相となったチャーチルとは
一体どういう人だったのだろうとちょっと調べてみたら…
”正式名サー・ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル。
幼年時代に有名なパブリックスクール・ハロー校に入れられ、厳格な教育を受けた。
彼の学校時代の成績は終始ふるわなかったが、フェンシングは大会で優勝するほどの腕前であった。
サンドハースト王立陸軍士官学校を3度受験してようやく合格した。”(Wikiより)
彼はまた、学習障害のひとつである識字障害(ディスレクシア)であったという説もあるようです。

第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いた首相として知られ、
2002年にBBCが行った「偉大な英国人」で1位に選ばれた人に
こんな過去があったとは…
ちょっとホッとしませんか?

ブレナム宮殿 
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AJの皮肉

2009年09月11日 | イギリス旅行2009
昨日の夕方、無事帰宅しました。
犯罪に遭うこともなく、怪我や病気に見舞われることなく、
あっという間の夢中の10日間でした。
忘れないうちに、旅先の印象的だったことなど
ぼちぼち書いていこうと思います。

私が通っているスポーツクラブ仲間に
AJというイギリス人がいます。
たまに顔を合わせると軽く話す程度の間柄ですが
この男、中々の皮肉屋なのです。
今回私が英国に行くことになったことを話すと
"I'm so sorry!"(そりゃ気の毒に)と一言。
なんでよ?と聞くと
英国に着いた途端に君、日本に帰りたくなるよ、と。
放っといてよ(none of your business!)、楽しみにしてるのにと
私は怒ったものです。
憎まれ口を遠慮なく叩ける、気やすい人間ではあるのですが。

残暑激しい日本から、1日の午後着いたヒースロー空港は
雨混じりの薄ら寒いお天気。
(もっともその後すぐに晴れたりして、イギリスの天気は変わりやすいと
いうことを実感するのですが)
ロンドン郊外から来てくれた友人K、ANAで行った友人二人、JALで行った私、
広い空港の中でなんとか合流し、オックスフォード行きのバス乗り場に向ったのですが…
オックスフォード行きのチケットを何処で購入し、何処から乗り込むのか?という簡単な英語のやり取りが中々できないのに驚きました。

子音をはっきり発音しない、母音の変容(busがブスにmoneyがモネになる)、
主語を勝手に省略する、全体に抑揚のない、ふにゃふにゃとした感じの発音。
これが英語か!?
何言ってるのか全然分からない!
今まで私が接してきた英語は、紛れもなくアメリカ英語だったんだ…
こんなに違うなんて。
まさかイギリスに来て英語に苦労するなんて。
私のささやかな自信、哀れ雲散霧消。

そういえばと、AJの言葉を思い出したのでした。
彼の英語が、どうも私には聞き取りにくいと言うと
ロンドンの街角に行ったって、君が期待しているようなクィーンズ・イングリッシュや
BBCのアナウンサーのような英語を話す人間なんて誰もいないよ。
殆どがボクよりもはるかにひどい、訛りの強い労働者階級の英語さ、と。
そしてそれは、本当だった。
変わり者と決め付けずに、AJと
もっと話しておけばよかった…
友人Kの助けでなんとかオックスフォードには着いたものの(ロンドンから2時間位)、
こうしてなんとも情けない思いで、イギリス一日目の夜は暮れていったのでした。

写真はオックスフォードの街並み
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