Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「つぎはぐ、さんかく」菰野江名著

2023年07月30日 | 


裁判所書記官をしている若い女性が書いた小説が、選考員満場一致でポプラ社小説新人賞を受賞したと知って、読んでみたいと思っていました。
惣菜と珈琲のお店「△」を営む24歳の女性ヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。
どうにも不器用で学校ではいじめられ、自分の意見を人前でちゃんと言うこともできないヒロだが、その家は彼女の確かな居場所であり、その生活をずっと守りたいと願っていた。
しかし、遂に破綻が訪れようとする。
”私たちは、やっぱりすぐにやぶれるつぎはぎでしかないのだろうか。”

実はその三人は、血が繋がっていないのです。
三人とも複雑な出自の事情を抱えており、生まれた時から身勝手な大人たちに振り回されていた。
そして惣菜と珈琲のお店「△」は、三人がようやく掴んだ、ささやかな幸せの場所であった。
それが壊されようとしたとき、三人はどう立ち向かっていったか?
”「いっつも食べ物の匂いがしているのっていいじゃん。でも、うちでめし作れるのってヒロしかいないし、おれが作れるようになればなんかいい感じだろ」
「ヒロのおかげって言えばいいだろ、最初から」
なに照れてんだよと春太がつつくと、はあ照れてねえしと蒼がそっぽを向く。
そのやり取りを、小さな箱に入れてしまいたいと思った。箱にしまって、そっととっておきたい。からからと振ったら綺麗な音が聞こえる筈だ。”

親に捨てられ、散々振り回されて傷ついてきた若者たちが、葛藤を乗り越えて自分の脚で歩き出そうとする物語です。
優しい言葉で紡ぎ出され、ある意味童話のようでもありますが、テーマは温かいものです。


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シエスタの習慣

2023年07月29日 | 社会
(サグラダ・ファミリア2010)

私がスペインを旅行したのは、2010年の夏でした。
バルセロナ、ラ・マンチャ地方、グラナダ、セビリヤ、コルドバ、マドリードと廻りました。
スペインに関する色々な本を読んだ中で、シエスタ(昼寝)は長い間この国の風習であったが、忙しい現代、特に都市部ではなくなりつつあるとありました。
そんなものかと思っていたのですが、今回アル君に聞いてびっくり。

 
(セビリヤで2010) 

彼はバルセロナから車で3時間位のibiという街出身の大学生ですが、シエスタは現存すると言うのです。
基本、学校でも会社でも12時から14、15時まで昼休みで、小学生はその間に家に帰り、昼食を取って昼寝、先生も同じ。中学生以降は昼寝はあまりしないが、昼休みが長いことは同じ。会社の昼休みはやはり長く、遠くて家に帰れない場合には、椅子に座ったままウトウトするのだと。その分、午後の授業や就労時間は長くなり、夕食は遅く8時、9時過ぎであると。
のんびりしていて身体には良さそうですが…
そういえば遥か昔、私が幼稚園に行っていた頃のことを思い出しました。
毎日お昼寝の時間があったのですが、私は殆ど眠れなくて、その時間が嫌で仕方なかったことを。
バスタオルを被ってゴロゴロして、早く終わらないかと思っていたことを。
スペインで私のような不眠症の人間はどうするのかしら?

 (彼に出した朝食の一例)

昨夜はマンション内の理事仲間の友人を招いて、我家でお好み焼きパーティ。
その友人と高校生の息子はサッカーが好きなので、スペインのサッカーチームについて詳しく、サッカーネタで妙に盛り上がりました。
やはり大勢でワイワイする方が、そりゃ楽しい。
アル君、楽しかったと言って帰って行きました。


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ちょっと違う

2023年07月26日 | 社会

EF(Education First)という名前のスウェーデン発祥の世界的な語学学校があり、今回のスペイン人のゲストは、そこから頼まれて引き受けました。
EFは東京オリンピックの公式スポンサーでもあり、私はそのボランティアの研修をした時に知ったような気がします。
面白そうと思ってとりあえず登録はしたものの、その後コロナとなってその活動も絶え、もう殆ど忘れていました。
そうしたら最近、ホストファミリーが足りない、協力して貰えないかと頼まれて、短期間ならと8日間のゲストを引き受けたのです。
最低限の食費くらいはEFから支払われますが、殆どボランティアです。


世界各国からやってくる学生は、平日は朝から夕方まで渋谷にあるEFの学校に行く。
朝食と夕食、そして週末の世話をしてくれればいいということだったので、それなら大丈夫!と思ったのですが、蓋を開けてみたら話が違う。
我家のゲストの授業は、14時、15時から20時過ぎまでというのが多い。
私に午前中から用があったら、彼に鍵を預けて出かけるのか?



彼は素直ないい子だと思うのですが、それとこれとは話が違う。
なんといってもまだ出会ったばかり、以前からの知り合いとか、友人の息子という訳ではない。
結局、自分の予定は軒並みキャンセルすることに。
EFの事務局に聞いてみたら、コロナ明けで学生が激増、教室がまるで足りなくて変則的な時間になった、申し訳ないということでした。
EFにはラウンジがあって学生は自由に使うことができるから、予定があればゲストを早目に出してくれということでしたが、そんなこと言ったって1〜2時間位の早目ならとにかく、午後3時から授業なのに朝から出て行ってくれとは、私には言えない。
という訳で今日も午前中の予定をキャンセルして、私は家にいるのでした。



写真はまったく関係ないのですが、最近頂いた花束。
青い包み紙に青い紐、白を基調とした、なんとも渋い花束。
数日間で大方の花は駄目になったので、オレンジの百合を足してみました。
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スペインからのお客

2023年07月24日 | お出かけ

一昨日の土曜日から、スペイン人の男子学生アル君をゲストに迎えています。
昨日は彼の希望で、浅草を案内しました。
雲一つない青空の下、なんと暑くて人の多いこと!
土産屋が両側に建ち並ぶ仲見世通りなんて、満員電車内のように混んでいる。
半分以上が外国人観光客のようです。
着物姿のお嬢さんが多いが、浴衣にサンダル、ペラペラの化繊の着物にレースの帯、振袖に短すぎる裾からレースを覗かせてと、まあ何でもありです。
色とりどりの着物が、浅草の観光に少しでも役立っているのなら結構なことですが。
あちこちの店で、彼の家族へのお土産を探しました。



天丼の大黒屋など、心づもりしていた幾つかの老舗のお店は、軒並み長蛇の列。
仕方なく、さっぱりした冷やしうどんなどで適当にお昼を済ませて、銀座に移動。
歩行者天国の中央通りなどあちこち歩き、いい加減歩き疲れて、そうだ、ポーラ美術館の木村英輝展なら彼にも楽しめるかも(アートにはあまり興味がないらしい)と寄ってみたら、木村氏がいらっしゃいました。
スペインから観に来たんだなんて言って、御本人と記念写真を。

 

アンリ・シャルパンティエ銀座メゾンなど、スィーツが美味しい、私が好きな幾つかのカフェを当たってみましたが、何処も並んでいる。
考えてみれば、私が来るのはいつも平日だったのですね。
歌舞伎座を案内しながら、かき氷が食べられるというその隣の松崎煎餅に寄ってみましたが、残念満席。
その向かいの、歌舞伎座一階の喫茶室「檜」でかき氷を頂きました。
ここには果肉入りのイチゴのかき氷一種類しかありませんが、オプションで練乳を付けて頂けます。



そこにはさすがに、舞台の後か前か、絽の着物をキリリとお召しの御婦人が何人もお茶を飲んでいる。
絽の半襟、絽の夏帯、麻の長襦袢、夏用の帯締めやバッグに草履。
浅草のなんちゃって着物とは随分違うものだとアル君に言うと、何処が違うの?と。
こっちの方が見た目は地味だし、まあそんなものだよね。

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4年ぶりのお華展

2023年07月21日 | お出かけ

古流協会展が、4年ぶりに開催されました。
以前のように銀座のデパートではなく、日暮里のホテル・ラングウッドのサニーホールで。
それでもとにかく、コロナ禍を経ての久しぶりのお華展開催は嬉しい。


行くにあたって、以前、一緒に着物でお華展に行ったことがある友人と相談したのです。
この異常に暑い中、浴衣でもいいよねえ?
谷中が近いから、その帰りに浴衣で散策ってどう?
下町情緒の谷根千に、浴衣で団扇なんてピッタリじゃん!
木綿の浴衣に裸足で下駄だったら涼しいし、歩きやすいし。

一応、友人である古流の家元に事前にお聞きしてみたら…
別に何を着て貰っても構わないけれど、浴衣だと浮くかもしれない、お華展というのはハレの舞台であるから、着物となるとちゃんとした着物の人が多いかな、と。


(右側が大塚家元の作品)

即座にやめました。
会場に行ってみて、夏着物をピシッと着ている御婦人方を見て、やめてよかったなと。
ハレの舞台に浴衣はやはり似つかわしくなかったか。
しかし洋服だったらカジュアルな人もいっぱいいた訳で、それでも勿論、平気なのです。
やっぱり着物って難しいのねえ…



そして日暮里ランチ。
お台場の食フェス、全国丼グランプリで優勝したという「キッチン・フォーク 」のローストビーフ丼。
そして老舗「羽二重」で、古典的な抹茶小豆かき氷を頂きました。


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「三流シェフ」三國清三著

2023年07月20日 | 

去年の暮れ、四谷の「オテル・ドゥ・ミクニ」が閉店したという話を聞いて驚きました。
あんなに美味しい人気店だったのに何故?という興味から、自伝的エッセイというこの本を読んでみました。
冒頭で、店をあそこに開いた経緯を知って驚きました。
住宅街の奥の、人が住んでいる家のドアを叩いて、この家を貸してくれと言った、というのです。



四谷の樹木に囲まれたそのお店に、私も昔行ったことがあります。
日記(このブログはまだ始めておらず、mixi日記)を検索してみたら、2006年4月でした。
学習院初等科の裏手の住宅街の中、小さいながらも雰囲気のある洋館です。
そこで「21周年特別記念メニュー」を。
「黒トリュフのパイ包み焼き スープ仕立て ポール・ボキューズ氏が1975年にエリゼ宮のために創作した一品」は、そういえばその後、代官山のメゾン・ポール・ボキューズでもスペシャリテとして頂いたのでした。
以下の写真は、その時の料理の一部です。



著者は、1954年北海道増毛町の貧しい漁師の五男として生まれる。
4人の兄姉たちは全員中卒で働きに出るという家で、小学生の頃から父親の漁を手伝っていた彼自身もそれを当然として、15歳で米屋の従業員として住みこみ、夜間の調理学校に通う。
札幌グランドホテルの社員食堂の飯炊きに無理くり入れて貰い、その後帝国ホテルで修業する。
といっても、村上信夫に憧れて上京した帝国ホテルでは、2年間ひたすら鍋を洗っていただけ。
でもその姿を、村上総料理長は見ていたのですね(無論鍋洗いだけではなく、色々と策を弄するのですが)。
駐スイス日本大使館の料理人に抜擢されるのです。



本格的なフランス料理も、フルコースの料理も作ったことないのに、大使の招く各国の賓客12名の料理を用意しなくてはならない、それがそこでの初仕事だった。
しかし持ち前の機転と、寝る間を惜しむ努力でもって、彼はそれを切り抜け、アメリカ大使に褒められる。
結局4年弱、スイスの日本大使館の料理人を大好評のうちに勤め、その後はフランスのミシュラン三ツ星店あちこちで修行する。
帰国した後、市ヶ谷のビストロ・スカナザの雇われシェフとなり、1985年四谷に「オテル・ドゥ・ミクニ」を開店。
まったくお金がなかったのに、自分を担保として、ノリタケや佐々木硝子の社長に売り込んで。

 
「茨城・酒井栗園産有機質栽培栗とコニャック風味アイスクリームのモンブラン」

そして37年間、「オテル・ドゥ・ミクニ」は予約が取れない店として有名となる。
彼は「怒れるシェフ」として有名なようですが、実際、厨房では殴ったり蹴ったりしていたのだそうです。
ビストロ・スカナザを始めて間もない頃、厨房で「おまえらみんな辞めちまえ」と怒鳴り付けたら、本当にスタッフ全員にその場でやめられたこともあったのですって。
私が四谷に行った時にはもう、穏やかなシェフの顔をして挨拶して下さいましたが。
そこを閉店して一旦更地にして、カウンター8席だけの店を作り、自分一人で切り盛りしたいのだそうです。
しかしそこには世界中から客が押し寄せ、値段は恐ろしいものとなり、益々予約なんか取れないでしょうね。
「オテル・ドゥ・ミクニ」に行っておいてよかった…


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「キャロル・オブ・ザ・ベル」

2023年07月19日 | 映画

第二次世界大戦下、ポーランド(現ウクライナ)に住むウクライナ、ポーランド、ユダヤ人三家族の過酷な運命の物語。ナチスドイツ、そしてソ連に迫害され、蹂躙される人々。三家族の親は収容所かシベリア送りか銃殺、そして無垢な少女たちまでもが…。少年用流刑地なんてあったのね?子供たちを親から引き離し、洗脳してロシア化させようとするロシアは、昔も今も同じではないか。



現在もキーウに住み、子を持つ母親でもある本作のオレシア・モルグレッツ=イサイェンコ監督は、「この映画は、ロシアによるウクライナの本格的な侵攻の前に制作されましたが、その時点でさえ私たちが住む国は戦争中の状況でした。老いも若きも、ウクライナに生きる人々の中に戦争や悲劇的な出来事を経験せずに生き延びている人は1人もいませんので、この映画に取り組むことは私にとって非常に重要でした」と。
ウクライナ・ポーランド合作、原題「Carol of the bell」



こう暑いとさっぱりしたのが一番。
五目涼麺と冷やし担々麺@有楽町「過門香 點」。

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猛暑の夏

2023年07月18日 | 家庭

週末、岐阜は暑かった!
昨日17日、愛知県豊田市で全国一番の39.1℃、岐阜県多治見市で38.7℃。
そんな中で高齢の叔父叔母たちを招いて法事をするのもどうかと思いましたが、そういったことを取り仕切るのは兄だし、随分前に決めたことなので仕方ない。
とにかく母の四十九日は猛暑の中、なんとか終わりました。


8年前に体調を崩して以来、晩年の母は田舎の広い家に住むのは無理で、町なかの家に移りました。
が、仏壇は田舎の家にある。
なので法事は田舎の家でやらざるを得ず、お寺さん、親族をそちらに呼んで読経、その後料亭へ。
8年間人が住んでいない家は荒れ放題ですが、兄が庭師に頼んだりして世話をしてくれているようで、庭はなんとか体裁を保っていました。

それでも両親が元気だった頃、そして母が住んでいた頃とはまるで違う。
青苔はなくなってしまったし、全体が散漫な印象になっている。
愛情をこめて世話をしないと、こんなにも違ってくるものか。
仕方ないことではありますが。



夫の実家のお盆もあり、3日間留守をする間、タロウの世話は次男に頼んでいました。
昨夜遅くに戻ったら、玄関に横倒れになったタロウが。
呼びかけても返事もしないのでドキッとしましたが、ああそうだった、タロウはもう耳も聴こえないのだった。
以前はこんな風に暫く留守をして帰ると、尻尾を千切れんばかりに振ってウレションして迎えてくれたものですが。
なんでも老いていくのねえ…


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「青いカフタンの仕立て屋」

2023年07月13日 | 映画

カフタンとはアラブ人の民族衣装で、結婚式や宗教行事などフォーマルな席に欠かせないものであるらしい。
飾り糸で華やかに刺繍されたオーダーメイドの高級品であり、ハリムは手仕事でそれを造る実直な職人。
小さな仕立て屋を一緒に支える彼の妻ミナは、末期の乳癌を患っていた。
そこに若く眉目秀麗な見習い職人、ユーセフが加わる。
ハリムはミナを愛しながらも、ユーセフに惹かれる気持ちを抑えられなくなっていく。


マリヤム・トゥザニ監督は、前作「モロッコ、彼女たちの朝」で、シングルマザーの苦悩を描いていました。
モロッコでは未婚の妊娠は違法となり、婚外子の母も子も、社会から徹底的につまはじきされるのです。
そして、同性愛も違法であったのですね。
ハリムは伝統を守る仕事につきながら、戒律を破る自身の性癖に苦しんでいる。



ところが何処にでも抜け道はあるもので、ハリムは公衆浴場ハマムで同類と行きずりの情事を繰り返していた。
その時点で私は、ハリムという男に感情移入ができませんでした。
しかし、ラスト、遺体には白装束と決められている戒律を破って、ミナの遺体に美しい青いカフタンを着せるハリム。
映画の前半に出て来た他の人のお葬式では、大勢の男たちがコーランを唱えながら白装束の遺体を運んでいた。
ハリムはミナに青いカフタンを着せ、ユーセフと二人だけで黙々と石畳の道を運んで行くのです。
あれはあの社会の、戒律や常識や伝統への、強烈なアンチテーゼであったと思います。



最初はユーセフへの嫉妬に苦しんでいたミナが、最後に自分の気持ちにどう折り合いをつけたのか。
どうやってハリムを赦し、愛することを恐れるなとまで言えたのか。
その辺りを、女性監督らしく細やかに描き上げていました。
ムスリムのお葬式ってこんな風にやるのかとか、ハマムでの情事の誘い方とかが分かって、映画はこれだから面白い。
英題は「The Blue Caftan」、フランス・モロッコ・ベルギー・デンマーク合作。


「青いカフタンの仕立て屋」公式HP 

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誰が観るのかな?

2023年07月12日 | お出かけ

災害的な暑さと言われる今日この頃、八王子では遂に39.1℃を記録したのですって。
新宿で映画を観たついでに、この春オープンした歌舞伎町タワーに寄ってみました。
東急歌舞伎町タワー、地上48階地下5階建て、高さ約225 m。



下の方には飲食店が入っていますが、「新宿カブキhall」という名のエンターテインメントフードホールは巨大な飲み屋のようでうるさく、天井から巨大な金魚がプカプカ浮かび、落ち着かないこと甚だしい。
ざっと見たところ、お客は外国人が殆どで、陽気にビールを飲み交わしていました。
あとはスターバックス、バーガー・カフェなどが。



上の方には、ライブホール「Zepp Shinjuku」、かつてこの地にあった「新宿ミラノ座」の名を継承した劇場「THEATER MILANO」、体験型アトラクション施設「THE TOKYO MATRIX」などが。
そして9~10階には「109シネマズプレミアム新宿」という映画館が入っているのですが、こちら全席がプレミアムシートで、4500円と6500円だというのです。
いかに映画好きといえども、これだけの金額を出して映画観る気にはならないなあ。
一体誰が観るのかな?



更に高層階の18~38階には、ライフスタイルホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」。
こちらにはエヴァンゲリオンとコラボした「エヴァルーム」というものがあるらしい。
39階~47階には、ラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO」が入り、こちらは一泊9万円位からですと。

このビルの施設コンセプトは、「好きを極める」なのですって。
確かに映画館といい、ホテルといい、遊ぶことにこれでもかとお金をかけている、という感じです。
富裕層のインバウンドがターゲットなのかしら?



映画の前後に、ルミネエストの和パスタ「こなな」でランチと、韓国デザートカフェ「クムコーヒー」でかき氷を。
夏限定の「しらすと香味野菜の青蜜柑ぽん酢和えパスタ」と「和風ペスカトーレパスタ」、そしてマンゴー、キウイ、オレンジ、リンゴ、ブドウ、バナナが入った「レインボーかき氷」と「マンゴーかき氷」。
友人とシェアして美味しく頂きました。


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