Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

どちらが安心?

2021年07月30日 | 社会
(試合の合間の会場。メディカルチームが訓練していました)

武道館の周りには今、沢山の網や柵が張めぐらされ、ゲート(検問所)を通らないと入ることはできません。
そこには迷彩服を着た自衛隊員たちが待ち構えていて、検温・消毒・アクレディテーションカードの確認、顔認証、荷物チェックなどがなされます。
館内では選手以外に沢山の外国人の関係者を見かけますが、全員マスクしていますし、
ボランティアがこれでもかというほどに、そこら中を消毒しています。


私がオリンピックのボランティアに行っているというと、大丈夫なのかと心配してくれる人もいるようですが、正直、毎日感染者が激増している東京の市街よりも安心できるのじゃないかと思ったりします。
選手たちは85%以上ワクチンしているというし、関係者も入国に際して陰性証明が求められたというし。
そうしたら、やはり。


”米紙ワシントンポストは27日、選手らと外部の接触を遮断する「バブル」内外を比べる記事を掲載。
「五輪まで都民は何万人もの外国人が来て感染をもたらす可能性を非常に心配していた」が、実際にはバブル内の方が陽性率が低いと分析した。
 「皮肉にも、緊急事態宣言はほとんど無視されている。昼は都心で人出が多く、夜は騒がしい地区もある」と論評。一方、選手らは厳しい追跡や規則の下に置かれ「メダル授与式なら30秒だけマスクを外せる」と一例を示した。
外国人の選手や記者よりも日本国民のワクチン接種率が低いことにも言及した”と。


昨日28日の時点で日本のワクチン接種率は、少なくとも1回接種38%、2回接種27%。
高齢者の1回接種85%、2回接種72%。
消えてしまったと騒がれていたワクチンの行方はどうなったのか?
一日も早く接種率が増えることを、オリンピックがなんとか最後まで開催されることを祈るばかりです。





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こんなに小さく

2021年07月28日 | 社会

武道館の真ん前に、こんなものが設置されています。
朝のうちは涼しいのですが、何℃になったら「危険」領域になるのかな?
館内はありがたいことに、寒いくらいに涼しいのですが…



ボランティアのユニフォームのジャケットが寒すぎる部屋には暖かいし、小さく畳めてありがたいと前述したら、パリ在住の友人が、あちらではポケッタブルと名乗っていても嵩張るのが多いから羨ましいとコメントを。
分かるような気がします。
イギリスを旅行した際にあんまりよく一時的な雨が降るので、ポケッタブルのナイロンのジャケットを買ったのですが、まあ嵩張ること!
あまりにも邪魔くさくて、旅の終わりに捨ててしまいました。
このジャケット、襟の部分にはフードも内蔵されているのに、とにかく小さくなる。
試しに18×13㎝のポーチに入れてみたら、入ってしまいました。
私はasicsの回し者ではありませんが、中々の優れものです。



お昼ご飯はこんな感じ、北の丸公園の中に作られた特設会場で食べます。
左側のご飯は、サンドイッチとどちらかが選べます。
これに自販機からの飲みものと、小さなアイスクリーム付き。
アクリル板で仕切られたテーブルで、ひたすら黙食しています。


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その瞬間!

2021年07月27日 | 社会

ボランティアのユニフォームの中に、半袖のポロシャツやパンツの他に、こんなジャケットが入っていました。
真夏にこんなもの要るの?と思ったのですが、涼しすぎる部屋の中でこれが結構役に立つ。
しかもこれ、非常に薄くて、小さくたたむとこの専用バッグの中に納まってしまいます。
asics製のユニフォーム全体が今仕様の吸水性発汗性に富んだもので、軽くてサラリとして非常に着心地がよい。
パンツは膝で切り離してハーフパンツにできるなど、色々な工夫がなされています。


ついでにこんなマスクも入っていましたが、三重構造のフィルター入り、PRE微粒子ろ過率99%、何より真ん中に骨(フレーム)のようなものが入っていて肌に密着せず、中々の優れものです。

五輪ボランティアのユニフォームについては紆余曲折の歴史があり、最初はこんな悲惨なものでした。



いや、これではさすがに応募する気にはなれなかったでしょう。



こりゃあんまりだということでこちらになり、その後今のものになったようです。

(左が大会ボランティア、右が都市ボランティア)


武道館でのボランティアの仕事の合間に試合を観ることが許されるのは、前述したとおりです。
しかも撮影できるというのがありがたい。
上の方の席からなのでこんな小さな写真ですが、昨日、芳田司選手が勝った瞬間です。
ただ、無観客なので解説がまったくないのです。
無知な私が悪いのですが、柔道のルールが説明なしだとこんなに難しかったとは。
特に芳田選手も大野将平選手も、勝った瞬間喜び跳ねるという感じではなかったので、あれ?勝ったの?そうなの?という感じでした。
それでも日の丸が揚がって君が代が流れると、やっぱり感動します。

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ボランティア初出動

2021年07月25日 | 社会

真夏の青空の下の武道館に、朝8時半到着。
武道館にはコンサートなどで過去何回も行っていますが、地下にこんなにいっぱい小さな部屋があるとは知りませんでした。
迷路のような地下通路をグルグル進んだ先の、venue technology teamというのが私の所属先。
小さな部屋に20人くらいの人が集まり、PCや試合のモニターを睨めっこしている。
妙に国際的な雰囲気で、日本人の中にアメリカ人やインド人が混じり、英語が飛び交っている。
私はアメリカ人のJとチームを組み、一台のPCを与えられました。
IDとパスワードを作ってログインし、レポート出力予定表に沿って進み、画面を開いてモニタリング開始。
モニタリングについての詳細は語れませんが、思ったよりも簡単なものでした。
部屋は寒すぎるくらいに涼しいし、作業は殆ど座ってできる。
骨折がまだ完全に治っていない私には、何よりもありがたい仕事でした。
ボランティアが業務後に試合観戦することも許されています。



お昼には武道館を出て、北の丸公園の中の特設ランチ会場へ。
エアコンが効いた部屋にテーブルが並べられ、一人ずつアクリル板で囲っている。
お弁当が与えられ、部屋にズラリと並んだ自販機の中から1本、好きなものを取ってよし。
アイスオーレが売り切れだったので、ブラックのアイスコーヒーを。

試合会場では、柔道の試合が行われていました。
無観客の試合ってどんなに味気ないものだろうと思っていましたが、どうして、
選手のコーチやチームメイト、関係者などが大声を出して、結構な気迫に満ちています。
試合中の選手たちの打ち付ける音、畳に倒れ込む音などが響くように聞こえてくる。
無論、大観客のどよめきや大歓声には敵いませんが…


北の丸公園の入り口から大勢の警官が並び、武道館の周りは別の警備員が囲み、そして武道館の中も外も、大勢のボランティアや大会関係者で溢れている。
選手や関係者やマスコミなど外国人だらけで、自分が海外にいるかのようです。
ここのところのコロナ禍で、外国人の姿をあまり見ていなかったので、とても新鮮。
何より、なんとか成功させたいと思っている人たちが集まるのを見るのは、気持ちの良いものです。
コロナ禍での五輪開催について私は反対でしたが、始まってしまった以上、なんとかこのまま無事に済みますようにと祈る思いです。


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バブルは穴だらけ

2021年07月22日 | 社会

行方不明のウガンダの選手、ようやく見つかってよかったですね。
ウガンダには帰らない、日本で仕事をしたいと書置きを残し、名古屋に向かったとか。
何故に名古屋?と思ったら、テレビ番組で取り上げていました。
日本在住のウガンダ人によると、ウガンダではトヨタの中古車がとても多く、それを「ナゴヤ」と呼ぶのだそうです。
そして名古屋には、在日ウガンダ人が900人もいるのだそうです。
件の選手は、結局帰国させられたようですが…


似たような話を思い出しました。
ベトナムに行った時、路上に溢れるバイクの数に驚きましたが、ベトナムではすべての二輪車をホンダと呼ぶのですって。
オートバイもスクーターも違うメーカーのも、すべてホンダ。
それだけホンダが人気があるということなのですね。


今日も、出かけるのが危険というレベルの暑さ。
オリンピック関係からは毎日感染者が続出、今日で79人。
最高位スポンサーのトヨタはCMを流さないというし、豊田社長は開会式出席も辞任すると。
そうした企業は多いようで、悲しいことに盛り上がる要素が何処にもない。
韓国の選手団は選手村の福島産の食べ物を拒否し、アメリカの体操選手団は選手村からホテルに脱出。
バブル方式なんて銘打って、もうバブルは穴だらけ。
選手村の費用は日本が全面負担するというのに、感謝の念なんて概念はないのかしらん?
バッハ会長はIOC委員会で、2020TOKYO大会の開幕に向け、日本人の偉業は世界から賞賛されるだろうと。
なんとも空々しく聞こえます。

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 こんな筈では…

2021年07月20日 | 社会

18日、日曜日の夕方、大手町でモデルナの2回目を打って貰いました。
1回目の時は接種部が腫れて腕が上がらなくなったくらいだったので、軽い気持ちで臨んだのでした。
とにかくオリンピックが始まる前に済ませたいという気持ちがありましたし。


一夜明けて昨日の朝、身体がだるく熱っぽい。
計ってみたら37.2℃(私は平熱が35℃台なのでこれでも結構キツイ)。
そして全身がどうにもだるい。
副反応出ちゃったかと思いながらゴロゴロしていると、結局38.5℃まで上がり、しかも嘔吐と下痢まで。
数年前に私はノロに罹ってエラい目に遭いましたが、丁度あんな感じ。
一日朦朧としていましたが、解熱剤が効いたのか夜になってようやく少し楽になりました。
今朝になったら身体の節々は痛いものの、熱は下がり、多分もう大丈夫。


夫は職域接種でファイザーの2回目を数日前に打ち、腕がちょっと痛んだくらいでなんともなかったようなのに。
つくづく人によって違うものですね。
一日ベッドでゴロゴロしながらテレビをつけっ放しにしていると、ろくでもないニュースばかり流れてくる。
開催4日前にして、例の障害者イジメの作曲家小山田氏が辞任したって?
あんな虐待まがいの酷いことをして当たり前だとは思いますが、今になってそんなことになるなんて。
開会式の音楽、どうするのだろう?
そしてワシントンポスト紙が、「東京五輪は完全な失敗」だと報じたのだそうです。
新型コロナウイルス流行の影響で国民に懐疑論が広がり、当初の五輪への熱気は敵意にすら変わり、
無観客開催で経済効果も期待できず、完全な失敗に見えると。
いや、そんなことは我々も感じていることですが、外国の新聞に指摘されたくないなあ。
まだ始まってもいないのに。

写真は、昨日一日、私についてまわっていたタロウ。

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「わたしには家がない」「かがみの孤城」

2021年07月18日 | 

ホームレスの母親と共に、全米のシェルター、里親の家などを転々としながらハーバード大に行った少女ローラリーの自叙伝。
いかに彼女を愛してくれたとはいえ、生活保護を受けながら二食付き簡易宿泊所で長年暮らす母親をどうして愛することができたのか?
母のことを疎ましく恥ずかしく腹立たしく思い、散々反発しながらも、最終的には受け入れた彼女はつくづく強い。
「Learning Joy from Dogs without collars」という原題から、野良犬との交流を期待したのですが、これは詩からの引用のようでそんな場面は出て来なかったのが、少々残念。

わたしには家がない ハーバード大に行ったホームレス少女



中学でいじめに遭い、引きこもりになっていた少女こころの部屋の鏡が、ある日突然光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先には、不思議な城が聳え立っていた。そこには、こころと同じような境遇の7人が集められており、それぞれの願いを叶えるための、ある課題が課せられる。
本屋大賞受賞作ということですが、読み始めて思ったのは、これは児童文学じゃないのかということでした。鏡を抜けた先が異世界だったというのは、「ナルニア国物語」や「不思議の国のアリス」に似ている。更に読み進めて行くと、自分も中学生の頃にこんな風に傷つき、こんな風に願っていたのだということを思い出させてくれました。大人にとっては取るに足りないことが、思春期の子供にとっては世界の終わりを意味することすらある。子供の頃の感性を持ち続ける人が、世の中には確かにいるのですね。

かがみの孤城

2冊の共通項は「ナルニア国物語」でした。

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誰も来ないのに

2021年07月15日 | 社会

東京の新規感染者の数が遂に昨日、千人を超えたと思ったら、今日は1308人。
オータニサーンの活躍のニュースが、このところの暗い話ばかりの中での唯一のgood newsです。
デンバーのクアーズ・スタジアムには数万人の観客が溢れ、みんなマスクもなしで大声で声援している。
いいなあああとつい思ってしまう。


五輪ボランティアには、都市ボランティアと大会ボランティアの2種類があります。
およそ4万人の都市ボランティアは観客を案内するのが仕事で、あちこちの自治体で活動中止が決まったようです。
私が応募したのは大会ボランティアの方で、これはもう少し内部の手伝いをすることになっているので、今のところ不要とは言われていない。
そして昨日、実地研修があって、私の活動場所である武道館に行って来ました。


九段下の駅を降りたところから、もうオリンピック一色。
地下鉄の階段もこんな感じ(上の写真)。



お堀の柵にもこんな感じ。
観客、誰も来ないのにねえ…


そして武道館、中も外もオリンピックに向けて大工事の真っ最中でした。
武道館の向いの広い駐車場には、何十というプレハブの建物ができている。
武道館での柔道、空手の試合の様子を世界に発信する、通信基地なのだそうです。
こんなに労力とお金をかけて、それでも無観客。
私の思いはどうしてもそこに行ってしまう。
日本政府がワクチン争奪戦に負けて先進国中最下位にならなかったら。
あと2ヶ月早くワクチン接種が進んでいたら…


私はVenue Technology Team Memberという名前で、テクノロジー・チームのお手伝いをするらしい。
IT音痴の主婦に何ができるのか、甚だ疑問ではありますが。
実地研修を担当してくれたS氏に、無観客になって悔しくはありませんか?とお聞きしてみたら
自分は一年以上、毎日この仕事に関わってきた、とにもかくにもオリンピックが開催できて嬉しい、ということでした。
そんな風に大会を内部で支えている人がきっと、ゴッソリいるのでしょうね。


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話題本2冊「傘を持たない蟻たちは」「平成くん、さようなら」

2021年07月12日 | 

傘を持たない蟻たちは
著者はジャニーズ「NEWS」の加藤シゲアキ。
サラリとした軽い感じの幾つかの短編の中で「にべもなく、よるべもなく」が印象的でした。
いつの間にか同性愛に嵌っていった幼馴染のケイスケを、なんとか理解しようとする主人公。
が、理性では抑えられない嫌悪感や複雑な思いを抱えて、次第にケイスケから離れてしまう。
少年特有の純粋さや切なさ、やりきれなさに包まれた短編です。
唯一の理解者(といっても具体的には殆ど話さない関係ですが)として出てくる「根津爺」のキャラがいい。
”僕が漁師になると言った時、根津爺は止めはしなかったが、ただ一言「海で死ぬな」と言った。
海上で骨壺を開けると、遺灰は風にさらわれ、空に流れて行った。
あまりに早く骨壺が空になったので、根津爺はここに帰って来たかったんだと僕は思った。”という部分が好きです。

タイトルの「傘を持たない蟻たちは」というフレーズも、それを匂わせる内容も、本文の中に出てこない。
「行き詰まりながらも今いるところから抜け出そうとする主人公たちを、如何なる時も歩みを止めない蟻の姿になぞらえてタイトルをつけさせていただきました。厳しい現実と必死に向き合おうとする人々から何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです。」ということだそうです。
アイドルがどんな小説を書いたのだろうという軽い興味で読みましたが、著者の名前を知らなくても、十分に楽しめる小説です。



平成くん、さようなら
社会学者古市憲寿の初小説、芥川賞候補にもなったということで読んでみました。
平成元年に生まれ、平成を象徴する人物としてマスコミに引っ張りだこの小説家、平成(ひとなり)君。
合理的でクールな彼は、恋人の愛(私)と一緒に住んでいるものの、性的接触は好まない。
ある日突然、平成の終わりと共に安楽死をしたいと愛に告げる。
愛はなんとかその決意を翻そうと色々試みるが…


ドリスヴァンノッテンのシャツ、メゾンマルシェラのコート、ラッドミュージシャンのブーツなどブランドもので身を固め、家賃130万円の虎ノ門の高級マンションに住む平成君は、著者を投影しているのか。
ブランドや飲食店や有名人の名前がこれでもかと出てくるのは、昔の田中康夫の「なんとなくクリスタル」を思い出させます。
「彼から安楽死を考えてると打ち明けられたのは、私がアマゾンで女性用バイブレーターのカスタマーレビューを読んでいる時だった」という書き出しには驚きましたが。
お金持ちでクールな若者のライフスタイル紹介本かと思いきや、ラストには一抹の寂しさが漂います。
これが何故、芥川賞候補になったのか、私には最後まで理解できませんでしたが。

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呪われた五輪

2021年07月11日 | 社会
(タロウはいいねえ、能天気で…)

遂に東京五輪の無観客が決まりました。
ホッとした思いと、残念な思いと。
自分の中で矛盾した思いがせめぎ合っています。
私はボランティアを志願した位ですから、五輪開催には賛成でした。
それはあくまでも普通の五輪を開催して欲しかったのであって、こんな異常な五輪などちっとも望んでいない。
無観客でやるくらいなら中止して欲しいと切に思います。


2013年に東京五輪開催が決まった時は、本当に嬉しかった。
歴史に「もしも」を考えても仕方ないけれど、それでもつい考えてしまう。
もしも中国で新型コロナなんてものが発生しなかったら?
もしも日本政府がニュージーランドのように速やかに鎖国して、コロナを封じ込めてしまっていたら?
もしもイスラエルやイギリスのように、さっさとワクチンを入手して日本国民に行き渡らせていたら?
もしも先月の半端な時期に緊急事態宣言を解除してなかったら?
開催するのかしないのか、どうやって開催するのか、いつまでも決定を先送りにして、2週間前になって無観客に決定とは。
先見の明を持たない、場当たり的な愚かな政策としか言いようがないではないですか。


イギリスは感染者数も死亡者数も、日本よりはるかに多いのに、ワクチンが十分に行き渡ったということで、6万人の観客を集めてサッカー試合を開催している。
観客はマスクもしないで肩を組み、大声を出して盛り上がっている。
ワクチンのおかげで重症化率が低いので、罹患しても大きな問題はないからなのですと。
無観客のオリンピックなんて。
一体何が楽しいの?
チケット払い戻しによる900億円の損失は、結局我々の税金から補填されるだけでしょう。


2年前の9月、有楽町の特設会場のワールドカップのフアンゾーンに行きました。
その日は日本VSアイルランドの試合が行われていて、何百人ものラグビーフアンが集まり、外国人も日本人も一緒になって肩を組み、ビールを飲みながら大声で応援していました。
あんな場面を夢見ていました。


(ラグビー・フアンゾーンにて)

せめて有観客であれば、コロナで散々な思いをしてきたホテルや飲食店などもどれだけ喜んだのか分からないのに。
収益が全く見込めない、無観客でまで何故開催しなければならないのか?
頑張っている選手たちの為?
しかし日本は、何の収益も見込めない大会に、3兆円もの予算をつぎ込めるほどのお金持ちなの?
外人観光客も受け入れられない、日本人も見ることもできない、そんな呪われた五輪をどうして開催するの?
私にはどうしてもわかりません。
契約上、開催都市側に解除権がないとか、あるいは中止するよりは開催した方がまだしも損失が少ないとか、そういうことなの?
中止にしたらこれだけの違約金を払わなければならない、だから開催せざるを得ないのだと説明してくれた方が、まだ納得できるような気がします。
そうでなければ今からでも遅くない、どうか中止にして下さい。

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