Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

カンボジア・ベトナム旅行⑤

2014年01月25日 | カンボジア・ベトナム旅行
今回の旅行で見つけた、ちょっと面白いものを。


コーヒー「コピ・ルアク」。
これは、アメリカ映画「最高の人生の見つけ方」に出てきました。
孤独な大富豪役のジャック・ニコルソンが、病室に持ち込んだ豪華なサイフォンで
淹れて 旨そうに飲む最高級コーヒーとして。
貧しいが博学の修理工役のモーガン・フリーマンがそれを見て
「猫の糞コーヒー」だと看破するのです。

”農園に侵入した野生のジャコウネコが、果実を食べる。
その糞には未消化の「豆」が含まれているので、洗浄・乾燥を経た
上で商品とする。焙煎(ばいせん)すると独特の香りを持つ。
産出量が少ないので、「世界一高価なコーヒー豆」とされる。”
(参考)http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0716&f=national_0716_033.shtml

しかし、飲んでみたところ…
確かにちょっと変わった風味はあるが、それほどのものとは
私には思えませんでした。



シェムリアップの町角にあった「DOCTOR FISH」の店。
ドクターフィッシュは、皮膚の悪いところや角質を取ってくれるという魚です。
ここに足を突っ込むと小さな魚が沢山寄ってきて
盛大につついてくれるらしい。
先客がいたので、どんな感じ?と聞いてみたのですが、英語は通じず、
夫が嫌がったのであきらめたのでした。
やってみたかったな…

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カンボジア・ベトナム旅行④

2014年01月21日 | カンボジア・ベトナム旅行


マルグリット・デュラスの「愛人/ラマン」という小説があります。
仏領インドシナを舞台に、15歳のフランス人少女と金持ちの中国人青年との
性愛経験を語った自伝的小説。
”18歳でわたしは年老いた。
あの青年と出会ったのは、靄にけむる暑い光のなか、メコン河の渡し船のうえだった。
すべてが、死ぬほどの欲情と悦楽の物語が、そのときからはじまった…”
発売されてフランスでセンセーションを巻き起こし、150万部を売り上げたといいます。



実際にはこの小説は、年老いた著者の回想という形で語られ、
色々な回想シーンが交差し、性愛体験だけが主題という訳ではありません。
著者と神経を病んでいるかのような母親、二人の兄との愛情と確執、
しかも父親が亡くなり、貧民、殆ど最下層の白人であるという事実、
そして厳然とある東洋人への蔑視などが複雑に絡んだ物語なのです。
それでも1920年の仏領インドシナの、灼熱の太陽と気だるい熱気、
肌にまとわりつくような湿気と愛憎うずまく退廃的な世界は、十分に印象的でした。



なのでベトナムに行った時、ついその世界を探してしまったのでした。
が、2014年の社会主義共和国ベトナムにそんな雰囲気がある訳もなく、
あるのは溢れ出るバイク、バイク、バイク、
そして人、人、人。
ベトナムのバイク洪水は有名ですが
実際にハノイの往来に立つと、バイクのあまりの数に恐怖で身がすくみます。
信号のない旧市街のあの大通りを渡るのは、下手なジェットコースターに乗るよりも
はるかに怖い。
私は一人だったら一生渡れそうにありません。


ハノイの困った顔をした犬
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カンボジア・ベトナム旅行③

2014年01月19日 | カンボジア・ベトナム旅行


3日目の夜、シェムリアップ空港から、べトナム北部のハノイ空港へ。
空港で待っている間に、ラウンジにあったPCで天気予報を見たところ、
ハノイは12℃とあったので覚悟はしていましたが、降り立つと本当に寒い。
それまで30℃の世界にいたので身体がびっくり、慌ててダウンを出しました。



ハノイ空港からバスでハロン湾へ。
距離にして180Kmくらいのものらしいのですが
べトナムは何しろ道が悪く所々未舗装、揺れに揺られて4時間以上かかりました。
ホテルに着いたのは殆ど夜中。
翌朝、ハロン湾(漢字では下竜湾)クルーズへ。
ここは大小3千もの奇岩、島々が存在するという世界遺産です。



様々な形の奇岩の間をすり抜けるようにして進んでいくと
ここにも水上生活者の家あり、そして魚の養殖場も。
養殖場で下船して見学、そこで魚を買うと、船の中で料理してくれるらしい。
色々な魚、海老、シャコ、そしてカブト蟹までいる。
カブト蟹は日本では天然記念物ですが、べトナムでは普通に食べているのですと。
そして驚いたことに犬までいた!
ガイドさんによると、ペット兼番犬であるらしい。



カンボジアでもべトナムでも、田舎の民家の先でよく犬を見ました。
リードなどつけておらず、ゴロンと寝たり、自由にウロウロしている。
そうなれば当然でしょうが、おなかの大きい犬や、授乳中でお乳が張っている犬も。
トンレサップ湖の水上生活者の住居の上ですら犬の姿が。
私は犬を見るとつい撫でたくなるのですが
狂犬病の予防注射などまず受けていないだろうから、ここは我慢。




ハロン湾には幾つもの鍾乳洞があるそうですが
その一つ、ティエンクン鍾乳洞に寄りました。
ここは本当に大きい。
中に入ると大聖堂の内部のような空間が広がり、極彩色の光で
ライトアップされているのです。
上部に1箇所穴が開いていて自然光が差し込んでくる場所があり、
天に向かって開いたその穴が天国につながっていると信じられていた事から
ティエンクン(「天宮」の意)と呼ばれているのだそうです。

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カンボジア・ベトナム旅行②

2014年01月16日 | カンボジア・ベトナム旅行


東南アジアに行く度に、その逞しい生活力や猥雑なエネルギーのようなものに
圧倒されます。
今回はここ、トンレサップ湖でそれを実感しました。
カンボジアの真ん中にある、東南アジア最大の淡水湖トンレサップ湖。
ここには豊富な魚が生息し、トンレサップ水系で採れる魚は
カンボジア人のたんぱく質摂取量の60%を占めるのだそうです。
そしてここには、夥しい数の水上生活者がいるのです。
Wikipediaによれば、水上生活者がくらす場としては世界最大規模であり、
1ブロック1万人、100ブロック以上100万人が住むのだそうです。



粗末な船に葦のようなもので屋根と壁を作っただけのような住居あり、
派手なペンキで板壁を彩色して、テレビのアンテナをつけた住居もあり。
大体が開け放しているので、中での生活が丸見えだったりします。
同じような住居の中に、雑貨店あり、食料品店あり、
ガイドさんによれば学校もあれば教会、寺院まであるのだそうです。



私は数十人乗りの大きな観光船に乗ってクルーズしたのですが
その船が進むと、小さなボートがわらわらと寄って来る。
そしてあっという間に我々の船に十歳前後の子どもが乗り込んできて
観光客の間を歩き回り、突然、後ろから肩を叩いたりしてくる。
肩叩きが気に入れば、1ドルのチップをくれということらしい。
一番驚いたのは、観光船の窓辺にいた私の鼻先に
いきなり赤ん坊の顔が押しつけられたこと。
小舟に乗った母親が音もなく観光船に近づき、
赤ちゃんを高く掲げて、お恵みを、ということだったらしいのです。
いやはや…



帰ってから調べてみたら
ここで水上生活を営む人の大半は、ベトナム難民だと言われているのだそうです。
確かにここなら土地は要らない。
人間ってこんなにも逞しいのですねえ。



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カンボジア・ベトナム旅行①

2014年01月15日 | カンボジア・ベトナム旅行


先週の金曜日から、夫とアンコール・ワットに行って来ました。
成田から青いベトナム航空機に乗り、ホーチミン空港を経てシェムリアップ空港へ。
ここは寺院のような形の赤い屋根の、可愛い建物の空港です。
そこからバスで一時間ほど揺られて、夕方アンコール・シティ・ホテル到着。

カンボジアで9世紀初頭から600年以上続いたといわれるクメール王朝時代に
建造された、数々のアンコール遺跡群。
その中でもひときわ大きく有名なのが、アンコール・ワット。
これは12世紀前半スーリヤヴァルマン2世によって、ヒンズ―教寺院として
30年以上かけて建立されたのだそうです。
1992年には世界遺産に登録され、1993年にはこの寺院の祠堂を描いた
カンボジア国旗が制定されたのだと。






ホテルを朝5時過ぎに出て、アンコール遺跡の受付のようなところへ。
そこで顔写真入りのパスポートを作り、6時前にアンコール・ワット着。
真っ暗な中を恐る恐る歩き、ガイドさんに教えられた、朝陽を観るによいという
場所に陣取ります。
そこで30分ほども待つと、空が白々と明け始め、6時半頃にオレンジ色の太陽が。
待っていた人々から、オオーッという歓声が上がりました。





寺院の回廊には夥しい彫刻が施されています。
遥か昔、世界史で習った『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』の世界、
あるいは天国や地獄の世界がそこに展開しているらしい。
緑したたるジャングルの中の、千年前の廃墟の中。
時おり聞こえる熱帯の鳥の甲高い鳴き声、
そして絶え間なく聞こえる、リリリリ…という、
まるで電子機器のアラーム音のような現地の蝉の声。
そんなものに包まれていると、自分が誰であるかを忘れてしまうような、
そんな不思議な気分に。
この日は他に、城砦都市遺跡のアンコール・トム、
ガジュマルの巨木に浸食されている寺院タ・プロームなどを廻りました。




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