Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

ハロウィ-ンとバレエ「ロメオとジュリエット」

2016年10月30日 | 劇、オペラ、コンサート


昨日の六本木のハロウィン・パレードの様子。
例によってタロウにコスチュームをつけ、ちょっとだけ楽しんできました。
警察官が大勢出るほどの大混雑のようだった渋谷に比べ、
六本木ヒルズの辺りは、まだのんびりとしたものです。



そしてバレエ「ロメオとジュリエット」@新国立劇場。
この物語の、小説にも映画にも、昔どれだけ涙したか分からないけれど。
始まりから終わりまで、わずか三日間なんですよね。
二人が出会って恋に落ち、結ばれ、密かに結婚し、
彼が彼女の従兄弟を殺め、街を追われ、
彼女が別の結婚相手を決められ、仮死状態になる薬を飲み、
それを見た彼が自害し、 目覚めた彼女が恋人の亡き骸を見てやはり自害する。
ここまでにわずか三日!
青春の暴走ですねえ…


(新国立劇場HPから)

言葉ではなく、体でこの悲恋物語をどう表現するのだろう?と楽しみでした。
ロメオとジュリエットの大胆なグラン・パ・ド・ドゥが切なく、
プロコフィエフの重苦しい音楽、イギリスのロイヤルバレエ団から借りたという
豪華な衣装も見事です。

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オープンテラスで…

2016年10月28日 | 社会
一昨日、有楽町で映画を観た際に、そのすぐ近くでランチをしました。
「6th by Oriental」という名前のコンチネンタル風のカフェ。
こういったお洒落な店は、食べてみたらガッカリ、ということもあるのですが
ここは神戸オリエンタルホテルの系列というだけあって
ランチもボリュームがあり、値段の割に中々のものでした。



中の雰囲気も素敵だったのですが、客数が多く、音声が反響して
あまりにも騒がしかったので、テラス席に。
この日はお天気も良く、秋の乾いた空気がすがすがしい。
オープンテラスというと、欧州のカフェを思い出します。
パリだのローマだのウィーンだの、オープンカフェのなんと多いこと!
昔、まだ行ったことがなかった若い頃、向こうの街角はさぞ綺麗で
だからオープンカフェが多いのかと思っていましたが
実際にあちこち行ってみると、決してそんなことはありません。
欧州だけでも15カ国位旅していると思いますが
大体において排気ガスは酷いし、路上喫煙も多いし、
路上はゴミが散乱してるし、下手すると犬の糞なども。
オープンテラスだけ見たら、それは確かにお洒落なのですが…

有楽町のテラス席で街を眺めながら友人とお喋りしていると
眼の前の街路樹から、熟年の女性が何かを摘み取っている。
レジ袋まで用意して、かなりの時間を費やして。
その内もう一人女性が現れて、二人で熱心にゴソゴソと。
何取ってるんだろう?公共の物を取ってもいいのかしらね?などと話しながら
お店を出た後、その街路樹を見てみると
「ゴードニア・ラシアンサス」という名札がついていました。



ネットで見てみると、ナツツバキ(シャラの木)にも似た花なので
「常緑シャラ」とも呼ばれているのだそうです。
で、その実は乾燥するとこんな風になって、インテリアにも使うらしい。


(この写真はネットから)

あの女性たちは、だから実を摘み取っていたのかしら?
ご存知の方がいらしたら教えてください。

6th by Oriental http://www.6thbyorientalhotel.com/
ゴードニア・ラシアンサス http://ngallery.theshop.jp/items/822936
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「奇跡がくれた数式」

2016年10月26日 | 映画


後世になって、アインシュタイン並と呼ばれる天才数学者ラマヌジャン(デブ・パテル)は
1910年代、マドラスの貧しい事務員だった。
彼の才能を見い出し、ケンブリッジに招聘したのは、英国人数学者G.H.ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)。



しかし時は今から100年以上前、インドはイギリスの統治下だった頃。
人種差別甚だしく、ケンブリッジ大学内での偏見やいじめも半端じゃない。
しかも今風の言い方をすると、2人ともいかにもアスペルガー症候群という感じで
お互いにコミュニケーションが上手く取れない。
論理的な証明が何よりも必要だというハーディと、ひらめきで分ってしまうラマヌジャン、
神を拒否する男と、神を愛し崇拝する男、
2人は何度もぶつかり合いながら、共同研究に没頭する。
折しも第一次戦争が勃発、食糧難や疲労からラマヌジャンはどんどん衰弱して行って…



実話だから仕方ないと言われればそれまでですが
映画の後半、見ていてつらいものがあります。
これじゃあ余りにも酷すぎる、いいとこなしじゃないの、と。
あんなに神を愛したラマヌジャンを、神様は何故助けてあげないの?と。



しかしそれが辛すぎる分、閉鎖的だったケンブリッジの最高峰トリニティ・カレッジで
教授陣が皆、机を叩いてラマヌジャンを受け入れる終盤のシーンや
偏屈同士のハーディとラマヌジャンの友情が、不器用に培われていく様には
心あたためられます。
偏屈の天才二人を取りなすリトルウッド教授も、いい味出していました。
初めて撮影が許可されたという、トリニティ・カレッジ内部も見どころの一つです。
原題は"The Man Who Knew Infinity"。

公式HP http://kiseki-sushiki.jp/
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「世界報道写真展2016」

2016年10月23日 | 社会
今日までの開催だった東京都写真美術館の「世界報道写真展2016」に
ギリギリセーフで行って来ました。
150点の中から、私にとって印象的だったものを幾つかご紹介します。


今年の大賞はオーストラリアのウォーレン・リチャードソン氏の作品。
警備隊に見つからないようフラッシュを焚かずに撮った、セルビアからハンガリーの
国境を越えようとする難民の男性と子どもの姿。


これに限らず、今年も難民の写真が多く見られました。
こんな小さなボロい船に、満員電車の中のようにぎっしり乗っている。
こんな状態で海の上を何日も過ごすなんて…


セルビア・プレシェボの難民キャンプで、難民申請の登録を待つ雨合羽を被った少女。


スーダンで爆撃にあった7歳の子供。


これは、セネガルのイスラムの教義を教えるという全寮制の学校で
逃げ出さないように閉じ込められた少年の写真。
学校といっても劣悪な環境で、5歳から15歳の子供たちは餓死寸前で
日常的にぶたれたり、鎖につながれたりしているらしい。
一日に8~9時間も路上で物乞いさせられたり、人身売買されたりするのだそうです。

他にも、石炭火力発電所から物凄い勢いで煙を出している中国の空とか、
米軍内でレイプされて何十年も性的トラウマに苦しむアメリカ人女性の姿とか、
マグニチュード7.8の地震に襲われたカトマンズの瓦礫だらけの町の様子とか、
それはもう胸に突き刺さる写真が多かったのですが
私はやはり、子供を捉えた写真に心打たれるようです。

world press photo http://www.worldpressphoto.org/
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遅れるのは当たり前

2016年10月21日 | 社会

(一風堂パリ店)

今年の夏、ロンドンのトッテナム・コート・ロード駅の近くで「一風堂」を見かけました。
大きなビルの一階にあり、ガラス張りのお洒落な店でした。
昨夏NYのイースト・ビレッジでも、この店を見かけて驚いたのでした。
私は海外では極力、現地のものを食べるようにしているので
そこでわざわざラーメンを食べはしませんでしたが
それでも見慣れた日本語の看板を、異国の地で見かけるのは嬉しいものです。
でも、文化がまるで違う外国で日本独特のお店をやっていくのは
さぞ難しいだろうなあと思っていたところ、
「パリに進出した一風堂、現地で直面した数々の難題とは?」というサイトを発見。
面白いのですが少々長いので、簡単にご紹介したいと思います。

それによると、パリではまず、お店の物件探しが大変なのだそうです。。
煙突、厨房の広さ、排水配管、ガスや電気の容量など、希望条件に合う物件を探すのに
100件以上の物件を見て1年弱の時間がかかったと。
その店舗が入る建物の、住民全員の了解を取るのも大変。
”景観保護の観点から、店舗正面につける明かり1つ変えるのにもパリ市当局に申請が必要ですし、
何をするにせよ、とにかく手続きに時間を取られます”と。

そして工事の遅れも当たり前。
”最初は「できる」と言っていたのに、工事が進んでから「できない」と言われることも頻繁にあります”。
パリ1号店を出すのに工期が結局9ヶ月遅れ、
その教訓を生かして、2号店は3カ月遅れですんだのですって。

ラーメン店といえども、フランス人は食事に時間をかける傾向がある。
一風堂パリ店においても、週末の夜ともなると1組1時間から1時間半かかったりする。
そのためにお酒の種類も多種多様に用意。
様々な宗教・文化背景を持つ人がいるので、使用する食材も日本以上に気を使うのだそうです。
イスラム教徒など豚を食べられない人も多いため、ベジタリアン向けのラーメンも。
ラーメン屋としての活気を出したいので、フランス人スタッフ全員が「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」
という日本語を使えるようにしているが、その声のボリュームの調整に気を付けていると。
向うでは、日本よりも落ち着いた空間が好まれるから、と。

スタッフ教育について。
”日本人と比べて時間にルーズだったり、身だしなみの感覚が異なったりするから日々大変です”と。
「日本ではこうやっているから」という理由では彼らは受け入れない、
器の持ち方1つにしても「なぜそのように持った方がいいのか」きちんと理由を説明して
話し合うことが大切、そのためのコミュニケーションがとても必要なのだと。



やっぱり大変なんだなあ…
そういえば「一風堂」NY店のユニフォームがあまりにも格好いいので
以前こちらでご紹介したこともありました。
でもこの写真の裏には、こんなご苦労が隠れていたのね。
困難を乗り越えて、頑張れ~!

「パリに進出した一風堂、現地で直面した数々の難題とは?」
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1460972688381.html
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「ベストセラー」「パディントン」

2016年10月20日 | 映画


最近観た映画2本と、金木犀の絨毯の上のタロウ。
今年の金木犀は9月の終わりに突然咲き出し、台風のせいもあってか、
あっという間に散ってしまいました。
惜別のつもりでこの写真を…



「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」
ヘミングウェイやフィッツジェラルドなどの傑作を世に送り出した編集者マックス・パーキンズと、
37歳で早逝した作家トーマス・ウルフの友情物語。
ナルシストで人格的にはかなり問題があるように見える天才作家と、
彼の才能を見抜き、忍耐強く付き合い、後世に残る本を作り上げる名編集者。
ジュード・ロウは、端整だが何処か情けない男の役がピッタリ。
コリン・ファースは、決して帽子を脱がない(これは伏線です)編集者役がこれまたピッタリ。
1920年代NYの映像は美しく、当時のジャズクラブの演奏シーンなども素晴らしいが、
大きな感動はないかな…ちょっと残念。

公式HP http://best-seller.jp/



「パディントン」
子供向けの話かと思いきや、泣かせ所あり幸福感あり、大人も楽しめます。
「天気の話、紅茶、クリケット好きじゃなきゃ文化は語れない」のような英国人気質への皮肉も。
個人的には、衛兵のエピソード(雨の中、パディントンをあのボックスに招き入れ、
大きな帽子の中からサンドゥイッチ、紅茶を出してもてなす)が一番好きです。
今年の夏、ロンドンのパディントン駅でこの子の可愛い銅像を見て、
映画観なくちゃ!と思っていたのでした。

公式HP http://paddington-movie.jp/
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金ピカの信長像

2016年10月18日 | 社会

(モノクロの画像は岐阜駅近辺の看板)

例によって岐阜に帰省していました。
岐阜駅に降り立つと、黄金色の信長像が目につきます。
高さ3メートル、台座を含めると11メートルという巨大なものです。
しかもこれ、数年前にできたものなのです。
なんで金ピカなの?誰が建てたの?と不思議ではあったのですが
今回SNSにつぶやいてみたら色々なコメントが寄せられ、ようやくその訳が分かりました。


(頭の上にカラスが…)

これは市制120周年を記念して2009年に設置されたものであり、
岐阜市が建立したものではなく、ある団体から市に寄贈されたものなのですと。
寄付金で集めた3000万円で。
あるサイトによれば、その「信長公の銅像を贈る会」の裏には
岐阜新聞と中日新聞の抗争があるというのです。

そのサイトの情報を鵜呑みにしないまでも
岐阜に住んだことがある人間なら、岐阜新聞と中日新聞の争いは誰でも知っている。
さもありなんとも思うのですが
でも、何故金ピカなんだろう?という謎は不明のまま。
とにかく目立たせたかったのかしらん?



信長らしい、と言えなくもないかも。
この地に「岐阜」という名前をつけたのは信長だと言われています。
その破天荒な行いや性格は、今ではアスペルガーの一種ではなかったかという説も。
私としては、信長が黒人の家臣を召していたというエピソードなんかが好きです。



JR岐阜駅前の「黄金の信長像」は誰が何の目的で建てたのか?
http://blog.toppy.net/?eid=1076966
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オペラと能のコラボ「ジャパン・オルフェオ」

2016年10月15日 | 劇、オペラ、コンサート


バタバタしていて書く暇がなかったので
新幹線の中から書いてみます。

能楽師の叔母を持つ私は、かつて何度もお能鑑賞にトライし、
挫折したという悲しい過去を持っているのです。
今回友人から「オペラとお能のコラボ」という珍しい舞台に誘われ、
それなら楽しむことができるかも、と行ってみたのでした。

「ジャパン・オルフェオ」@池袋の東京芸術劇場。
竪琴の名手オルフェオは、亡き妻エウリディーチェを取り戻すため、冥界へと下りて行く。
音楽の力で神々の心を動かし、 妻と再び出会えたが、振り向いてはならぬという禁を犯し、全ては無となってしまう。

愛する者の死を受け入れることができない、悲しい人間の物語。
古事記のイザナギ・イザナミの話とそっくりだと思ったら
この手の神話は世界中に散らばっているのだそうです。

17世紀に書かれたバロックオペラのモンテヴェルディの「オルフェオ」に
能楽の宝生流宗家・宝生和英、シテ方の武田孝史、
日本舞踊宗家藤間流宗家・藤間勘十郎、雅楽の三浦元則らも出演という、豪華な舞台。

いや、よかった。
バロック・オペラにお能や雅楽がどう絡まるのだろう?と不思議だったのですが、
違和感がまったくない。
イタリアの古典楽器に雅楽の風流な音色が、不思議に融合する。
能楽の「いよ〜〜〜!」という掛け声が
オペラ歌手の声量に全く遜色ないのにも驚きました。
お互いの良い所取りというか、
特に能楽や雅楽に興味がない私のような人間にも
飽きさせることなく、楽しませてくれる。

これは、日伊修好150周年を記念して開催された公演なのだそうす。
鎌倉と東京合わせて、たった4回の公演というのが、なんとも残念です。

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「ワルキューレ」ってそういう意味だったのか

2016年10月13日 | 劇、オペラ、コンサート


オペラ「ニーべルングの指輪」第一作@新国立劇場。
上演総時間16時間の壮大なこの物語を、とても私などには説明できない。
備忘録として、滅茶苦茶簡単に、印象的だった場面だけ抜き出してみます。

ワーグナー好きの夫に付き合わされて「ラインの黄金」を観たのが去年の秋。
今年の6月「ローエングリン」を観て(どちらも長丁場)、もう2部観たつもりで私はいたのですが
去年のは「序章」、今年のは「特別篇」なのですって。
昨日の「ワルキューレ」がようやく第一部、どれも幕間を入れて5時間余。
道は果てしなく長い…



「地獄の黙示録」でも使われた「ワルキューレの騎行」のあのメロデイはあまりにも有名ですが
その言葉の意味も、私は知らなかった。
「ワルキューレ」というのは、北欧神話に登場する複数の女神であり、
戦場において戦士に死を定め、天上の宮殿ヴァルハラへ彼らを連れて行く役目を持つのだそうです。
序幕「ラインの黄金」において、天上界、地底界、神々や巨人たちの争いが描かれていましたが
「ワルキューレ」では、そこに人間が誕生する。
神という存在から人間が生まれ、近親相姦、父と息子の争い、父と娘の断絶、母性の誕生などが
愛憎まみれてどろどろに絡まるのです。

一番盛り上がった第三幕の、その話の内容ときたら…
主神ヴォータンは、自分の言いつけに背いた娘(ワルキューレの一人)ブリュンヒルデに
罰を与えるが、それは、娘を岩の上に眠らせ、行きずりの男に凌辱させようというもの。
娘は嘆き悲しみ、せめてその岩山を火で囲んでくれと切望する。
火を乗り越えることができる英雄に救い出されたいと。
そしてヴォータンがようやくそれを了承し、娘が眠りに落ちる所で、幕は下りる。



いやはや。
なんという神であり、父親であることか。
無論、この壮大な話には果てしなく深い裏があり(多分)、
舞台に出てくる槍や盾、或いは眠らせたり凌辱させようとする行為のすべては
神々や人間の嫉妬やエゴイズム、自由や束縛や裏切りといった何かの象徴なのかもしれませんが…

残念ながら私にはまったく伝わらず、
繰り返されたあの「ワルキューレの騎行」の主旋律だけが心に残ったのでした。

こちらが今回の舞台の様子。飯守泰次郎指揮
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目白のお話

2016年10月11日 | 社会
SNSの友人が面白い記事をシェアしてくれました。
その記事(ブログ)を読むのが一番よいと思うのですが、少々長いので
かいつまんでご紹介したいと思います。

日本女子大学の学生manazoさんは、一年間大学を休学して
ボランティアなどしながら世界一周の旅をしたいと思ったのだそうです。
そのためにバイトで160万円を貯めた。
ところが、1年間休学する為には、そのほぼ三分の一の66万円を払わなければいけない
ことを知って愕然とする。
66万円というのは、「施設設備費及び学生図書費の全額+学費の半額」なのだそうです。

そこで彼女が起こした行動は
①経理課の窓口で値切り交渉
②他大学の休学費をリサーチ(私立大学は数万円〜数十万円。国公立大学は無料)
④学生総会に参加
⑤嘆願書提出

その結果、学長から来た返事は「要望には応えられず学則は変更することはできない」
というものだったと。
彼女は、”大学という巨大な敵に全力でぶつかった経験は、私を変えたような気がする。
きっと、経理課の窓口に文句を言いに行ったあの日から私の「世界一周」は始まっていたんだと思う。”
と結んでいますが…



現役の大学の先生である友人は
学生納付金を前提に予算組んでいるからタダというわけにはいかない、
以前に比べて受験料収入激減、入らない人には入学金返還するので安くできない事情があると。

私の受験の頃は、先に納めた大学の入学金は返還されなかった。
国立大学に入った2人の息子たちの時も、私立大の入学金は戻って来なかったように思います。
今は、入学納付金は戻って来ないけれど、その他の授業料前払い分・設備費などは返還されるのだそうです。
その点は良くなっているようですが…

海外を旅行していると、大学を休んで来ているという欧米系の若い人に会うことがあります。
国によっては、留学やボランティアをしても、その分の単位が認められるのだとか。
日本でそういう話は、私の周りではあんまり聞いたことがない。
それどころか休学して卒業が遅れると、就活に不利になるという話も。
なんだか情けないなあ…
もっとフレキシブルな、風通しの良い大学になって欲しいものです。



ポン女のある目白は、私にとっても学生時代を過ごした懐かしい場所です。
写真は、先日久しぶり行った目白の椿山荘。
フォーシーズンズがやってきてそして又去り、色々あったのでしょうけど、お庭はそのまま。
イル・テアトロでランチ。

日本女子大学を本気で変えようとした話。
http://manazo.hatenablog.com/entry/2016/10/09/171855
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