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Zooey's Diary

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「パパが遺した物語」

2015年10月29日 | 映画


「幸せのちから」のガブリエレ・ムッチーノ監督、アメリカ映画。
ニューヨーク在住の小説家ジェイク(ラッセル・クロウ)は妻を交通事故で亡くして、
男手ひとつで娘ケイティ(アマンダ・セイフライド)を育てていた。
しかし事故の後遺症による精神的な疾患がどんどん彼を蝕んで行き…

幼い頃父親に可愛がられた過去と、それから25年後の心理カウンセラーになった娘の今、
画面は交互に映し出されます。
母親を亡くした一人娘を、父親はそれこそ舐めるように可愛がる。
幼い娘も全身全霊で父親を愛する。
これほどまでの愛情を交わして、この父親に何かあったらこの娘はどうなるのだろう?と
観る側が不安になるほどに。
そしてその予感はどんどん的中して行く。
愛する者を失くしたトラウマのあまり、
成長した娘は人を愛することができなくなってしまった。
初めて本当に好きな人ができても、セックス依存症から脱することができないでいた。

愛が強ければ強いほど、それを失った時の喪失感は大きい。
そして愛は必ず終わりが来る。
別離、あるいは死別という形で。
それを人はどうやって乗り越えて行くのだろう?
どうしたら乗り越えることができるのだろう?



この作品、それほど期待していなかったのですが拾い物でした。
映画のHPによると、ラッセル・クロウは、脚本を読みボロボロ泣いたのだそうです。
この役のために体重を増やしたという彼の発作の演技は真に迫っていたし、
大きく見開いた瞳からホロホロと涙をこぼすアマンダの熱演も素晴らしい。
「あなたの傍にいたい」と繰り返す名曲「Close to You」がしみじみと心に響く。
そして、あの編集長がジェーン・フォンダだったとは。
80年代にエアロビクス・クィーンだった彼女も、もう77歳なのですね。
相変わらずスラリとして、颯爽と歩いていました。



しかし、最初からすべてのネタバレをしてしまうこの邦題は許せない。
原題は「Fathers & Dauters」です。

「パパが遺した物語」 http://papa.gaga.ne.jp/about.php
コメント (6)
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