Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「マイ・インターン」

2015年10月22日 | 映画


監督・脚本は「恋愛適齢期」「ホリディ」のナンシー・マイヤーズ、
ロバート・デ・ニーロ&アン・ハサウェイ主演と来れば、これは観ない訳にはいきません。
「レナードの朝」「タクシー・ドライバー」「ワンス・アポンナ・タイム・イン・アメリカ」に
若い頃、私はどれだけ打ちのめされ、感動したことか。

ブルックリンのファッションサイト会社のCEOジュールス(アン・ハサウェィ)の所に
妻を亡くした退職組のベン(デ・ニーロ)が、シニア・インターンとしてやって来る。
最先端の会社ではデジタル・ツールを皆が秒速で使いこなし、
ジュールスなどは広い会社の中を自転車で走り回っている。
アナログ世代の年長者ベンを、最初はウザったく思う彼女ですが
人生経験豊かで温厚なベンの人柄に次第に惹かれ、助けられて行くというお話。



往年の名優デ・ニーロの凄さを多少知っているだけに
(「ゴッド・ファーザー」の時にはシチリア島に住んでイタリア語をマスターしたとか
「タクシー・ドライバー」の時には実際にNYで3週間タクシー・ドライバーをしたとか
彼にまつわる神話は山ほどある)
柔和でおだやかな紳士だけで終わってしまったのには、いささか拍子抜け。
同じベッドの上に男女がバスローブ姿でいて何も起こらないというのも
多少不自然な気がしないでもない。

ジュールスが酷く傷ついたという母親からの言葉は、それほどのものには私には思えなかったし、
それに逆上して思わず送ってしまった悪態メールを削除するために
会社の人間をあんなに使うなんて公私混同もいいところ、と思わないでもない。



まあでも、恋愛感情はいつか終わってしまうけれど
友情は一生続くものね。
あまりにも頑張って走って来たキャリア・ウーマンであるジュールスには
そういった友人こそが必要だったのかも。
あの公私混同も、常に肩肘張ってるジュールスが
弱味を仲間にさらけ出せたということになるのか。
しかし、博識で謙虚で温厚、出過ぎず卑屈にならず常にユーモアを忘れず、
若者に必要とされる年長者になるなんて、天文学的な数字の確率の難しさだろうなあ…



あの夫はあまりにもマヌケに見えて笑えましたが
本当に悪い人は誰も出て来ない。
「タクシー・ドライバー」のオマージュが見られるのも嬉しいし、
ジュールスの洒落た服装やNYの街並みが本当に綺麗。
作品中に出てくる寿司ネタや「サヨナラ」という言葉は
デ・ニーロがNYで日本料理店のオーナーをしているという絡みからでしょうか。
所々クスクス笑えて後でほっこりする、
少々物足りないが後味の良い映画でした。

「マイ・インターン」 http://wwws.warnerbros.co.jp/myintern/
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする