活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

悪の三国志

2004-06-04 | 新書
 三国志といえば中国の英雄ですが、こちらの「悪の」三国志はスターリン・毛沢東・金日成の三人組の話です。朝鮮戦争勃発から終結まで共産側の動きを最近明らかにされてきた公文書、研究からたどったものです。一枚岩のように思えた共産軍側でいかに葛藤があったか、また金日成がいかに凡庸な人物であったか(しかし狡猾であった)、スターリンがいかに狡賢い人物であったか(20世紀の極悪人はヒトラーだと言われますがスターリンも勝とも劣らないと評価できると思います)、毛沢東自身の参戦への悩みなどが紐解かれていて、今の北朝鮮を知る上で、また中国と北朝鮮の関係を理解する上で手がかりを示してくれる本だと思います。

「悪の三国志」講談社+α新書
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1 コメント

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すごいですね! (yodaway2)
2004-06-04 20:47:48
ほんとに毎日1冊読んで、しかも原稿にまとめてアップなさっているんですか?オドロキです。この本、今日書店で手に取ったのですが、買いたかったのですけれどね、ちょっと節約してしまいました。^^;こちらのブログには、たまたま偶然、やってきたのですが、gooのブログも、けっこう感じがいいです。exciteに住んでいますが、よろしければご来訪ください。北朝鮮問題もカテゴリー、立てています。(内容には賛成していただけないかもしれませんが。)
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