活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

江戸っ子はなにを食べていたか

2005-02-23 | 新書
 彼岸の頃に食べる「おはぎ」が大好きなのですが,別名ぼた餅ともいっていて何が違うのか,つぶあんと練りあんの違いかとか思っていましたが,春の彼岸は牡丹の季節なので牡丹餅(ぼた餅),秋は萩の季節なのでおはぎとなっているそうです。江戸の頃は節句の行事が四季の移ろいを身に感じさせるものだったのですが,そうやって区別していたということら来ているようです。蕎麦というのも江戸で発達した食文化ですけど(ご存じの通り関西はうどんですよね),今でもソバ屋の品書きに「せいろ」というのがあって,それはモリ蕎麦のことですけど,なんでせいろというのだろうと思っていましたが,当時はモリ蕎麦はセイロで蒸して食べていたのでせいろというのだそうです。そして新蕎麦のでる秋には江戸っ子はソバ屋に群れていたそうです。初鰹で知られるように初物好きだったのすね。
 お大名や豪商達が何を食べていてもそんなに感動はなのですが,江戸庶民が何を食べていたかというのは我が身を振り返ってみてとても興味があります。当然ながら冷蔵庫のない時代,さらに長屋では台所もまともに無くて(時代劇に出てくる長屋はちょっと変)どういう食生活を送っていたのかということを教えてくれます。

「江戸っ子はなにを食べていたか」大久保洋子 プレイブックスインテリジェンス
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