人は見たいものを見て、信じたいものを信じるのが本性のようです。心が弱っている時はこの傾向がより強くなり、オカルトやカルト教団はまさにこの心理につけ込みます。そして易々とだまされます。霊がいると思って暗闇を見れば、霊が見えるのです。ただの水も薬になるのです。しかし、科学者はこれではいけません。疑うことを忘れずに真実を探究することが求められます。どうしても資金や名声を求めて実験結果に作為をいれてしまったり、論文にコピペを使う科学者が後をたたないようです。反オカルト論はこういう風潮に危機を感じていますが、オカルトに加えて似非科学も問題で、世の中は信じることが難しいです。
「反オカルト論」高橋昌一郎 光文社新書電子版
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