昨日に続いてジュブナイルの金田一耕助です。この蝋面博士は金色の魔術師が立花滋少年(中学2年生だそう)が活躍しましたが、こちらは中学出たてで新聞社の使い走りである御子柴進君。一人で頑張ります。金田一はアメリカにいて事件のはじまりは出てきません。タイトルの通りヒトをロウ漬けにして人形を作るという怪奇なはなしですが、金色の魔術師と同じくオリオン姉妹が出てきてターゲットにされてしまいます。かわいそうな姉妹ですね。金田一は半ばで帰国するのですが、羽田に巨大機ジャンボジェットで帰ってきたと書いてありましてたまげました(おまけに無給油)。この作品は昭和29年(1954年)に書かれており、まだ旅客機は4発プロペラのダグラスDC-6の時代です。飛行管制も米軍が行っていました。未来の旅客機としてジャンボの話はあったのでしょうか。ちなみにジャンボ機の登場は昭和45年(1970年)です。
他に3編の短編が収まっています。
「蝋面博士」横溝正史 角川文庫電子版
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