熱はようやく下がったものの、まだ半日寝ておりまして、半七捕物帳を進めました。紙版文庫本では5冊目になります。この捕物帳の面白いのは、捕物や謎解きは当然ながら、当時の江戸の生活・風景が目に浮かぶことです。明治30年頃から回顧しているというのも面白く、今はこうだけど江戸時代はこうだったというのがいいのです。青山とか牛込とか新宿とか、東京のど真ん中(山の手)が、竹林、笹薮、草原で覆われていたという描写などですね。一方下町は昔から人が密集して暮らしていました(夜は真っ暗ですが)。
半七捕物帳はようやく7割まで終了。青空文庫なのですが、底本は2004年の光文社文庫で、それによればここまで4冊読んだことになります。
夕刊フジが1月で休刊というニュースが出ていました。新聞メディアはどんどん縮小していますね。
半七捕物帳はこのところのルーチンで、今日も4話ほど。そして電子雑誌で山と渓谷10月号を読みました。登山用の電子アプリの特集で、自分はこれ無くては登山はできません。世の中は2強というところでヤマレコとYMAPかどちらかで、DL数はYMAPが多いようですが、自分はヤマレコの地図の方が好きです。
今日もまた半七捕物帳を4話ほど。それとサライ9月号の京都特集などを読んでいました。京都は行きたいところですが、オーバーツーリズムというのか、人が多すぎるようで、ゆっくり観光できないと思っていて、いつが穴の時期なのかと思いますが無理ですね。
今日も半七でしたが、今日は怪談オカルトもの、ホームズ張りの推理ものがあって楽しかったです。短篇なのでサクサク読めるところも楽しいところ。半七が容疑者を番小屋に連れて行って問い詰めるときは、一気呵成に問い詰めます。ここで相手のペースに乗ったりすると落としきれなくなるので一気に行くのだそうで、そう聞き手の主人公にいいます。時には手荒く引っぱたくこともあるそうです。
半七捕物帳は今日も5話ほど。江戸時代は日が暮れるとほぼ真っ暗になりますから、ちょっと街外れは月夜でもなければ怖かったでしょうねえ。数年前の台風で停電した時、真っ暗というのを経験しましたが、それが日常であったわけです。そこにバケモノや妖怪、怪談といった話が生まれてくるのです。
半七の今日は丙午の話が面白かったです。丙午というのはこの年に生まれた女は男を食い殺すと言われて忌み嫌われていました。昭和時代までは丙午生まれの女性は人口構成上も少ないことがわかります。昭和でもそうなので江戸時代はもっと嫌われていて、たまさか生まれてしまった女子は結婚に困ったようです。これをベースの話でした。ちなみに前回の丙午は1966年、次回は2026年だそうです。1966年は出生率が4.9%も下がったそうで、人口が右肩上がりだった時代にしては極端な数字でした。丙午に生まれた女子は翌年の生まれとされたことが多かったようです。前々回の1906年という明治時代はまさにそうだったようです。
半七捕物帳を続けています。半七捕物帳は岡本綺堂の時代考証が正確だと評判なのですが、今日読んだものに幕府の隠密の話がありました。隠密はお庭番という役職のものに一生に一回一年間で仰せつけられるものだったそうです。だいたいが藩で相続が起きた時に送り込まれることが多かったそうです。お家騒動が起きていないか確認するのですが、見つけられると殺されることがほとんどだったらしく、三年間帰ってこないと死んでしまったものと処理されるそうです。隠密を命令されると、その場で家には帰らず出立したのだそうです。
Kindleが復帰しまして今日は半七捕物帳を3話ほど読みました。岡本綺堂がコナン・ドイルに触発されて書いたものだけに、半七の優れた推理がメインとなっています。ちょっと怪談めいた話が多いです。
今日は彼岸ですが、例年咲いている彼岸花が今年はまだ咲いていません。いかに残暑が厳しいかを示していますね。