本棚から岩波新書の日本列島の誕生を取り出して、(3回目)を読んでいます。1990年の本で古書で買ったので少し黄ばんでいますが内容は十分で、日本列島の成り立ちを学ぶのにはちょうどいいです。過去の2回の読書に比べて、地質とかプレートの知識が少し増したので、読んでいてなるほどと思い直しながら読めています。
地球外生命体の話になると、いろいろな説が飛び交い、専門家から物好きの人まで百花繚乱です。でも一つ言えることは、「地球型」生命体はある条件がそろえば比較的簡単に存在できるのではということです。単細胞レベルで終わるか、もう少し進化した時点で終わるかはわかりませんが、水とハビタブルゾーンの惑星があれば可能です。でも人類程度まで進化するには数々の奇跡の累積が必要だということです。その奇跡の一つが地球における鉄の存在です。鉄は珍しい元素ではありませんが、地球はかなりの量を持つに至った惑星です。鉄のおかげでDNAが生まれ、地磁気が生まれたおかげで陸上生活ができるようになり、といろいろな奇跡に関わります。宇宙の星々の数が無限に近いほどあるのなら、そういう奇跡のかけ合わせも可能ですが、このどこかに存在している人類もどきと連絡を取り合うことは、現宇宙の物理では不可能ですね。
「鉄理論=地球と生命の奇跡」矢田浩 講談社現代新書
BSPでヒューマニエンスという科学番組があって、ヒトに関するいろいろなテーマを深堀妄想するのですが、先日はヒトと鉄に関する話でした。本棚に鉄理論=地球と生命の奇跡という新書があって、番組を見た後この本を読みなおしています。8年くらい前の本ですが、内容は番組とほぼ同じ。ディレクターはこの本を読んだのでしょうね。鉄は超新星によって作られますが、極めて安定元素で、鉄はこれ以上核融合しません。そして、実に化学的に面白い性質を持っていて、現代文明を支えることのほかに、生命を支えています。鉄を利用することができて生命は進化することができたのですね。
分子レベルで見た体のはたらきをようやく読み終えました。体は水の次にタンパク質で構成されています。内臓はもちろんのこと、酵素や免疫などもみなタンパク質でできています。それぞれの役割や働き、構造を解説した本です。巨大なたんぱく質の構造の中に、ぽちっと一粒だけ鉄原子があったりするのが不思議だし、面白いです。この本では分子式は出てこないで、分子グラフィックスを使った立体構造図が主役です。
「分子レベルで見た体のはたらき」平山令明 講談社ブルーバックス
今日はヘモグロビンの話を読みました。ヘモグロビンは肺から酸素を運び、二酸化炭素を肺に戻します。一つのヘモグロビンは鉄原子を4つ持っていて(つまり酸素を4つもっている)、必要としているところから順々に送り届けるのだそうです。赤血球がヘモグロビンを運ぶのですが、赤血球というのはヘモグロビンでぎゅうぎゅう詰めになっているのだそうです。動物が生きていくための基本中の基本である酸素の供給の仕組みはすごいもんです。
甲子園も終わって、これが終わるといよいよ夏も終わるなーと思います。でも、まだ暑いですが。
分子レベルで見た体のはたらきを引き続き。タンパク質の形を分子レベルで立体視させるソフトがあって、それを使った絵が載っているのですが、まあ、なんだかよくわかりません。ぐにゃぐにゃ・ごにょごにょしていて、生化学の専攻者でないとようわかりませんね。でも複雑であることはわかります。
分子レベルで見た体のはたらきの二日目です。食べ物を消化するタンパク質(酵素)の話を読みました。
が、それにしても暑い日が続きます。暑い、あつい、アツイ、ATSUI、too hot・・・。
色々と化学の本を読みましたが、今日は今まで2冊読んだ平山令明さんのブルーバックスで分子レベルで見た体のはたらきを読み始めました。生命は水の次にタンパク質が多いのですが(体重比16%くらい)、タンパク質はどう出来上がって、どう働いているのかという話です。生命38億年の歴史の中で、単細胞から多細胞になり、核を持ち、体の機能ごとにタンパク質が構成されるということは偶然が働いたのか、凄いことだと思います。ヘモグロビンが鉄元素を利用して酸素を運ぶという流れすら、奇跡のように感じますね。
このお盆休みは家でダラダラと過ごしています。読んでいるのは同じもの、万葉秀歌と草枕です。
それにしても日中の暑さもすごいですが、熱帯夜も続きますねーー。昼間に室温が上がってそのまま下がらないのでエアコンを入れないと眠れません。エアコンを入れないと睡眠中に熱中症になりそうです。早く窓からの空気を扇風機で当たって眠りたいです。
引き続き万葉秀歌を数ページ読み、その後久しぶりに夏目漱石に取り掛かりました。なんとなく漱石を読んでみたくなって、全作品を(無料で)デジタルでダウンロードしてある中から草枕を選んで読んでいます。