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活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【11月1日】

2024-11-01 | 新書

地球で生命誕生という奇跡がなぜ起きたのかを探る生命と非生命のあいだを引き続き読んでいます。生命科学が発展したのはやはり戦後のことです。DNAのらせん構造などが発見され、我々の体を構成する究極が見えてきたことによりますね。窒素と酸素と水素とリンをスープにしてやるとDNAが自然発生するのかというとそういうことは全くなく、仮にできたDNAが遺伝子となる過程を想像すると奇跡と言わずしてなんというと本当に思います。

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【10月31日】

2024-10-31 | 新書

地球には生命が満ち溢れています。しかし、生命はDNAを持つことから、もとはたった一つの単細胞から分化進化したとされています。その単細胞はいかにして生まれたのか。それは謎に包まれています。では宇宙にはどれくらいの生命がいるのか。生命は奇跡の産物なので、地球の生命が唯一であるという考え方や、いやいや意外と生命って生まれるものだという説まで色々です。自分も疑問を抱き続けていますが、生命と非生命のあいだというブルーバックスを手にしています。

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【10月12日】

2024-10-12 | 新書

宇宙の始まりはインフレーション理論でだいぶ見えてきましたが、観測の事実を説明できないことが多々あります。その一つが巨大ブラックホール生成で、例えばわが天の川銀河の中心には太陽の400万倍質量のブラックホールがあることがわかっており、さらに20億光年かなたにあるクエーサー(強力なX線を放つブラックホール)はなんと80億倍質量だそうです。そんな超長巨大なブラックホールがどうやってできたのか。星の崩壊やブラックホールの合体では説明がつきません。原始背景重力波が観測できるとその辺りのメカニズム解明が進むとされていています。10年か20年すると宇宙開闢のことがだいぶ見えてくるかもしれません。

「宇宙はいかに始まったのか」浅田秀樹 講談社ブルーバックス

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【10月11日】

2024-10-11 | 新書

宇宙の始まりはビッグバンで始まった、とはよく聞く話です。ビッグバンがあったのは事実で、宇宙マイクロ波背景放射というものが観測されて確認されました。絶対温度で3℃というレベルのマイクロ波です。ビッグバンの頃は数千度あったのですが、宇宙が拡大するにつれて温度が下がりこの温度になりました。このことは何億年後の未来、このマイクロ波は観測不能になるということです。その時のどこかの惑星の知的生命体は宇宙マイクロ波背景放射を観測できないのでビッグバンがあったことを知る術はないということなのです。さてそのビッグバンは実は現在の宇宙のことを全て説明できないことがわかっています。そのために新しい理論が追加され、それはインフレーション理論といいます。この理論が確認されると現在の宇宙が説明できるとされています。どうやって確認するか。マイクロ波の代わりに宇宙背景重力波を探すということになるのです。インフレーションが起きたときに重力波が発生しそれは現在まで宇宙をさざ波っているの(はず)だそうです。周波数は30年に1回ですむのでしょうか。

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【10月10日】

2024-10-10 | 新書

宇宙を調べるのには従来は光学望遠鏡が主流で今はそれに加えて電波望遠鏡の二本立てとなっています。そして近い将来それに加わるのが重力波望遠鏡と言われています。重力波とは一般相対性理論で予測されていたもので、2017年それの観測でノーベル賞が授与されました。世界に4か所あって(日米欧)協同して観測をしています。しかし、何分重力波というのは微小です。波なので波長というものがあります。普通の電波、例えばアマチュア無線の主力バンド144MHz(1秒に144万回振動する)は2mです。長波といわれる波長の長いものでは10kHz(1万回/秒)で30kmです。ところがなんと重力波の波長はナノヘルツ(nHz)の世界です。ナノとは10憶分の1。1回振動するのに30年。波長は30光年だそうです。人の一生で3回しか振動しないのです。そしてそれを受けるアンテナなんてどんなもの?水素原子の直径よりも28桁も小さい振動なのですよ。普通では観測不能です。なので重力波望遠鏡というのはレーザー干渉計というアイデアを使います。そしてさらに中性子星と言われるパルサーからの電波を使って重力波を研究するというナノグラブという国際研究チームが立ち上がっています。平均の研究期間が16年と言います(なにせ30年に1回ですから)。久しぶりにブルーバックスの宇宙もの、宇宙はいかにはじまったのかを読み始めましたが、事実は小説よりも面白い。

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【9月11日】

2024-09-11 | 新書

昨日は似非科学の本を読みましたが、今日は効かない健康食品 危ない自然・天然という本を読んでいます。つい最近紅麹のサプリメントで大きな事故が起こりましたが、サプリメントも健康食品で果たして効果があるのか、あるいは害があるのかもしれません。身の回りにある健康食品について書かれた本です。

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【9月10日】

2024-09-10 | 新書

半七をちょっとお休みして、KindleUnlimited紹介の新書を一冊一気読みしました。水は何にも知らないよという似非科学糾弾の本です。20年くらい前に水は答えを知っているという本がベストセラーになりました。水に優しい言葉をかけると結晶が綺麗になり、悪態をつくと醜くなることを写真で示し、だから(水でできている人間にも)優しい言葉をかけることでいい人間になるみたいなことが書かれているものでした。人に優しい言葉をかけることは悪いことではないのですが、これをいかにも科学として主張しているところが、全くのナンセンスということです。なんと当時の学校の教員がこれを教材にするということまで起きて、一部の科学者たちがそれはいかがなものかという問題が起きたのでした。科学を知っている人には取るにも足らない与太話なのですが、科学リテラシーの低い人たちにとってはいかにも真実のように受け止められる、それも教員候補生の学生など迄もということで、著者ははこの本を書いたのでした。似非科学が蔓延するのを防ごうという趣旨の本です。この手の似非科学は今でも探せばゴロゴロしていますね。水くらいでしたら害もそんなになさそうですが、医療とかになってくるとお金もかかるし生死の問題として、糾弾しなければなりませんね。

「水は何にも知らないよ 電子版」左巻健男 ディスカバー携書

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【9月2日】

2024-09-02 | 新書

人は見たいものを見て、信じたいものを信じるのが本性のようです。心が弱っている時はこの傾向がより強くなり、オカルトやカルト教団はまさにこの心理につけ込みます。そして易々とだまされます。霊がいると思って暗闇を見れば、霊が見えるのです。ただの水も薬になるのです。しかし、科学者はこれではいけません。疑うことを忘れずに真実を探究することが求められます。どうしても資金や名声を求めて実験結果に作為をいれてしまったり、論文にコピペを使う科学者が後をたたないようです。反オカルト論はこういう風潮に危機を感じていますが、オカルトに加えて似非科学も問題で、世の中は信じることが難しいです。

「反オカルト論」高橋昌一郎 光文社新書電子版

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【9月1日】

2024-09-01 | 新書

今から10年前、STAP細胞事件が起こりました。理研の小保方某という研究者が起こした事件です。小保方に踊らされた理研幹部は予算を注ぎ込んだのですが、結局データは捏造ということでした。これは小保方教とでもいえる小保方の人柄に周囲がお花畑にいるかのように浮ついた結果なのですが、科学者というものはいとも簡単に騙される典型となりました。かつてオウム真理教には東大、慶大、東工大といった錚々たる大学の研究者が属していて話題になりました。なんでこんな科学者があんなまやかしな宗教に受信するのかと思いましたね。もちろん何を信ずるかは本人の自由なのですが。問題なのは、STAP細胞事件は小保方の研究者としてあまりにも稚拙な行動が起こしたものということで当初は反省が生まれましたが、本人には全くその自覚はなく、今では陰謀論に逃げています。講談社が小保方の言い分を書いた本を出したこともありました(ブルーバックスを出す講談社がこんなレベルの低い本を出すのかという声も出ています)。そして陰謀論を支持する人が現在では小保方を非難する人よりも多くなってきつつあるということです。なんでも陰謀論というのは魅力的に映ることがあります。アポロ11号の月着陸は嘘だ、東日本大震災は人工地震だったとか。人はオカルトに引き込まれやすいのです。世界三大不正というのがあって、常温核融合、ES細胞、そしてSTAP細胞だそうです。
反オカルト論ではSTAP細胞事件をかなりの分量で取り上げていますが、かつて起きた交霊会に対する人々の反応とほとんど同じというのがなるほどと思いました。

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【8月31日】

2024-08-31 | 新書

擬科学とかオカルトというものをはなから信じない自分でありますが、世の中には最も簡単に信じている人もいるので何故だろうと思うのです。シャーロック・ホームズを生み出して素晴らしい推理力を示したコナン・ドイルの晩年は親戚などが連鎖的に不幸に見舞われたことからオカルトを信じるようになりました。降(交)霊会とかエクトプラズムとか心霊写真の類をこれは信じるものに値すると絶賛しまくっていました。当時活躍していたフーディニという稀代の奇術師はオカルトをはなから暴いていましたね。反オカルト論を読んでいます。

 

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