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活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【4月25日】

2025-04-25 | 新書

またまた宇宙論です。不自然な宇宙です。重力と原子中で陽子と中性子に働く力とは40桁も違うというのは何故か。もし同じ力だったら、物を落とした時あっという間に原子レベルで壊れてしまうというのです。これでは生命は存在できません。色々とある物理定数は今を生きるのに都合よくできているのですね。これが不自然だというのです。定数の違う宇宙が他にあってもおかしくない。それが自然というものだというのです。他にある宇宙、それがマルチバースの考え方です。

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【4月15日】

2025-04-15 | 新書

宇宙を構成するのは4%の通常の物質、23%のダークマター、そして73%ダークエネルギーです。ダークエネルギーとは真空のエネルギーともいわれます。真空のというのは我々のいる空間から物質、ダークマターを取り除いた本当の真空に存在するエネルギーというもので、なかなか理解しづらいものですが、このエネルギーのおかげで宇宙は加速膨張をしているというのです。加速膨張というのは観測された事実なので、このエネルギーは一空間当たりの大きさを量子力学的に計算することができます。ところが、計算で求めた値と観測された値とでは120桁(120倍ではない)も違う(小さい)のだそうです。これをどう考えるべきなのか色々検討され、超ひも理論とマルチバース(多宇宙)という考えが有力視されています。我々の宇宙は10の500乗個もある宇宙の一つであるという考え方です。我々の宇宙が唯一の宇宙であると、この値の差は説明しづらいのですが、マルチバースだとたまたまこういう宇宙であるということに落ち着けるのだそうです。宇宙は泡のように元宇宙から発生し続けているというのです。我々の宇宙も138億年前に泡のように発生し膨張を続けているということ。この宇宙はこのあとどうなるのかというと、10億の100乗年くらいたつとすべての物質は消え去り(星も銀河もブラックホールも)絶対温度10の-30乗℃の空っぽが延々と続くのだそうです。そしてどこかの時点で崩壊し、別の泡宇宙に飲み込まれるとか。日本人にとっては諸行無常という言葉があります。まさにこの世界です。想像力が掻き立てられる本でした。

「なぜ宇宙は存在するのか」野村泰紀 講談社ブルーバックス

 

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【4月14日】

2025-04-14 | 新書

宇宙論の本は何冊も読んでいて、もうこれでいいかというと著者によって表現が違って判らなかったことがわかったりします。ブルーバックスのなぜ宇宙は存在するのかを読んでいます。カリフォルニア大学バークレー校の教授をしている野村泰紀氏が著者です。宇宙論の先端にいる人ですね。宇宙はビッグバンで始まったというのはけっこう知られていると思いますが、ビッグバンの前はどうだったのか、なぜビッグバンは起きたのかというとなかなか胸に落ちる解説を読んだことは無かったのですが、この本は明確に教えてくれました。また宇宙論では必ず出てくる宇宙が平坦であるということの説明、宇宙の揺らぎの話(宇宙創成の初期はほぼ完全に一様であり、どれくらい一様かというと1/10万の揺らぎでしかなかったということです。例えると完全な円が描けたとして円周率を測るとは5桁までわかるというレベルだそうです。でもその揺らぎが銀河や星々を作りーー真に一様だったら星は出来ない、そして我々も存在しているということになるそうで)など感動ものです。

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【3月19日】

2025-03-19 | 新書

図書館に特設コーナーがあって感染症の本が集められていました。その中から公衆衛生と感染症を歴史的に考えるを選んで借りて読みました。大きく言ってペスト、天然痘、などが人類の敵となってきましたが、そのペストは齧歯類につくノミから伝わるらしく、モンゴルや中国の草原地帯が危ないところのようです。東西交易が進むとそういうところからヨーロッパに伝わったらしいです。コレラは東ベンガルの風土病でしたが、イギリスが世界にばら撒きましたね。ということでパンデミックは人類史上何回かあって、当時の人たちはどう対応してきたかということを探り今の知恵としたいということです。16世紀のヨーロッパの街はとんでもなく汚い街で、糞便が路上に散乱していたということで、婦人のハイヒールもそういう状況が生み出したものだそうです。病気がどう伝わるかは色々な説があって、公衆衛生も17世紀頃から生まれてきましたが19世紀に病原体(細菌)が発見されてより進みました。ちなみに衛生という言葉は日本人が明治時代に外国語から産んだ言葉で中国もこの言葉を取り入れました。

「公衆衛生と感染症を歴史的に考える」永島剛、井上周平、福士由紀編 山川歴史講座

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【3月4日】

2025-03-04 | 新書

日本に乳文化が伝わったのは大和朝廷の頃らしいです。貴族を中心に薬理効果あるとされ(栄養豊富なので)けっこう飲まれていたらしい。でも鎌倉時代の国乱で絶えてしまい、徳川吉宗が房州に牧場を作ったのが復活の始まりでした。そもそも世界での発祥は7500年位昔のシリアあたりの西アジアの放牧民でのことだそうです。牛ではなくヤギと羊でした。ヨーグルトと保存のため塩で固めたチーズ(非熟成で我々が食べても美味しくないそう)、バターオイルなどが作られてタンパク質とカルシウム源としていました。これがインド(南アジア)に渡り、モンゴル(北アジア)に渡りでそれぞれ乳文化が花開きます。欧州では比較的冷涼な気候のおかげでチーズの熟成化が進みます。そんなことを初めて教えてくれた本を読みました。「ジュニア」新書とは思えない内容です。

「人とミルクの1万年 電子版」平田昌弘 岩波ジュニア新書

 

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【2月2日】

2025-02-02 | 新書

暁の旅人を読もうと思ったらKindoleのバッテリー不足表示が出たのでやむなく充電にまわし、本棚の奥にあるのを見つけた房総沖巨大地震を取り出して読みました。自分が住んでいる千葉(房総)の大きな地震というのは、相模トラフ、南海トラフ、首都直下地震というのが3本柱です。相模トラフの巨大地震は関東大震災が有名で去年が100年目という節目でした。関東大震災の前の相模トラフの大地震は元禄大地震で、関東大地震よりも大きなものでした。震源も前者のそれが小田原近海だったのに対して、元禄大地震は野島崎の南東沖でした。なので両者とも津波は起きましたが、後者の方が房総半島に与えた影響は大きなものでした。この本はちょっと古くて1983年のものです。買ったのは2011年でしたが、初版のままなので文中の「最近の大地震」は秋田沖地震です。著者は地震学者ではなく、九十九里浜近在に住んでいる郷土史家で、九十九里に残っている元禄津波の石碑や古文書を掘り出してまとめたものです。いわゆる歴史地震学といわれるもので、過去の地震を紐解き現代の糧にするという本です。
出版社は流山の出版社で、房総に関する様々な本をローカルに出版していました。この出版社のものは何冊も持っているのですが、かなり前に閉じてしまい残念です。

「房総沖大地震」伊藤一男 崙書房出版

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【1月17日】

2025-01-17 | 新書

日本列島100万年史を読了。日本列島ができて約2000万年。そのうちの直近100万年に日本で起きたことが、現代の日本の風景になっているといえますね。10万年史にすると気候史になってしまいそうです。伊豆半島が衝突し、箱根火山も元気に火山灰を関東に降らせていますしね。あちこちでカルデラを作る火山が火を噴いていました。1000年に1回動く活断層も1000回地震を起こすので、1mのずれが1000mになるわけですからね。

「日本列島100万年史」山崎晴雄 久保純子 講談社ブルーバックス

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【1月13日】

2025-01-13 | 新書

日本列島100万年史の続きを読みました。関東平野をはじめとする平野部は沈降していて、関東平野は年々沈降し、でもそれを埋めるように河川が上流から土砂を運びます。関東平野の沈降の主軸は古河市にあって、深さは3000mになるそうです。それだけ地盤が弱いので地震があると揺れが増幅されるのですね。

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【1月11日】

2025-01-11 | 新書

日本列島100万年史を読んでいます。5年前の本の再読です。およそ大体の日本列島の形成が終わって、伊豆半島(伊豆が島)が列島に衝突したころからの歴史です。北から順に話が進みます。100万年の間には氷河期があって、特に後期数万年の氷河期は日本に本格的氷河をもたらしました。それが動植物の生態に大きな特徴をもたらしました。地学的には100万年は普通の歴史の近代のようなもので、ごく最近のことをです。

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【12月31日】

2024-12-31 | 新書

西之島は安山岩を放出していたことはわかりましたが、そのまま大陸になるということではなく、現に今は玄武岩を出しているそうです。日本列島の火山は安山岩を出しているものが多いのですが、この安山岩は再融解安山岩だそうで、西之島のそれはマグマが直接安山岩になったものだそうで、色々書かれていて(部分は理解しますが)ようわからんという状態になってしまいました。で、結局どうなのというところを要約してもらいたいものだというのが読後の感想です。
今年の読み納めとなりました。年越しそばを打ち、エビ天を買ってきて、冷凍カニをしゃぶしゃぶして夕食です。

 

「大陸の誕生」田村芳彦 講談社ブルーバックス

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